【HUGノート】それぞれの色と道具で”お絵描きチャレンジ”
こんにちは。HUG for ALL代表のあややです。9月の「あそびクエスト」は、子どもたちへのアートワークショップの経験豊かなアーティスト「りょーちん」をゲスト講師にお招きしてのお絵かきワークショップを開催しました。
ただ「お絵かき」をするだけではない、プロならではの工夫がいっぱいの1時間半に、子どもたちもそれぞれの個性を発揮していました。今回はその時の様子をレポートします。
どんな色ができるかな?
今回のお絵描きワークで使う絵の具は、赤・青・黄・白・黒の5色。5色あればどんな色でも作れるよ!ということで、5色の色水を混ぜて、好みの色を作ってもらうことからスタートします。
小さなカップに入った色水を子どもたちに配って、いよいよ実験開始!
一気に全部の色水を使って豪快に色を作る子もいれば、少しずつ慎重に色を見ながら色水を出していく子もいます。パステル系中心のキレイな色味をつくることにこだわる子もいれば、色味の変化を楽しんで結果的に全部黒っぽい色になった子も。
ワークのはじめから子どもたち一人ひとりの個性が見えて、私もなんだかワクワクしました!
まずは…魚釣り?!
色水づくりのあとは、いよいよお絵描き。でもその前にお絵描きに使う「道具」を決めます。ストロー・歯ブラシ・スプレー・ティッシュ…などなど、全員違う道具を使えるように、いろんなアイテムをりょーちんが準備してくれました!
そしてその道具を決めるために行ったのが…「魚釣り」です!りょーちんが用意してくれたお魚イラストのカード。「せーの」でそれぞれがそのカードにつけた紐をひいて、釣ったお魚を確認します。お魚に応じて道具が決まるシステムで、みんなわいわい盛り上がりました!
それぞれの描き方
みんなが道具を手にして、それぞれがお絵描き開始!今回のテーマは「花火」です。迷いなく作業を始める子もいれば、目の前の道具を手にして悩んでいる子もいます。担当のクエストフレンドも同じ道具を使うので、クエストフレンドと相談する子もいれば、どんどん自分で進めていく子も。
道具が違うので「うまい/へた」も関係ない。道具の使いかたも、描きかたも決まりはなくて、子どもたちの工夫次第。「みんなちがう道具を使う」ことで、それぞれが自分の作品に集中しつつ、創意工夫をする場面がたくさん生まれていたような気がします。
みんなで大きな作品作り
みんなが作品作りに取り組む中、部屋の真ん中に途中から登場したのは、特大キャンバス!自分の作品が一区切りついた子が、徐々にキャンバスのまわりに集まって、みんなで作品を作り始めました。
最初はいろんな道具を使って描いていたのが、徐々に自分のからだをダイナミックに使い始めました。りょーちんのススメをを受けて、最初に手形をぺたぺたつけ始めたのは、年長さんのはるきくん(仮名)。
最初はきれいな色でペタペタするのを楽しんでいましたが、いろんな色を混ぜて真っ黒になった手にわくわく。こちらに手を向けて「見て見て!」とにっこりしていたかと思うと、そのうち夢中になって、キャンバスの上でいろを混ぜ始めました。気づけばはるきくんのいた一角が真っ黒に!笑
その後、小4のしょうくん(仮名)が「ねえ、足で描いてもいい?」と言い出して、はるきくんとしょうくんは足で絵の具を広げていく活動に夢中になっていきました。
特大キャンパスは、時間と共にどんどんパワフルになっていきます。みんな少し遠慮がちの最初のほうは手形が中心のきれいな作品でしたが、徐々に夢中になってくるといろんな色の塊ができて、子どもたちが夢中でそこで遊んでいた様子が感じられます。足を使ったさいごのほうには、すべてを覆いつくすエネルギーが…!
「作品を残すこと」ではなくて「今、ここで楽しむこと・感じること」を楽しんでもらえたのかなと思います。
みんなの作品
特大キャンパスでのお絵かきに参加せずにずっと自分の絵を描くことに集中していた子もいて、約1時間のお絵描きタイムはそれぞれが自分のペースで過ごしていました。さいごに、みんなが描いた「花火」の作品をお届けします。それぞれいろんな道具を駆使して描いたことで、どれ一つとして似たようなものがなくて、道具の使い方にも色味にも、子どもたちの個性がでているなぁと思います。
「この作品は何でどうやって描いたのかな?」と、想像しながら見ていただけるとうれしいです。