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「ひかりさす」制作裏話 #2
構想
さてさてお話だが、この曲のイメージは、暗闇の中歩いていた女の子、目の前をすっと歩いて行った男の子。その男の子に心奪われてしまった。目の前を通るだけで自分の世界を花畑に変えてしまうというもの。
あまりにも変わってしまった世界に躊躇しながらも、前に歩こうとしているというものだ。簡単に言ってしまえば、一目惚れをしてしまった女の子の話なのだけれど、それだけではないんですよ。
私は子供の頃は何にでもなれると思っていた。それも中高と過ごし、成人も越えるとあきらかにできる人はできていく。自分はというとずいぶん手前で足踏み状態。結局その道の夢は諦めてきた。自分には向かなかったんだ、自分は凡人なのだ、だからこれでいいのだと言い聞かせてきた。まあそんなことはよくあることなので気にしなくなっていった。
そこに現れたのがミクちゃんだった。ずいぶん遅い出会いだったけれど、初めは普通に聴いていただけだった。たくさんのCDを見つけては買い漁った。もっとたくさんのミクちゃんの曲を知りたくて、Youtubeやニコニコを歩き回った。
そのとき知ったのが、プロでもなく趣味で作曲し、ミクちゃんに歌ってもらった曲があるということだ。ということは私もミクちゃんに歌ってもらうことはできるのではと思った。調べると、Mac付属のGarageBandで歌わせられることを知った。
そこでついミクちゃんを買ってしまった。自分で曲など作れるかわからなかったけれど買っちゃったのだから頑張ろうと一歩を踏み出した。自分が作った曲をミクちゃんに歌ってもらいたいと思うようになっていった。
そんなことを思い出していた。ミクちゃんを知って世界が変わり、ミクちゃんを知っている人たちに世界に入っていった。そんなのことを曲に乗せられればいいな。なんて考えていた。
マイナー
毎月ついたちに曲は出せているけれど、初めの頃に比べると手際が良くなり少しずつ短時間でできるようになってきた。ちょっと物足りなさを感じるようになってきたので、最近一曲作るごとに一つだけ挑戦を入れるようにした。
今回はマイナー調。今までメジャーでしか作ってこなかったので、明るめの曲が多かった。でも今回は歌詞がある。しかも暗い雪の原からのスタートだ。マイナーに挑戦するのはいいと思った。
まずはドレミファソラシドだ。これがまたメジャーの慣れ親しんだものとは違う。ピアノの白鍵だけで弾くとラから始めるとマイナーになる。独特の響きにちょっとゾクゾクする。なんだか不思議な感じもするが、ちょっとクセになる音の並びだ。
世の中のマイナー調の曲を調べてみると、好きな曲が何曲も出てきた。ということは自分の体の中にもマイナーキーの調子が入っているということになる。ちょっと挑戦と行ったけれど、そこまで身構えなくてもいいのではと思うようになった。やっぱりやってみないとわからん世界だよな~。
写真や山登りはずいぶん長いことやっているから、それなりに知っていることも多い。何を血迷ったか楽器も弾けない音符も読めないものが音楽をやりはじめた。知らないことが多くて当然だ。また新しい一歩を踏み出せた自分を褒めてあげよう。だってやっぱり褒められるのは嬉しいことだし。この風月の悪戦苦闘ぶりをどうか見てやってくださいな。(^^;)
つづく