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「ひかりさす」制作裏話 #3

お話

お話の中で女の子は初め雪の原っぱを歩いています。ここは誰もいません。空は暗いけれど地面は雪で白い。少しだけ明るい感じです。そこを1人で歩きただただ足跡だけが残っています。

その前を通り過ぎた普通の男の子、その子は女の子の世界を一瞬にして変えていきます。自分なりに雪の原を歩いて世界の果てまで歩いても、自分の求めた世界はなかった。後ろを見ると細い一本の雪の上を歩いた足跡だけが残っていた。

この世界は変わらないと思っていたところに、男の子が世界を変えていきます。ただ前を通っただけなのに、女の子は自分の世界を変えていくのに気が付きます。男の子はどこにでもいる普通の男の子。でも女の子にとってはかけがえのない唯一の男の子になりました。

本意なのか不本意なのか男の子は女の子に心の中に入ってきます。今までの自分が崩れてしまう恐怖よりも男の子によってもたらされるあたらしい世界に傾いてきました。そこで一歩踏み出したら、ひとりだった世界からから彼がいるふたりへの世界に変わった。

そんなお話です。

やっぱりはじめの一歩は勇気いりますね。止まっていた足を一歩出すと世界が広がる感じは好きです。自分がこの音楽の世界に足を入れたのも、ミクちゃんに引っ張ってもらったからですができました。そんなどきどきするお話にしてみました。

アレンジ

そんな想像をしていたので、初めはストリングスやドラムキットで作っていた。でもシンセをいじっていたらいろんな音が出てきた。

「しゃ~」といってオーロラのような音、雪の原を飾るのにいいかな。「ぴよんぴよん」ラスサビにこっそり入れるのがいいかな?などといろんな音で試していたら、いっぱいになってきた。

いつの間にか生音系の楽器の音は聞こえなくなり、シンセがあちこちで鳴るようになりました。Logic内蔵シンセAlchemyをいじっていたら楽しくなってきた。少しだけつまみの意味がわかるようになってきたせいもあるかもしれない。

何だかあちこちで鳴ってきてうるさい感じです。でもどれも捨て難い音なので、入れているともうそこは迷宮です。どうやっても抜けることのできない迷宮。これをどうにかするのには時間がかかりそうです。

つづく


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