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【あややノート】第38回 新しいビジョンとミッションを発表します!
こんにちは。HUG for ALL代表のあややです。
今日のテーマは、約一年半かけて見直しに取り組んできた、新しいビジョンとミッションについて。ずっとモヤモヤ考え続けていたのですが、思い切って今回発表することにしました。
HUG for ALLの新しいビジョン
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児童養護施設に来たばかりの子どもたちは、過去の苦しい体験から、自分への信頼を失い、社会への信頼も失った状態にいることが少なくありません。「世界は敵ばかり」と感じていたり、「自分にはどうにもできない」という学習性無力感を感じていることもあります。
でも、その子の存在を認める人たちがいて、その子自身がまなびをを積み重ねていく機会があって、その中で自分の「やってみたい」を応援されていく経験をする中で、子ども自身の心にも少しずつ変化が生まれます。
主体性が尊重される様々なまなびの機会と、想いを尊重される人との関わりを通して、子どもたちは「自分にも価値があるかもしれない」と、徐々に自分への信頼を取り戻し、「やりたいことに挑戦してみたい」と自分の可能性を広げることに意欲を持ち、「自分は幸せになっていい」と、社会への信頼を回復していきます。
HUG for ALLで実現したいのは、一人でも多くの子どもたちの中に、このようなストーリーが生まれていくこと。
社会全体を変えるというよりも、一人ひとりの子どもに真摯に向き合い、その子たちが自分らしく「幸せ」に生きるための基盤をつくっていくことを、大切にしたいと考えています。
HUG for ALLの新しいミッション
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人とのかかわりの中で、子どもたちは少しずつ自分への信頼を取り戻していきます。そして、社会とのつながりを感じられるようになることで、未来へ向かう力を育んでいきます。
「自分らしく、自分らしいペースで」
「自分と、周りの人たちと、社会とのつながりを見つけていく」
そのための機会をつくり続けること、そのプロセスを共に歩み続けることが、私たちのミッションです。
また、これは実は子どもたちだけのことではなく、私たち大人自身も同じこと。子どもたちも、大人たちも、HUG for ALLでの活動を通して、自分への信頼を育み、社会への信頼を育むことができるように、私たちは活動していきたいと考えています。
「70%」で発信してみる
新しいビジョンとミッション。時間をかけて考えれば考えるほど迷いが生まれて、なかなか「コレだ!」と納得できるものにならず、ずっとモヤモヤしていました。今回発表したものについては、私自身「まだ想いを100%表現しきれていない」と感じる部分もあります。
でも、ビジョンやミッションは常に進化していくもの。「すべての子どもたちに安心できる居場所と生きる力を」という願いは変わらないし、これからの社会を生きる子どもたちが、自分らしい「幸せ」を見つけ、自分で道を選べるようになってほしいという想いも、ずっと持ち続けています。
70%かもしれないけど、今の想いをまずは発信してみることから始めよう。そんな気持ちで今回のビジョン・ミッションの発表に踏み切りました。
活動をしていくうちに新しいものが見えてきたり、社会が変化してきたりする中で、またビジョンやミッションも変わるかもしれない。でもそれも「進化のひとつ」と捉え、変わることを恐れずにいたいと思っています。
新しいビジョン・ミッションを踏まえ、HUG for ALLは新しいステージに進んで行こうとしています。活動を始めて9年目。私たちHUG for ALLにとっては「第二創業」のようなフェーズなのかなと感じています。これからも私たちの活動を見守っていただけると嬉しいです。どうぞよろしくお願いします!