朝日新聞の全国版でHUISの取り組みをご紹介いただきました
先日、6月6日(火)の朝日新聞・夕刊の全国版に、HUISの取り組みについてご紹介いただきました。
地域版での記事に紹介いただくことはありますが、全国版で大きくご紹介いただける機会はあまり多くはなく、こうして注目していただけるのはとても嬉しいです。
さっそく翌日などは、朝日新聞の記事を見て電話した、メールした、といったというお問合せもいくつかいただきました。主に、商品を見たいけど、どこにいけば買えるの?といった問い合わせです。
概ね全国でイベントを開催しているので、こういう場合にも近くの会場をご案内できてよかったです。
今回「現場へ!」という取材シリーズのひとつとしてご紹介いただきましたが、記者さんには日本橋高島屋さんでのイベントの際などに足を運んでいただき、丁寧に取材いただけました。
記事では、高級生地である遠州織物を用いてブランド展開をすることの難しさ=価格のハードルをとりあげながら、できるだけ求めやすい価格の商品展開をするためのHUISの取り組みの工夫を伝えてくれています。
以前にもご紹介(https://note.com/huis_masaki/n/ncc00eb05a96b)したとおり、今治のタオルや岡山のデニムのような、最終製品に近い生地の産地と比べ、アパレルデザイナーにとっての「中間材」である遠州織物が消費者の方々に知られる機会はほとんどありません。
どれほど特別な高級生地であっても、生地としての価値の情報、産地としての価値の情報は、今確立されているアパレル業界の構造の中では、売り場のお客さままで伝えられることが極めて少ないのです。
記事の最後に、「遠州織物のすばらしさは浜松の人にさえ伝わっていない」という言葉を端的に紹介いただきました。
HUISのことを知ってくださる方、愛用してくださる方は、浜松市内でもこの9年間で少しずつ増えてきました。
それでも、約80万人の人口が住む浜松市において、遠州織物の本質的な価値を知ってくださっている方はまだほんのわずかです。おそらく1000分の1にも満たないでしょう。
一方で、日本のものづくり、故郷の産業を応援したいという方は数多くおられるはずです。これから先知ってもらえる伸び代も、無限にあるということだと思います。
「遠州織物」という言葉だけに大きな意味はありません。
この素晴らしい技術が受け継がれた遠州という産地が、これから先も続いていくためには、本当の意味で遠州織物の価値を知ってもらうことが大切だと思っています。
伝える言葉、そして伝え手が、これからも増えていくことを願っています。