【HUGノート】はじめての「まなびクエスト」
こんにちは。
HUG for ALL代表のあややです。
2施設目の導入準備期間が終わり、いよいよHFAの小学生けプログラム「まなびクエスト」の本格スタートです。(「まなびクエスト」についてはこちらをご覧ください。)
HFAの「クエストプログラム」は、子ども1人を2名以上の大人で担当する「担当制」。今回からは2施設目でも、一人ひとりの子どもに担当のHUGメンバーがついて、いっしょにまなびに取り組みます。
最初は「いまの気持ち」から
「まなびクエスト」の最初は、”ピットインカード”を使って「いまの気持ち」を表すことから始めます。カードに描かれたいろんなうさぎの表情を見て、自分にピッタリくる1枚をお互いに選びます。子どもたちは初めて見るカードに興味津々。カードを選ぶ前に、どんなカードがあるのかの種類分けをする子もいました。
「まなびクエスト」でどんなまなびに取り組むかは、子どもたちと相談しながら決めます。「今日いっしょにまなびたいことを持ってきてね」と事前に伝えていたので、子どもたちはそれぞれ、漢字ドリルを持ってきたり、読みたい本を持ってきたり。本といっしょに辞書を持ってきた子もいました。
持ってきたドリルに集中して粛々と取り組む子もいれば、持ってきた本を大人といっしょに楽しそうに読んでいる子もいます。
持ってきた本を「今日は読まない」と脇に置いて、担当のHUGメンバーとずっとお絵かきしりとりをしていたのは、毎回すごいデザイン力を披露してくれるしょうくん(仮名)です。イラストも特徴をつかむのがとても上手で、対象物をしっかりイメージしながら描いているんだろうなと感じました。
▼これがその「絵しりとり」の一部です!
最初はしょうくんが「ピンク」というペンの色にもこだわって描いたうさぎから。その次はHUGメンバーによる「ギンヤンマ」「まくら」と続いてふたたびしょうくんの「ラッコ」。貝を持っている様子や、海の上を漂っている感じまで、短時間でさらさら〜と表現していて、絵に困るHUGメンバーにアドバイスをしてくれる場面もありました。
楽しみながら力を育む「あたーム」タイム!
「今日いっしょにまなびたいこと」に取り組んだあとは、子どもたちといっしょに「あたまがよくなるゲーム」略して「あたーム」を選んで、遊び感覚でさまざまな力を育みます。
言葉の力や知識を育むカルタ、対話の力を育むカードゲーム、数感覚を身につけるすごろくや、論理的思考力を育てる対戦型ゲームなど、子どもの年齢や興味関心に応じて選べるように、いろんな力を身につけることができるゲームを準備しています。
まことくん(仮名)は「ぼく、昆虫がだいすき!」と「昆虫カルタ」を選びました。机いっぱいに広がる昆虫を前に、真剣なHUGメンバーとカルタ対決。結果はまことくんの大勝利でしたが、札を取ることだけにこだわるのではなく、虫の特徴を教えてくれる読み札に「え〜、そうなんだ〜!」と言ったり、絵札の裏の豆知識を読んでびっくりしたりと、カルタをしながらいろんな発見をしていました。
最後はしっかり振り返り!
まなびクエストの〆は「まとめタイム」。今日のまなびクエストのなかで、がんばれたこと・できるようになったことを言語化して、成功体験として可視化していく対話の時間です。まなびタイムのことを話す子もいれば、あたームタイムのことを話す子もいれば、考え込んでしまう子もいます。
でも、ここで考えるのは子どもだけではないんです。HUGメンバーにも、「こんなことがんばれていたね」「こんなことできるようになったんじゃない?」と声をかけてもらうようにお願いをしています。まなびクエストの時間の中でのいろんな「成功体験」を、HUGメンバーと子どもでいっしょに探していくのが、この「まとめタイム」のポイントです。
ここで話したことをもとに、HUGメンバーは子どもたちに「すてきカード」を書いて渡します。自分のがんばりやできたこと、すてきなところがいっぱい書かれた「すてきカード」は、子どもたちの手元でコレクションしてもらうことにしています。
この先、未来の子どもたちに、この「すてきカード」コレクションをみて、自分のがんばりや成長を感じることができる時間をプレゼントできるようにしたい。そんな願いをこめた「すてきカード」。一つひとつのカードが宝物になるように、しっかりと子どもを見つめて、メッセージを書いていきたいと思います。