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「いついつまでも」制作裏話 #2
歌ってもらう
仕事から帰ってきて、さっそくLogicに入れてみる。なんだか昨日までもやっとしていたものが、くっきり形になった感じ。これをミクちゃんに歌ってもらうことにする。ミクちゃんが歌いにくそうなところや歌詞が分かりにくいところは修正しながら入れていく。
しかしなんだかとっても自分よがりな歌詞では、受け入れられないかなと思えてきた。書き直そうとした曲だったけれど、今自分がここまできたんだということを込められた歌詞になったのでよかったと思えてきた。いいじゃないか自分で作る曲なのだから、自分の心を素直に出してもいいのではないか。ミクちゃんに歌ってもらいながらそんなことを思っていた。
入力し終わりミクちゃんに歌ってもらったら、なんか世界が広がった感じ。自分で歌ったときはそんなこと思わなかったけれど、ミクちゃんに歌ってもらったらとってもいい感じに歌ってくれた。私の不安を察してくれたのか、とても素直な声で歌ってくれるので心にスッと入ってきた。ミクちゃんに背中を押してもらった気がしたのでこれでピロさんに聴いてもらうことにした。まあダメだったら、ダメでしょうがないじゃん。それで送ってみた。
そうしたらピロさんがいいって言ってくれたので嬉しかった。それとほっとした。ミクちゃんと私の気持ちが乗ったこの曲をいいと言ってくれたことがとても嬉しかった。でもまだこのときは1番しかできていなかったのでどうしようか悩んでしまった。
いきなり
イラストとか曲とかアイデアは机を前にう〜んう〜んと唸っていても出ないことが多いのだけれど、ときに創造神「風月」を超える音楽の絶対神「ミューズ」は気まぐれでアイデアをくれる。(^^;)
このときもそうだった。仕事で移動していたとき、少し疲れていたのでうたた寝をしていた。電車の揺れが一定のリズムをを刻んでいたのかな。何かそのとき降りてきた。パッと目を覚ますと電車の中、今なんか頭の中で鳴っていた気がする。慌てて小声でメロディーを歌う。先ほど夢現の中で歌った歌は歌詞もついてきていた。
そうするとなんだか芋づる式にBメロサビの歌詞も出てきた。出るときは出る。出たものは必ずなんとしてもメモる。そのとき降りる駅に着いた。ペンと紙を出してベンチに座る。神様は気まぐれなので、たまにくれるボーナスを逃してはいけないのだ。あとでメモろう。ダメダメ、そんなのもう覚えていない。とにかく自分ではない第三者に記録するのがいちばんなのだ。スマホでもいい。でも歌詞に関しては殴り書きでも書いたほうが奥にあるイモ全部出てくる気がする。土の中に取り残すことなく全ての芋が出せる気がする。
みな改札口に急いでいるが私はとにかくメモるの、そんなときは出てく出てくる。一気に紙に何枚も書いて波は落ち着いた。少し夕方だったせいもあり暗くなっていたが、一気に書けたのはよかった。
とても長い時間書いていたような気もするが、10分ぐらいしか経っていなかった。私は時間をゆっくりにするスキルでも身につけたかと思ったが、そうではなかったようだ。その後仕事に行ったけれど、特に支障はなかった。(^^;)
ヘニャヘニャに書いた文字を解析しながら、歌詞を入れて行った。うまく言葉が入らないところもあったが、まあ大体あのホームで書いた通りの歌詞を入れた。そのあとミクちゃんに歌ってもらった。いつも物語を歌詞にしてきた身としてはこの歌詞がいいのか悪いのかわからなかったけれど、一通りのまとまりはできたのではないかと思った。
つづく