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おないしほ
2023年1月29日 22:44
編集長不在のまま進む企画内定をもらってから慌ただしく移住準備を進め、東京でお世話になった人たちへの挨拶も十分にできないまま新しい生活が始まった。初出社したときは彼も一緒だった。青空が広がり、太陽の日差しが照りつける中、青々と雑草の茂る川沿いの道を、私たちは能天気に徒歩で出勤した。7月だというのに。だいたい25分くらいだろうか。会社に到着したときには、リュックを背負った背中が汗で滲んでいた。
2023年1月27日 14:57
もう一度編集者として働きたい浜松駅から車で10分ほど、住宅街の一角にある小さな事務所が私の新しい就職先だった。事務所の1階は駐車場となっており、階段をのぼった2階がオフィス。建築資材を企画販売したり、全国の工務店を支援したりする会社だ。私はこの会社でインハウスの編集者として働くことになった。会社を訪問するため浜松をはじめて訪れたのは、浜松に引っ越す2か月前のこと。当時務めていた会社の契約期
2023年1月10日 15:44
私が浜松に越してきたのは、2017年の夏のこと。自身の転職がきっかけだった。大学進学から15年間東京で暮らしてきた私は、33歳を迎えようとしていた。結婚適齢期の中にあっても、人生のキャリアステップを考えた時、以前から憧れていた地方で働くことにチャレンジしてみたいと考えていた。転職活動を始めてまもなく、長らく連絡をとっていなかった知人から、浜松の会社の紹介があった。まさに渡りに舟。これはまたとないチ