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「あなたの心がわからない」制作裏話 #2

お話

お話の中身に入ろう。1曲目「あなたの心をRe:コンパイル」では彼女の素晴らしいリケジョっぷりが発揮できていたと思う。あまりにも自分に振り向いてくれないので、彼の心まで解析して書き換えまでしようとする。しかし彼の心の最後の鍵まで開けたのだけれど、扉は開けずにとどまった。

ナイスだ。それはもう彼ではないと気づいた。本当に彼を好きなら、ちゃんと好きにさせないとと決意する。(もしここで彼の心を開いていたら真実を知ってどうなっていたのだろう。(^^;))

2曲目「あなたの心つなぎたい」では、彼からの再実験の呼び出しを勝手に告白と勘違いしたり、うっかり爆発させたりとなかなかやらかしています。おかげで彼に抱っこされて保健室まで連れていかれるということまでされています。保健の先生がいなかったのか、彼は慌てて探しに行っています。

そのとき彼の心のWi-Fiが開いているのに気づき進んでいいものか悩みます。彼一筋できましたから、付き合い下手ですよね。男の子の心の中をのぞいていいものか悩んでいます。そこが創造神的にはかわいらしいなと思うのですが、本人は気が気じゃないですよね。やっぱりここは本人とちょっとお話ししてから、お話を仕上げたほうがいいかな。

風「ねえねえ、リケジョの理子ちゃん。」

リ「なんでしょう創造神。」

風「2曲目の最後で彼のこと好きって思ったみたいだけれど、彼に好きって言えたの?」

リ「な、な、な、何言っているんですか。そんなこと言えないですよ。」

風「ええ〜、じゃあこのまま言わないの?」

リ「でも嫌われていたら…嫌ですし…。」

風「そんなことないと思うけどなぁ。」

リ「今までの仮定からそんな結論は出てきませんよ。」

風「かたいなぁ。でも好きじゃなきゃ、倒れたあなたを保健室まで抱っこしないと思うんだけれど。」

リ「み、見てたんですか!」

風「うん、創造神だからね。そんな顔赤くしなくても。それでどうしたいの?」

リ「確認したいんです。」

風「何を?」

リ「保健室で目が覚めたとき彼のWi-Fi開いていたんですよ。」

風「そうだね。だから悩んだんだよね。」

リ「ということは私のWi-Fiも開いていたということではありませんか。」

風「そっか、そうなるね。」

リ「ということは私の心の中見られていたかもしれないじゃないですか。」

風「う〜ん、たぶん見てないと思うよ。あなたを助けるため保健の先生探すことで必死だったから。」

リ「その根拠は?」

風「う〜ん、神様だから?」

リ「そんな当てにならないことで信じられません。」

風「ええ〜、私の存在意義が…。」

リ「もし私の心を見て好きなのを知って逃げているというのであるならば、嫌いということですよね。」

風「そ、そうかな」

リ「もし見てなくて逃げている。としたらなぜなのでしょう。」

風「それは好きだからじゃないかな?」

リ「これだけずっと追いかけているのに逃げているのっておかしいじゃないですか。」

風「きっと、何か理由があるんだよ。」

リ「なんでですか、私は知りたいです。そうだ、神様だから絶対何か知っていますよね。」

風「(ぎくっ!全く考えていなかった。どうしよう、ごまかそう。)それは言えないよ、彼の心を彼の許しなしには公開できないよ。」

リ「それもそうですね。でもなんでなのでしょう。」

風「(今から考えないとだなぁ。なんにも考えてなかった。)なんでなんだろうねぇ。よっぽどの理由なんだろうね。」

リ「う〜ん。なんでだろう。こんなに好きなのに…。」

ということで、かでがなぜ逃げ回っているかを考えないといけなくなりました。一曲目の裏話で話していたかな?これって「うる星やつら」のあたるとラムちゃんのオマージュなんですよね。なんとなく時代的に照れ隠しで男の子が逃げるっていうのは今はないよなぁ。いや、あるのか?いまどきの中高生はどうなんだろう?もう遠い昔なのでわからなくなってきた。(^^;)

つづく


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