「宇宙がすき」制作裏話 #2
自分の曲
先月の「くゆるかをり」はゆっくりボカロ曲投稿祭というお祭りに出した。このとき気づいたのが、こういうゆっくりな曲を聴いてもらえるということと、この速さで曲を作っている方もたくさんいるということだった。年に2回やっているボカコレはとても規模が大きい。これで上位になって一躍有名なボカロPになる方もいる。これで音楽業界に進むという道もあるんだろうなぁ、なんて想像したりもする。
しかしこのゆっくり投稿祭は順位もなく好きな人が自分の好きな曲を投稿するというのだったので、なんだかあったかい雰囲気だった。しかもBPM135以下という速さが、自分の聴いてきた曲のスピードにぴったりだったので、聴いていて楽しかった。今でもこの投稿際の曲をつい聴いてしまうほどだ。
作っていた自分も無理にBPMを上げることなく、ゆっくりとした曲を作った。ここのところ聴いて欲しいということで無理していたところもあったけれど、自分が好きな曲を作っているととても楽しいということを思い出させてくれた。
自分がなぜ曲を作り続けているかということを思いだした。自分の作ったメロディーにピアノを足して、ベースを足してドラムを足してとだんだん曲になっているのが楽しかったからだ。そうはじめは聴いてもらおうなんて思っていなかったんだ。ただただやっていることが曲になっていく様が楽しかったからだ。それを思い出させてもらった。だから、2023年1月の曲は楽しんで作ろうと思ったんだ。
ペンタトニックスケール?
自分にとって気持ちの良い曲。ちょっと昔っぽい曲?う~ん何をすれば良いのかよくわからない。それで日本ぽい曲で調べてみると出てくるのは「ペンタトニックスケール」という単語。なんだこれは。(^^;)
スケールと言うぐらいだから音階のことだよな。「ペンタ」だから「5」が関係するのかな?よくよく調べたら、CDEFGAB(ドレミファソラシ)の普通の音階から4番目のF(ファ)と7番目の(シ)を抜いたものだと言う。それで「47抜き」(よなぬき)という。これは聴いたことがある。
たしか明治になって日本に音楽教育をするときになって、西洋の音階はなんだか歌いにくい。日本人が歌いやすいように「ヨナ抜き」したと聞いたことがある。それで調べてみると有名な童謡はヨナ抜きが多く、寅さんのメインテーマもヨナ抜きだという。いっちょこれで作ってみようと決心する。他にも沖縄スケールとか尺八のスケールとか色々なスケールがあると知った。
キーボードで寅さんのメインテーマを弾くと「寅さんだっ!」てなる。適当に引いてみるとそれはそれで音楽っぽく聞こえる。やはりどことなく懐かしい感じがするのはこのスケールが我々日本人の血になじんでいるからなのだと思った。このとき「宇宙がすき」メロディーの原型は出てきていた。いっちょこれでいってみますか。
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