「くゆるかをり」制作裏話 #1
ゆっくり
この曲は「ゆっくりボカロ曲投稿祭2022冬」に出した曲です。ここのところのボカロ曲の盛り上がりはすごい。ミクちゃんの色々な曲が聴けるのは嬉しいことだ。しかしテンポが速い。なかなかいっしょに歌えるようなスピードではない。テンポゆっくりめの曲の方が好きな私としては、仕方ないとは思っていた。
そこで「ゆっくりボカロ曲投稿祭」なるものがあることを知った。なんてステキな企画&お祭りなのでしょう。もしかして自分のためにあるお祭りと勘違いした。これはぜひ曲を作らねばと思っていた。お祭り自身は2022年12月2日の0:00、いつもより7時間ほど遅いだけのスタートなのでいつもと同じ感じ?で出すことにした。
どんな投稿際にもお約束があるものだ、一体どんなのだろうと読んでみるとBPM=135以下、テーマは「冬」だけという。これならば参加しやすい。ではどうしようか。前曲「話したい」は風月史上最速のBPM=160だ。それならば半分の80ぐらいでどうだろう。と考えた。実際メトロノームで音を出してみると、ちょっと遅い。
これはバラードとかソウルとかの感じだろうか?しかしそんな大人な曲まだまだ作れないぞ。ということで初めのころの曲で使っていたLogicの標準テンポの120でやっていた。ならばこのテンポで曲を作ってみよう。
珈琲
私はコーヒーが好きです。紅茶も飲むけれどコーヒーの方が多い。山の上で飲んだりもする。(^^;)この好きなコーヒーが出てくる曲って作っていないな。ということでコーヒーを出そうと思う。
しかしいつも私の曲に出てくる子たちは中高生ぐらいのイメージでいる。あんまり、珈琲片手に語る中学生男子は中二病の男の子ぐらい痛い? もうちょっと年齢を上げてみよう。大学生?20代の社会人ぐらいな感じ?と考えた。テーマ「冬」というものあるので、あったかいコーヒーを飲みながら思い出すのはどうだろう。いいね。この路線でいこう。
妄想
どんな話にしようか。コーヒーが好きだからとコーヒールンバのような曲ではないな。(^^;) テーマが「冬」というのもあるので、静かなちょっと薄暗い喫茶店、もうすぐ雪が降りそうな曇り空。窓際に座ってコーヒーを静かに飲む女性。そんなイメージ。天気のせいもあるのかたまに外を見る女の人はちょっと悲しそう。
何で悲しいんだろう。きっとくるはずもない彼を待っているからに違いない。以前彼ときた時は夏、暑さをしのぐためにやってきたこのお店に冬の今ひとりでいる。少し悲しいが別れてしまったのだろう。彼の面影を探してきたが、もう彼の面影はこの店にはない。その時苦手だったコーヒーを飲んで彼を思い出している。しかしもうあまり思い出せない。コーヒーは相変わらず苦い。まるで自分の終わってしまった恋のよう。
完全にマスター目線で窓際の女性を眺めている感じだ。お店中に広がるコーヒーの香りと彼がそこにいた雰囲気がリンクしたらすてきな歌詞ができるのではないかと考える。こんなことしていたら1番2番の大体の歌詞はできてしまった。まだメロディーができていないので、きっちり歌詞を当てたわけではないがいいかんじだ。相変わらずの妄想力に我ながら感心してしまう。(^^;)
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