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【あややノート】第2回 私の考える「生きる力」

みなさま、こんにちは、HUG for ALL代表の村上です。
「あややノート(※1)」を読んでいただいてありがとうございます。

(※1)私たちHUG for ALLは全員がニックネームで活動をしています。子どもたちに対して「大人」として接するのではなく、一人の人として正面から向き合いたいという想いを込めて、子どもたちからもニックネームで呼んでもらっています。この「あややノート」では、私個人が「一人の人として」考えていることや思っていることを発信していきたいと思うので、私のニックネームから「あややノート」と名付けました。

「あややノート」2回目となる今回は、私の考える「生きる力」について、お話したいと思います。

HUG for ALLの「生きる力」

HUG for ALLでは「学ぶ力・わくわくする力・自分らしさ」を「生きる力」としています。

これからの社会、一人ひとりが自分の強みや個性を活かして、それぞれが自分の人生をデザインしていくことになります。

自分らしく、わくわくしながら、学び続けること。それは、子どもだけではなく、まだまだこれから長い人生を生きていく私たち大人にとっても大切な「生きる力」なのではないかと思います。

※ ここでいう「学ぶ」は「勉強する」ということだけではありません。毎日のいろんな生活の中に学びはあります。様々な経験・体験をする中で、いろんな知識を得たり考えたりしながら自分がアップデートされること。そのすべてが「学ぶこと」だと、私たちは考えています。「学ぶ力」は「新しいことに挑戦し、変化し続けるための力」と言ってもいいかもしれません。

私自身の考える「生きる力」

一方で、私自身はこの数年間ずっと「生きる力は”自分を好きになる力”」だと考えてきました。

この「自分を好きになる力」というのは、自己愛とか、自己肯定感とは違います。どちらかというと、「自分への希望を持ち続ける」「自分を信頼する」という言葉が近いかなと思います。

なぜ、私がそう思ったか。それは自分を好きになれず、自分の存在そのものを否定し、未来への希望を失ってしまった子どもたちとの出会いがあったからです。

私の出会った子どもたち

「誰も私のこと好きじゃないのに、生きてる意味ない」
「30歳になったら、もう死にたい」
「私は、幸せになんかなっちゃいけないんだ」
「ぼく、自分のことがきらいなんだよね」
「私のこと好きな人なんて、いないよ」

これらは、私がさまざまな場面で、子どもたちから聞いた言葉です。「死にたい」「消えたい」「何で生まれちゃったんだろう」。彼らからはそんな気持ちがあふれていました。ほとんどの子どもは、ネグレクトや虐待、いじめなどの過去を抱えていて、どうしようもなく「自分」を好きになれずに苦しんでいました。

自分を好きになれないから、自分を信頼することもできない。自分を信頼できないから、何かを頑張ろうという気も起きないし、他の人のことも信頼できない。そんな中で生きていくこと自体が、つらく、苦しい。

…人は誰でも「自分を好きになる力」をもって生まれてくるのだと思います。でも、彼らは、生きてきた過程で、たくさん傷つけられ、踏みにじられて、自分を好きになる力を奪われてしまった。それを回復するのは、容易なことではないし、時間もかかります。でも、人は必ず、もって生まれたものを取り戻せる。私はそう信じています。

安心できる居場所と生きる力

「自分を好きになる力」を育むためには、安心できる居場所が必要だと私は考えています。

「あなたの存在が私にとって大切だよ」と言われること、自分を常に気にかけてくれる人がいること、自分では気づけなかった「良いところ」をたくさん見つけてもらうこと。そういうことの積み重ねを通して、徐々に「自分を好きになる力」が回復していくのではないかと思っています。

そして、その「自分を好きになる力」を土台にして、「学ぶ力・わくわくする力・自分らしさ」という「これからの社会を生き抜くための”生きる力”」を身につけることによって、子どもたちの未来が広がっていく。

私がHUG for ALLで実現したいのは、そんな未来です。

子どもたちが「自分を好きになる力」を取り戻し、「学ぶ力・わくわくする力・自分らしさ」をもって社会に飛び出していくことができるように、これからもHUG for ALLは活動を続けていきます。

私たちの活動についてはHUGノートで発信してまいりますので、よろしければぜひHUG for ALLのnoteをフォローいただけるとうれしいです。これからも応援よろしくお願いします。

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