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「ふられて!」制作裏話 #3

音合わせ

男の子用に音を下げたいけれど、低すぎてちょっと変だ。オクターブ下までいかず真ん中ぐらいでいい感じになる高さはあるのだろうかと考えた。

吹奏楽部が音を合わせるのにうなりを使っていたのを思い出した。同じ音を出しているのだけれど、微妙にずれていると、”うわんうわん”ってうねったように聞こえた。これはどうしてか。音の位相といえばいいのだろうか、これがずれているからだ。

1倍の波これならうねりは聞こえない。波の始まりと終わりが同じならばうねりは生じない。周波数が2倍ならばこれまたうなりは生じかないから気持ちいい。でもこれってオクターブだよなぁ。オクターブだと高すぎるんだ。

では1.5倍ならどうだろう。低い方が2周期回っている間に高い方は3周期回る。これも波の始まりと終わりが合うのでうねりなくいけるのでは。そう考えた。キーボードのC3の周波数は調べたら130.813Hzらしい。(時報はA4で440Hz)そうしたら130.813 x 1.5 = 196.2195Hzの音が鍵盤にあればいくつ上げればいいかわかる。そうしたらG3が195.998Hzとなった。

これってCに対してのG って5度上。半音に直すと+7半音だ。これだと高い方なので-12半音してしたのオクターブ下にするともとの音より-5半音になる。C3だったら、G2ということだ。これで男の子側のミクちゃんの声を鳴らし合わせてみた。

おお〜、音がずれていない。ミクちゃん音痴になっていなぁい。成功だ。自分で思った仮説が立証されると楽しいものだ。まあでも音楽を長くやっている人がいればCとGの相性がいいのは知っていますよね。

だってどっちもCとCmの構成音じゃん。合わないわけないよな〜。噂によりとギターのパワーコードは1度と5度の音を鳴らすと聞く。合わないわけないよな〜。それで、肝心のミクちゃんの男の子声だが、それでもまだ低くて滑舌悪いので結局採用しなかった。何だかなぁ。でも自分の知識と音楽の知識が合致したときは嬉しくなってしまった。(^^)

レンくん


やっぱり掛け合いになった時に違う声の方がいいなと気がついた。そのとき我が家にはレンくんとリンちゃんもいるのだと思い出した。Mac版のDVDは相変わらずないが、パッケージ版を持っている。

レンくんに歌ってもらったら二人の違いがはっきりして聴きやすいのではないかと考えた。実は…、去年年末にMac換えた。そのときにミクちゃんはじめナナちゃんを一度ディアクティベートしてから、新しいMacでアクティベートした。

しかしこのときディアクティベートしたら、新しいMacでアクティベートできなかった。ミクちゃんが家を出て行って帰ってこないということがあった。焦った焦りましたよ。ナナちゃんはASH出身なのですぐに戻ってきたのですが、クリプトン出身のミクちゃんは帰ってこない。

いろいろな自分の環境が悪さしたのかなぁ。いろいろやってもわからないので、クリプトンのサポートにメールを書いて出す直前の状態にしておいた。他にもプラグイン音源やエフェクトなどいろいろな物を入れ直した。

次の日の夜やっぱり帰ってきてないと思いこちゃこちゃやっていたら、いつの間にかミクちゃんが帰ってきていた。待ってたよ〜。ということでそこからアクチベートして私のMacの中に入ってもらった。一安心。

レンくんやリンちゃんもクリプトン出身なので不安だったので前のMacに残ってもらったのだ。しかし今回男の子声のレンくんが必要になった。無事引っ越しできないと困ってしまう。

でも必要なので来てもらおうと決心。ゆっくりと前のMacから出てもらい、新しいMacにお迎えした。なんてことはない、普通にディアクティベートしてアクティベートできました。あっさり入ったんで拍子抜け。(^^;)

つづく


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