見出し画像

【HUGノート】初めての体験、そして初めて知ったこと。

こんにちは。HUG for ALL代表のあややです。

今日は先日のHUGノートでご報告した1月の”社会科見学”でチームラボにいった中学生のだいやくん(仮名)について。担当クエストフレンドの「てべりす」のレポートを元に、お届けします。

初めての体験がたくさん詰まった一日。普段の活動ではなかなか見られない、だいやくんの新たな一面がたくさんあったようです。

初めての切符購入。そして大都会!

当日の朝、だいやくんのテンションは少し低め。まだ目が覚めきっていないのか、はじめは静かに過ごしていました。しかし、初めてのインスタントカメラを手にすると、使い方をしっかり確認しながら、一つひとつの操作を丁寧に試していました。「写真を撮ること」自体にはあまり興味を示していなかったものの、新しい道具の使い方を覚えようとする姿が印象的でした。

出発前に、まずは切符を買うところからスタートです。「自分で買ったことはない」とのことで、一から挑戦。料金表をじっくり見つめながら、目的地までの運賃を確認し、しっかり切符を購入しました。領収書もちゃんと受け取るなど、「やると決めたらきちんとこなす」だいやくんらしい一面が見えました。

電車に乗ると、最初は静かだったものの、少しずつ話すように。電車の混雑に少しつかれた様子も見せつつ、周囲を観察する姿もありました。そして、銀座の街並みを見て、「銀座だぁ!都会…!」と目を輝かせる瞬間が。見慣れない高層ビルや大きなユニクロに驚き、「地元にはこんなのないよ!」と興奮気味でした。

いざチームラボへ!

豊洲に着くと、建物の外観を見てもピンときていない様子。「teamLab」というロゴもわかりづらかったのか、目の前に目的地があることに気づいていませんでした。「これがチームラボだよ」と伝えると、「へぇ、これか」と納得したような表情に。

だいやくんの撮影したチームラボの外観写真

中に入ると、4つのエリアに分かれていることを説明しました。その中で、水に濡れる可能性があるエリアには「行かない」と即決。何か苦手意識があるのかもしれません。

一方で、体を動かすエリアでは大はしゃぎ!特にアスレチックのような展示では、躍動感あふれる動きを見せ、夢中で楽しんでいました。「これ面白い!」と、次々とチャレンジする姿が印象的でした。

逆に、デジタルアートの展示では、「ふーん」と素通り。花が舞う幻想的な空間や、色が変化する壁にはほとんど興味を示さず、驚くほどのスピードで進んでいきました。

アート系よりも、五感を使って遊べる体験型の方が好きなのだな、と改めて感じました。

昼食と新たな発見

「何を食べたい?」と聞くと、だいやくんは一切の迷いなく「マクドナルド!」と即答。せっかく豊洲まで来たんだから…と、違うお店も提案したのですが、「たまにしか食べられないご馳走だから!」と、意見は変わらず。

食べたいものをはっきり伝えられるのは、だいやくんの素敵なところ。確かに、中学生くらいの頃ってあまり外食もしなくて、マクドナルドになんだかわくわくしたなぁと思います。

テラス席で食べることにしたものの、1月の風は冷たく、ポテトがどんどん冷えていきました。「寒い!」と言いながらも、みんなでポテトを押し付け合って食べる時間は、今思い返すとなんだか微笑ましい光景だったのかもしれないなぁと思います。

山盛りポテトがどんどん冷えていきました

強みは「優しさ」と「一貫性」

昼食後はお土産探し。「何を買おう?」と悩む中、「施設のみんなで分けられるものがいいよね」という言葉から、まわりの人たちを思いやる気持ちが伝わってきました。

また、帰りの電車では、元々の計画通りのルートを選択。「他のルートもあるよ?」と提案しても、「最初に決めたから」とぶれない意志を見せます。最後まで計画を守る姿勢には、彼なりの「一貫性」を感じました。

一日を振り返って

今回の社会科見学を通じて、だいやくんの「興味のあることへの集中力」「新しい体験への順応」「周りへの優しさ」「決めたことを貫く力」などの強みが見えてきました。

一方で、金銭管理や柔軟に計画を見直すことは、いろんな場面で経験を積むとよさそうだなと思います。これからも、彼の成長を見守りながら、じっくりひとつずつ、いっしょにいろんな体験をしていきたいです。

さいごに

社会科見学でのだいやくんの姿、いかがでしたか? 新しい世界に触れた彼の成長の様子をお伝えできていたら嬉しいです。

HUG for ALLでは、これからも、子どもたちのさまざまな体験機会をつくりつづけていきたいと考えています。引き続き、応援よろしくお願いします!

いいなと思ったら応援しよう!