「ひまわりの夏」制作裏話 #1
ボカウォッチ
6月の曲は雨をテーマに曲を作ってみた。7月はどんなふうに作ろうかなと思っていた。そこでなんとなく知ったのが「ボカウォッチ楽曲際夏」。ボカコレは参加してきたけれど、ボカウォッチなんてあるんだぁ、と思いながらTwitterを眺めていた。
この企画、ボカコレのときにもあったように、まず絵師さんがTwitter上にイラストを発表する。それを見たボカロPたちが曲をつける、というものだ。「ふ〜ん」と思いながら絵師さんたちが書かれているイラストを眺めていた。みなさんとても上手で、テーマが「夏の思い出」というのもあり元気な夏のイラストが多かった。
その中でパッと目を引いたのは北澤ゆうりさんの作品だった。青い空に笑っている女の子が印象できて可愛らしい。でもこの子泣いているんです。「えっ、なんで」と思ったのが第一印象です。それからはちょっと気になってしまい、なんで泣いているんだろう?何が彼女をそうさせたんだろうというのが頭から離れなくなってしまいました。
ボカウォッチのコンセプトとして、「一枚のイラストに色々な解釈の曲がついてもいい。」というのがあるので、それならばということで、自分の想像力を最大限に発揮することにした。
涙
やっぱり青空の下泣いているのはやはり悲しい。この子にとって辛いことがあったに違いない。いろいろなことがあるがやはり恋が成就しなかったというのが頭に浮かんだ。
夏の午後、上から押さえつけられるようなお日様の光を浴びながら歩いていると自分が消えてなくなりそうになる感覚がある。悲しいことがあるとなおさらだ。先月の「冷たい雨」の雨にも似てくる。
今月は元気な曲を書こうと思っていたのでまたちょっと悲しい曲だが、やっぱりあの涙に魅了されてしまったのだ。少し笑っているようにも見える口元と、目にたまる涙、これにまつわる曲を書いていいなら書かせてもらいたいと思ったのだ。