カナダ旅行記
はじめに
この旅行記はスノボ大好きな僕が、カナダで経験した忘れたくない大事な思い出のために個人的に執筆するもので、基本的に時系列順の出来事の羅列ですから、読むのは大変になると思います。読んでいただく方、ご了承くださいませ。
旅立ちの日、ただの移動日。
母の車で実家を発ち、いくつか先の快速駅まで。
ちょうど乗ろうとしていた新快速が10分遅延するとの知らせが表示されていたが、その後架線トラブルの影響で最寄手前の駅からの折り返し運転となり、30分ほど待つことに。
そこから数駅先の駅で新快速へ乗り換え。
この時音楽を聴きながらぼーっとしてたので電車を乗り過ごしそうになる。
ドアが開いてる時間が長くて助かった。
新快速で高槻へ、そこから阪急電車で十三を経て、モノレールで大阪国際空港(伊丹空港)へと向かう。
伊丹空港にて乗る予定の18:00発の飛行機は20分遅延しており、加えて突発的なタイヤ交換のため1時間の遅延となった。
そのため羽田での乗り換えは少し急ぎ足となった。
お腹が空き始めていた僕は空港のファミマで間違ってちゃんぽんを買ってしまい、保安検査前で必死に流し込むこととなる。
また、封を開けていなければ持ち込めると思っていた500mlの水は持ち込み不可であったため、ちゃんぽんに続きこちらも一気飲み。(捨てるのは勿体無いと思った)
お腹ちゃぷちゃぷのままチェックイン。リムジンバスに揺られて飛行機まで移動。
この時聞いていた(最近流行りの)more than wardsの曲が終了と同時にバスが到着したためちょっとアガる。
バンクーバー行きの飛行機では左右に英語話者の方が座っていたためコミュニケーションは英語でとることとなり、早速日和る。
右の席の男性は少しふくよかなアジア系のおじさんで、ずっと寝ていた。彼は、彼の予約したC34座席には収まりきらないボディをお持ちだったため、僕の座席が少しばかり狭くなってしまった。
しかし、ここは毅然とした態度で領有権を主張するべきだと思ったので、僕は右腕を肘置きのギリギリの場所まで展開したところ、大人しく引き下がってくれた。
権利を脅かされたならば自らその権利を主張することは大切であるのだなと、改めて感じた。(ちなみにその後何度も領地を侵されることとなる)
左の席の男性はイスラム系だかの訛りある方だったので彼の英語がほとんど聞き取れず、スマホで筆談。ベジタリアンだった。
ワインに氷を入れて注文してて変な奴だなと思いながら見ていると、一口だけ飲んで僕に、
「好みの味じゃなかったから飲んでくれない?」と言ってきた。
僕も赤ワインを頼んでいたので、ここでワインを2杯飲むこととなる。
窓側の席だった彼には、代わりに道中何度か外の景色を収めてもらったりした。
ちなみにここまでは赤ワインでほろ酔いの状態で書いている。機内食の夕飯が楽しみである。
空港に着き、飛行機から降りる時、僕には楽しみにしていることがひとつある。それは空気の匂いである。例えば日本は醤油の匂いがするとか言われているが、
果たして..............。
カナダ到着
長かったHND→YVCの区間も過ぎてついにバンクーバーに到着。
.....バンクーバーはどこかスシの匂いがした。
(多分気のせいだが、僕はスシっぽいなと思った。)
さて、初めて足を踏み入れる異国に高揚し歩みを進める。
スシっぽい匂いを吸い込みながら、入国審査用の端末に必要な情報を入力して、
イミグレーションで簡単な質問を受ける。
正直イミグレーションには一番ビビっていた。
なんかゴツいお兄さんとかに裏連れて行かれないかとか、ちょっと心配していたからである。
思いの外あっさりとイミグレーションは通過することができ、先の心配は杞憂であった。
バンクーバー空港では、伊丹で預けた重量物達を一度を回収する。
空港を経由してきて、カートを使うことを覚えたので、次の乗り換えゲートまでは楽に移動することができた。
飛行機の乗り換えを待つ間睡魔が訪れたが、なんとか戦っているうちに自分の搭乗グループの呼び出しがかかった。
さすがの長旅にバンクーバーからカルガリーに移動する飛行機(1時間半)ではほとんど寝てしまった。
気流の乱れによる揺れに起こされて窓の外を見るとうっすらと街の灯りが見えた。
またもや初めてみる景色。
窓の下を見るとうっすら白んだ湖のような場所がちらほら見えたので、「地図で場所を確認した時にこんな場所あったっけな?」とか思いながら目を凝らして見ているとそれは雪が降り積もる大地であった。なんとカルガリーでは平地にも雪が積もっていたのだ!
(ちょっと流石にクォレは大興奮ですわ......。)
僕は雪が積もっているといまだに嬉しい側の人間である。
窓の外をニヤニヤ見ているうちにカルガリー空港に到着。
ここでは空港泊をする。
節約のためだ。宿を取って宿まで行くのがめんどくさかったわけではない。それに、明日のバスに遅刻するかもしれない。決してめんどくさかったわけではない。
さて、荷物を受け取りカートを押して空港内をウロウロ徘徊しながら今夜の拠点を探す。
ついでに明日のバス停も。テキトーに進み始めたらラッキー、ふと立ち止まった所に、ちょうど予約した目的地行きのバス会社のカウンターを発見。行くべき場所を早めに確認できて助かった。
お腹が空いたのでその場を後にして三階のフードコートに移動。時間も時間だったのでA&Wとアヤシゲな日本食モドキの店しか開いていなかった。
A&Wはまだ食べたことがなかったのでハンバーガーとポテトのセットを購入する。日本より味付けが薄いしポテトは素材そのままな味付け、もっと濃ゆいのが欲しいならこのケチャップ使ってね!と言った感じで、正直、謎日本食の方にしたら良かったとやや後悔。一応お腹は満たせたのでまあいいか。
夕食を終え、空港二階にコンセント付きのベッド(ベンチ)を見つけた僕はゴロゴロしながら久しぶりに靴を脱いだ。
............... マジで臭い。
24時間以上履いているのだ、そりゃ臭い。
いやむしろこの激臭で人を寄せ付けずに快眠できるのではないのではないか、とか思ってた矢先、カップルが現れて隣に荷物をドンと置くので、僕は足を引っ込めることを余儀なくされた。
まあ香ってくるのは僕も不愉快なので後で消臭スプレーを手に入れて靴下も履き替えようと思った。
安眠の場所を求めて再び彷徨い、僕と目的を同じくする同志を見つけた。
時差-16hでも普段からあまり規則正しい睡眠をとっていない僕には時差ボケなど無縁であると思っていたが、結局その場所では2時間ほどしか眠れずコンセントのある最初のベンチに戻った。
現地時間早朝7時、予約したバスは12:45と、とにかく時間が有り余っているためなにか海外旅行っぽいことがしたい。
空港でごろごろ過ごすのもなかなか大変であると経験してわかった。
今の所スマートホンでTwitter(現:X)のタイムラインを眺めているだけでも時間は過ぎ去っていくが、これではいけない。日本でやってることとなんら変わりがない。でも無限に見れてしまう。時間が勿体無い。眠れない。
そんな感情のせめぎ合いの中、せめてもと空港のマップを確認する。
色々なサイトをひと通り見て回った所、小さな博物館があるらしいとの情報を得たが、早朝であったため断念。
電子機器のバッテリーの充電を待つ間、画面から目を離し、周りを見渡してみることにした。
海外でしかできない経験というのは、探せば色々とあるのだろうけれど、通行人を眺めているだけでも結構楽しめるものだ。
普段と違う景色をぼーっと眺める時間は異国に来たことを感じさせてくれたが、
同時に異国に一人でポツンといることを俯瞰してしまったため少しメランコリーな気分にもなってしまった。
カナダ到着2日目まだ移動日
時間は朝の8時を過ぎ空が明るみ始め、僕は再び空港内をおさん歩することにした。昨晩は暗くて周りの景色を楽しめなかったため見晴らしの良いところで過ごそうと考えたのだ。
インフォメーションカウンターで見晴らしの良い場所はないかと尋ねたが、保安ゲートを超えたエリアにはそういった場所はないらしく、とりあえず再び徘徊。
三階まで上がってきたところで、昨晩の夕食を食べたフードコートに辿り着く。
というか漂着。
なにせ空港の地図のサイトが見づら過ぎてイマイチどこにいるのか把握しづらかった。
だがここにきて正解だった。少し窓枠に制限されたものの、保安検査エリアを超えた場所のなかでは最も見晴らしがよく、遠方にはカルガリーの高層ビル群と、かたやロッキーの雄大な山々が見事に朝焼けに映えて美しかった。
腹も空き始めた頃なので朝食はTim Houtonsという店でベーグルとコーヒーを購入。このベーグルが美味かった。
朝食のベーグルを喉に詰まらせむせていたら、テーブルを挟んで隣の席から日本語が聞こえてきた。
朝方のメランコリーから一転、同郷の人間を見て少し安心した。
話しかけるコミュ力は持ち合わせていないが、同郷の人間と過ごすひとときを噛み締め、コーヒーを飲む。すごく美味しい。
あと蓋の形がメープルの形になっていてかわいい。
空港からバンフへ!ちょっと困る。
空港で過ごす時間も終わりに近づいてきた。時間は11:25。予約したバスは12:45であったためピックアップ場所に向かう。しかしここで問題発生。
予約確認のメールにもホームページにもピックアップ場所らしき記載が全く見当たらない。
一応昨晩の時点で確認しようとはしていたものの見つからなかったため、昨夜場所を確認しておいたバス会社のカウンターへと向かう。
しかし誰もいない。
バスの運転手の連絡先が確認のメールに記載されていたためメッセージを送ろうと試みるも送信失敗。
何回やり直しても送れない。
インフォメーションやその辺にいたタクシーの運転手などに聞き周り何とかそれらしい場所を教えてもらったが大体の場所しかわかないので不安である。
結局時間ギリギリまで粘るが正確な場所がわからず奥の手を使うことにした。
電話をかけるのだ。
通話料金もかかるしそもそも電話で会話するということに対してめちゃくちゃハードルが高い。
あーほんとやだ。
時差ボケ低HPのパワーを振り絞って通話ボタンをプッシュ。
Prrrrr………..
なんか海外っぽい電話の待機音がなり、ドライバーが電話に出た。
僕は間髪入れずに用意していた原稿を読み上げ、ピックアップ場所を知りたい旨を伝える。
正直ネイティブの話すスピードは早くて半分くらい言ってることはわかんなかったが、今いる場所を伝えたら、ちょうど近くまで迎えに来てくれることだけは雰囲気で分かった。
あとは時間になるまで待つのみ。果たしてバスに乗れるのか。
不安になりながら、予約したバス会社、ABestの文字が書いたシャトルバスを血眼で探していると、四駆の乗用車から降りてきたおじさんに声をかけられた。
え、バスじゃないの。
なんか思ってたんとチガウ……..。
一瞬戸惑い話を聞くと、どうやら彼が電話に出てくれた運転手らしい。
電話をかけてなかったら絶対にわからなかったと思う。マジでかけて良かった。
バスっていうかウーバータクシーみたいな?車に揺られております
一応バス(?)に乗って一安心。車に乗ると景色も移り変わりまた目新しいものがたくさん飛び込んでくる。
まず町並みだが、カルガリー自体はだだっ広い丘陵、平原?地帯でなんというか、滋賀県で例えるなら東近江を大陸で薄めたような景色である。道はデカいし土地も広いし、車も日本車に比べたら1.5倍くらいのサイズ感はある。
次に車である。
僕は車好きで、国産メーカーの車はおおかた名前が言える。
カナダの車はナンバーが後ろにしかついておらずそれが結構新鮮だった。それに右側通行左ハンドル、海外っぽくてこれまたテンションが上がる。
本場のトヨタタンドラを見られたのは嬉しかった。
そのほかにも日本では発売されていないトヨタ車をいくつか見かけることができた。
シエナという車が走っていたがおそらくシエンタの北米版のようなものだろうか。シエンタよりも車長が長く見た目はステーションワゴンに近い形をしていた。
車内ではドライバーともう1人の同乗者の若い女性と話した。
語彙力がなくて半分くらいしかわからんかったけどまぁなんとかコミュニケーションは取れた。
初めは平凡な内容だったが、いきなりドラッグはやるの?とかマリファナは吸う?とか聞かれて面食らってHPを、削られた。
疲れもあって少し車酔いをしていたので目を瞑って少し寝ることにした。
宿泊地はバンフにあるホステルで、僕が予約したのは8人一部屋のドミトリータイプである。(ホステルなので相部屋しかない)
今更になって2週間くらいは滞在したら良かったかなとか思いつつ、まぁそんな金ないなと。現金とクレカの利用限度額、増えたらいいのにな。
1時間ほど早く到着したため手荷物は一時的に預けてコモンルームに案内された。一刻も早くシャワーを浴びてベッドで眠りたい。
Samesun Banf Hostel
宿でのチェックインが終わり真っ先にシャワーを浴びた僕は荷物を整理する。
腹が減っては休息をするにも気が散ってしまうので近くのスーパーへと向かった。
初めての買い物、臆せずズンズン進む。お腹すいたのよ。
日本での買い物の感覚は海外でも通用した。
空腹に任せチキンやサラダラップ、オレンジジュース、明日の昼食用のベーグル、チーズなど日本ではあまりカゴに入れることのないような商品も放り込んでゆく。
会計を済ませて、すぐに食べられるチキンを食べながら宿に戻った。これだけの買い物で44ドル(大体5000円弱)は日本では考えられないね。高いよ、、、。
共用のキッチンには調理用具がひと通り揃っており、歩いている間に冷えてしまったチキンを温め直し、オレンジジュースと共にいただく。
夕飯を兼ねた食事を終えて、部屋に戻り、僕に割り振られた二段ベットの上段へ体を預ける。久しぶりの柔らかい寝具、ようやく落ち着くことができた。
現地に留学している友人の仕事が終わるまでの小一時間ほどの間、僕はひとときの眠りについた。
再会
仮眠から目を覚ましスマホの画面を覗くとちょうど友人のTから連絡が届いていた。じきに到着するとのことであったため、急ぎ準備を整えて宿を後にする。
バス停の方角へ向かうとTと思しき人影が見えた。実に8ヶ月ぶりの再会である。旅の主目的はスノーボードであったが、こちらも心待ちにしていたことの一つである。
互いになんでカナダに⁉️とかなんとか言い合いながら久しぶりの再会を喜びあった。
Tと合流したのち、まずは先ほど買い忘れたものを買いにスーパーへと向かう。
靴があまりにも臭うので消臭スプレーを購入した。海外のニオイのキツイスプレーは、結構好みだ。
適当なものを購入してすぐに靴に噴射した。これで足元の不快感とはおさらばである。
そういえばバンフってどんなところかと言うと、
バンフはロッキー山脈に囲まれた標高の高い土地に位置しており、メインストリートからはカスケード山、ランデル山を望むロッキー観光の拠点となる場所だ。
日本とは違う街並にはうっとりしてしまう。
街は主に観光業に支えられており、メインストリートには土産屋や飲食店、ホテルなどが立ち並んでおり、歩いて回るには程よいコンパクトな大きさの街である。
近くにはいくつものスキー場があり、土産店の並びにはウィンタースポーツ関連のショップも立ち並んでいる。また、スキー場までの無料シャトルバスが発着するため、ウエアのまま宿を出てスキー場に向かうことができるのは非常に魅力的だ。
散策
友人と次に向かったのは、宿から歩いて一番近くにあったスノーボードのショップだ。
ショップには、スノーボーダーであれば馴染みの深いブランドの商品が連なっており、実家のような安心感と、クリスマスに玩具屋に連れられた子供のような心持ちで店内を見てまわり、明日のゲレンデに思いを馳せた。
24時間以上ぶりの日本語での会話ということもあって、友人にオタク特有の早口で「これはどこそこのブランドで〜」等、マシンガントークを浴びせ若干引かれたところで満足して店を後にした。
この時には興奮も少し落ち着き、移動での疲労も相まってゆったりと腰を落ち着かせられる場所はないかと、近くのモールのフードコートへと向かうことにした。
フードコートでは友人に日本からのお使いを頼まれていた品を受け渡し、会話に花を咲かせた。
カナダまで来てやっていることが日本のJKとなんら変わりがないが、こうして気の合う友人と会話するのはとっても楽しいことである。
小一時間ほど談笑した後、帰りのバスの時間まで外を少し歩いてから、また明日、と一度別れて宿へと戻る。
宿に戻るなり僕は明朝の準備がスムーズに行えるように用意を整えて、眠りについた。
日本を発ってから30時間以上ぶりにベッドで眠る。お疲れ自分。
Jet lagっていうんだね、知らなかった。
移動の疲れと睡眠不足により、気絶するように眠りについた僕は気を失う前に、簡単な算数をした。就寝時間は9時過ぎ、起床予定は7時なので、あと10時間は眠れるな、、、。
ハッと目を覚ました僕は時計を確認する。
23:30。え.....??2時間半しか寝てない...???あの気絶感で.....????
疲れている時の気絶オンザベッドなど普通は8時間くらい経過していてもおかしくはないものだ。
信じられない気持ちで再び目をつむる。そして意識を失う。今度は1時間で目が覚めた。
そんなことを2、3度繰り返し、気がつくと時計は5時前を示していた。
なるほどこれが時差ボケか。
起床予定は7時である。どうせ目が冴えしまっているのでNetflixでジブリ作品を観ることにした。
海外ではネットフリックスで見られる作品が大きく違う。日本では視聴できるものが見られなかったりと比較するのも楽しい。(ちなみにVPNを使えば別に日本でも見られるよ。)
今までに観たことがない作品を、と画面をスワイプしていると、思い出のマーニーを発見。
そういえば未視聴のジブリ作品はこれだけだったな。
2時間ならばちょうど良いと思い視聴を開始。
ルームメイトたちが起き始める頃、僕は涙と鼻水を啜りながら午前7時を迎える。
ベッドから這い出ると、洗面所で顔を洗い歯を磨く。良かった、目は腫れてない。
予定通り準備を進めて近くのバス停で無料のシャトルバスに乗車。スキー場へと向かう。
心待ちにした瞬間である。なんせスノボのためにここまできたからね!
バスに揺られる間、ここに来るために今日まで頑張ってきた自分に感謝をした。ありがとう自分。よく頑張った。
Sunshine Village
バスに揺られること20分、ついに旅の目的地へと辿り着いた。
ホットチョコレートを一つ受け取って、極寒の中ゴンドラのオープン待ちをする列に加わる。
普段は7時半にオープンするようだが、この日は電気系のトラブルでゴンドラのオープンが1時間半ほど遅れ、9時にようやく列が進み始める。
そこからゴンドラに揺られること20分弱、ついにスキー場のロッジに到着。
あまりにも広いコースとリフトの本数に大興奮。感無量で涙がほろり。
今日まで頑張って本当に良かった。
ゴンドラの降り場から一番近いリフトに乗り山を登る。
標高が高く早朝ということもあり顔に当たる風が刺すよう冷たい。ブーツを履いている足先まで冷たくなる。(明日はもっと厚着をしようと思った。)
しかし周りの景色を見渡した瞬間、そんな寒さなど、どうでも良くなった。
天国である。
ロッキーの雄大な山々、雪景色、眼下に広がる景色に思わず息を呑んだ。
それにコースが広すぎる。
え?そんなとこまで滑れるの????
え??????あっちの山にもコース、、、、!?
あれ、僕は死んだのか.....?と思った。
天国!!!!!!!!!!!!!!!
まさに天国ッッ!!!!!!!!!!!!!
4人乗りの長いリフトで山頂まで向かうその景色は一生忘れられない。
本当に、素晴らしい景色であった。写真には絶対にない価値がそこにはある。決して忘れまいと己が目から脳に、記憶に、しかと焼き付けた。
リフトから降りるとすぐにビンディングで足を板に固定し、滑走を始める。
朝早くにワイドバーンを独占できるこの悦び。
ピステンバーンを踏み締め思い切りカービングをする。
たまらない。
このために生きているのだ、と心の底から思った。
コースの幅は今まで滑ったどのコースよりも幅広く、そして自由度が高かった。
踏めば雪が鳴り、程よくエッジを噛んでくれる素晴らしいコンディション。
ゲレンデの広さゆえにリフト待ちはなく、周りを気にすることなく滑走することができた。
やりたいこと、全部できる、そういったバーンであった。
時間は進み12時半。
ノンストップで午前中は滑り続け、疲れ始めたため、ロッジで小休憩をとる。
初めは外のベンチで、用意しておいたベーグルとカロリーメイトを食べるが、何せ外は氷点下である。滑走時にかいた汗が冷えたこともあり屋内で休憩するために食事は一時中断することとした。
ロッジの中に入り空いている席を探すが、日曜の昼時で、2つあるロッジはどちらも大混雑しており、僕は座って休憩できそうなスペースを見つけることができなかった。
少し登ったところにホテルがありそこならば少しはスペースがあるのではないかと考え、坂道を登る。幸いロビーにふかふかのソファがあり、暖かい場所でようやく腰を落ち着かせることができた。
ソファに深く腰かけるなり、時差ボケの強い睡魔に襲われる。外で眠ることに対する危機感はあったが、ホテルのロビーで人通りもあり、失くして困るものは体に密着させて持っていたので、Tが来るまでの間、少し仮眠を取ることにした。
というのも、今日一緒に滑る予定だったTは、仕事の疲れと昨晩少し遅くなってしまったのもあって今日は来るのが遅れるとのことであった。
普段あまり1人で滑ることがないので、むしろありがたい。午前中で程よく満足ができた。
さて僕が目を覚ました頃にスキー場に到着したとの連絡があり合流する。
友人の乗ったバスに偶然職場の同僚Jがいたらしく、彼と3人で滑ることになった。
ちなみにJはオーストラリア出身、スノボを始めて3週間でスピードフリーク、ジバーという、とてもクレイジーな奴だった。
一緒に滑り始めて驚いた。本当に始めて3週間なのか。
訳のわからないスピード狂である。
滑走スピードが速く、斜度のキツイコースにもガンガン入っていく。友人のTはある程度滑り慣れてはいるが、2人の滑走スピードは合わせて滑る僕はリフトから降りて数分で彼を見失う。
そんなJだがとても優しくて気の良いやつで、リフト乗り場で毎回待ち合わせてくれる。本当に一緒に滑っていてとても楽しいお人だった。
リフトの終了時刻まで一緒に滑り、彼と別れ、ゴンドラに揺られて山を降りる。
夕飯はバンフとキャンモアに店を構えるラーメンアラシという店に行った。
やはり、スノーボードの後はラーメンである。体が高カロリーを求めるのだ。
食欲にまかせ唐揚げ丼に、タコヤキ、ラーメンに替え玉まで注文してしまい、
さらにビールと熱燗で乾杯までしてしまった。
流石に替え玉は食べきれなかったので明日の朝食にと持ち帰り、宿へと戻った。
2泊目
宿へ戻りシャワーを浴びて片付けを一通り済ませたところでルームメイトの1人がビールを飲みに行かないかと誘ってくれた。
少し疲れもあり、このままベットに入りたかったのでその時は断ったが、スーツケースを整理しているときに、日本から持ってきていた知育玩具、たのしいお寿司屋さんがあることを思い出した。
幸い彼はまだ部屋にいたので、後から新しく宿にやってきた別のルームメイトにも日本のスシを披露することにした。
一番の粉でシャリを作り、たまご寿司の具を作っているときに、それ、は起きた。
突然のホラー展開、鍵のかかったトイレから人が倒れるような物音。
(不謹慎ではあるが映画好きなのでちょっとワクワク、いやでも怖い)
明らかに異常な物音であったのでノックをして大丈夫かと声をかける。2度ほど繰り返すと少し弱々しい声で大丈夫だと返事が返ってきた。
ルームメイトも同じように話しかけるが、同じように大丈夫だと返事が返ってきたので、どうせ鍵も開かないので、スシ作りに戻ることにした。
しかし、直後ドアを開けて彼が出てきたとき、一気に緊張が走る。
まともに立てず崩れ落ちるように出てきた彼は、後頭部から血を流していたのだ。
バスルームにも点々と血痕があり、なかなかの怪我をしている。あの物音の正体は彼がバスルームで転倒し頭を打った音であった。
酒を飲んでいたと言うより、明らかになんかやってる感じの雰囲気ではあった。
しかし受け答えははっきりしていて、今日はスノーボードをして疲れていたんだ、と言い訳していた。
しかしまともに立つこともできずその場で座り込む様子は明らかに普通ではない。
すぐに救急車を呼ぶか病院に行ったほうがいいとルームメイトが勧めたが、なぜか露骨にそれを嫌がる。
何度話してもその必要はない、大丈夫だと繰り返し話は平行線になってしまったため、もう1人のルームメイトがホステルの管理人を呼びに行ってくれた。
管理人がやってくるまでの間彼と3人で部屋にことされてしまった僕はとりあえず倒れた彼に水を渡し、血痕を掃除することにした。
管理人の女性が部屋に入ってきて彼を処置してくれて、一安心。
ただ、倒れた彼がいる部屋には気持ちが悪くて残っていたくない。しかもよりによって僕の使っている2段ベットの下段を使っていたのが彼だったので、最悪なことになってしまったと思った。
どうしようかと思っていると、ルームメイトがビールを飲みに行かないか、と再び誘い出してくれた。
彼には心からの感謝を贈りたい。本当に助かった。
ルームメイトの2人と一階のバーに降りてビールを飲みひとまず落ち着きを取り戻した。
改めて彼らと自己紹介を交わしどこからやってきたのか、どこのスキー場に行く予定か、などと談笑して時間が過ぎるのを待つことにした。
部屋で起きたことを改めて話していると隣の席で飲んでいた3人組の男たちが相席を申し出てきた。快く受け入れ、先ほど起きた衝撃的な出来事を話すと、本当にここで起きたことなのかと、彼らも驚いていた。
あまり英語を話すのが得意ではないため聞き側に徹して彼らの会話を眺めていたが、会話の内容がアメフトやサッカーなどとにかく専門外であったため、もっと話せたら、という気持ちもあったが、どちらにせよあまり会話に入ることができなかったと思う。
もっと勉強しないとね!
小一時間ほどたったところで小便を催したのでついでに部屋の様子を見に戻りたいという旨をルームメイトに伝えると一緒に見に行くよとついてきてくれた。
彼とっても優しい。
部屋に戻ると件の男はおらず、病院かどこかに運ばれていった様子で、代わりに新しいルームメイトが3人増えていた。
彼らは惨劇を知らない様子であったのでついさっきの出来事を伝えると、これまた驚いた様子であった。
海外旅行なのでそう言ったトラブル・ハプニングはある程度覚悟していたつもりであったが、実際目の前で起こると面食らうものである。
周りのルームメイトに恵まれてほんとうによかった。
ビールのお礼を伝え、ベッドに入りようやく長い夜が終わり眠りにつく。明日も始発のバスでスキー場に向かう予定だ。
3日目の朝。
今日も早朝に目を覚ます。204号室で始発に乗るのは僕だけのようだ。寝ている彼らを起こさないように出かける準備をする。
朝食は昨日食べきれなかったラーメンの替え玉である。スープを吸って麺は伸び切っていたが、濃ゆい味のスープだったので温め直せば問題なく食べられた。
歩いていると、友人らはもうすでにバスに乗ったとの連絡が入っていた。
今日はTと、そのルームメイトのMさんと一緒に滑る予定だ。Mさんにはジャンプを教えて欲しいと言われていた。
素人に毛も生えていないような実力でも人に教えを乞われるのはなんだか気分が良い。僕の知りうる限りの知識と技術を動員してレクチャーしようと思う。
バス停に着き、バスを待っていると横から突然話しかけられた。
TとMさんだ。どうやら先についていたらしい。
Tから聞いていた限りMさんはなかなか濃ゆい人で、僕はわりと人見知りな方なので、合うかどうかとTには少し心配されてしまっていたが、とても話しやすくて面白い人で、すぐに打ち解けることができた。
Tには素敵な友人がたくさんいるようだ。
サンシャインヴィレッジに到着すると、昨日とは違い、ゴンドラはすでに動いていたため、並ぶ必要もほとんどなく乗車することができた。
ゴンドラを降りて最初に登ったのは比較的斜度の緩いコースに登るリフトである。朝イチということもあってストレッチ代わりにまずは一本。
人と一緒にスノーボードをするのは歴に関わらず楽しいもので、人の滑りをみて分析するのも楽しみの一つである。
女性特有の無駄に力の入っていない綺麗な滑りは是非とも参考にしたい。
オタクの語りゾーン
専門用語が多いのでわからなければ読み飛ばしてください。
サンシャインヴィレッジでは二日間滑走したが、日本のゲレンデと比較して色々気づいた点があったのでここに書いておく。
まず一つは、日本と比べてとてつもなく大きなゲレンデであることだ。
リフトの本数も桁違いで、クアッドリフトがだいたい数えてみただけでも12本ほどあった。ペアリフトは一本もなく、さっすがでっけえスキー場、と思った。
ちなみにぼくのホームゲレンデは日本でも大きい方のゲレンデだがクアッドリフトは3本しかない。
全てのリフトの座面がふかふかでお尻に優しかった。これは全国で真似してほしい。
スノーボーダーよりもスキーヤーの比率が高く、そのスノーボーダーたちも、日本では一般的なカービングやグラトリといったジャンルの滑りをしている人が全くと言っていいほど見受けられなかった。カービングっぽいことをしている人は少しいたような気もするが、グラトリをしている人は二日間で1人も見つけられなかった。
深いカービングをするためにセッティングを前振りにしていたのも、観察していた限り僕だけだった。
ほとんどの人はダックスタンスで、フリーランをしている人が多く、うまそうな人たちはキッカーやジブに入っていることが多かった。
特にジブはアイテム数も多く、動画を撮影してる様子が多く見受けられた。
日本と比べて生まれたてほやほやの初心者、という人はあまり見られず、初心者っぽい人でもしっかりターンをこなしていた。
また、コースが広すぎるがゆえにまだ開拓されていない端パウがたくさんあった。エッジとソールが心配ではあったが、せっかくの海外ゲレンデである。出し惜しみせずに突っ込みまくり、最高な気分になることにした。
僕はカービングターンが大好きで一日中でもしていられる。
ちょうどいい斜度の場所へ行くと脳汁が出て気持ち良くなってしまう。
また、カービングの難しい、でこぼこバーンでもスピードフリークには直滑降で楽しむという方法があり、緩い上りと下りを繰り返すコースでは思い切りスピードを出して斜面を余すことなく楽しむことができた。
デカすぎるが故の
広いスキー場だったので、コースによっては一定の傾斜がなく、少し上り坂が続いて減速してしまう箇所があった。そのような場所は歩いて登らなければならず、スピード狂でも止まらず登り切るのは難しい。歴のあまり長くない2人には悪いことをしてしまった。
2人を待つ間、板を外して積もる雪に体を預けてみた。
とても幸せだ。
0度を上回ることのない気温のおかげで雪は固まることがなく、常にふかふかである。
こうして少し休憩するのも悪くない。
しばらく待っていると2人が息を切らしながら登ってきた。
何本か滑って疲れもあったので3人で暫し休憩することにした。
話しているうちに雪で遊ぶのが楽しくなって、スノーボードそっちのけで3人で雪遊びに興じた。
1時間ほど雪遊びに夢中になったところで一度ロッジまで降りて昼食を取ることにした。
昼食はMさんがサンドイッチとスープ、きゅうりの塩漬けを作ってきてくれたので、3人で食べた。昨日買った食べかけのベーグルがスープによく合う。
昼食のお金を浮かせられたのでとてもありがたい。
昼時に、見晴らしの良い展望台に行くことを勧めてくれたので、その後数本滑って早めに山を降りることに。
20分かかるゴンドラの道のりを滑り降りるのは爽快だ。
2人はゴンドラを降り利用するらしく、先に券売所まで降りて土産屋を物色。
2人とバスの時間を待つ。
バンフに戻ると宿に板を預けて、往復4ドルのバスに乗り、展望台のゴンドラがある終点へ向かう。
Mさんは地元のバス会社で働いているため、ゴンドラには無料で乗ることができた。
早速乗車して頂上へ向かう。
頂上にはバンフの街を一望できる展望台があり、冬季限定でプロジェクションマッピングとライトアップが行われていた。
景色と相まってとても美しかった。あと、2人はめっちゃ踊ってた。
バンフの街に降りて次に向かったのはレストランだ。
スノーボードの疲れもあり、全身の細胞は肉を求めていた。
僕とTの希望により肉料理の店をいくつか紹介してもらい、その中のfarm&fireという店に決めた。
店に着くなり店員の男性が席に案内をしてくれる。
レストランでは、それぞれの席につき1人サーバー付き、注文を受け料理を運ぶまでを担当する。
欧米のレストランにはチップの文化があり、サーバーはチップをもらうために良いサービスを提供するし、客はそのサービスにチップを支払う。チップの割合は10〜20%程度とかなり大きいため、レストランでの外食にはメニューに書いてあるよりもたくさんのお金が必要である。
基本的に支払いはカードの場合がほとんどで、支払いの際にはチップをどのくらいの額支払うのか客の裁量で決めることができる。
肉
とても肉肉しい。歯応えがあって、ぼくはこういう肉がすきなんだよ!!!と思いながら食べた。赤ワインが進む。
ピザ
美味かった。ドライイチジクが入っており塩味に甘味を加えるという発想の料理は日本ではあまりポピュラーではないように思う。新しい扉を開くことができた。
美味しかった。
ニンジン
皮を剥いた丸ごとのニンジンが調理されて皿に横たわっていた。
あまり工程を経ていない料理は好きだ。量も多くて最高だった。
店員さん
みんなセクシーかったです。男女ともに。
担当してくれた人が一番セクシーでした。色気ある人になりたいものです。
素敵でした。
デザート
色々と種類がある中、シナモンアップルのタルトを発見。シナモンアップルには目がないので選択。バニラアイスとのコラボが美味でした。
レストランを後にした一行はアルコールを求めて彷徨う。
現地に住む2人曰くアイスワインというものがあるらしい。
食後のデザートに飲むのだそうだ。
先ほどのレストランで注文しようとしたところ品切れで飲む機会を得られなかったので、代わりに飲めそうな店を探すことにした。
何度か通った通りにあったレストラン・バーに入るが、そこでの店員と態度が最悪だった。
らしい。
らしい、というのは洋画好きのぼくからすると、海外で起きる出来事は今まで画面の中の世界だったものが目の前の現実で起きている、といいう感覚だったので実際に目にしても不快感より、感動が勝るのだ。なんならそういう場面を見られてちょっとラッキーとか思ってしまった。
その後も何件かの店を回るが良い店を見つけられず、近くの酒屋で土産用に一本購入し、現地で飲むことに関しては諦めることにした。
その後も良い店はないかと探し最後に見つけたのがアイルランドパブであった。
品揃えが豊富で、イギリス産の様々なウイスキーを試すことができた。
お酒のつまみにチーズケーキを食べたがこれが美味い。
こんなペースで食べていては地球に占める自分自身の割合が増えてしまうと思った。
ここに住む2人もそのことで嘆いてはいたが、僕からは幸せそうに見えた。
2人をバス停に送り、宿に戻る最中ものすんごい千鳥足の男が歩いてきたのでそっと反対車線に逃げた。
近くで屯していた若者たちがめっちゃ面白がっていたのが印象に残っている。
宿に戻る。
今回の旅では、本当に色々なことを経験することができた。
バンフで数日を振り返り、眠りにつく。
明日は朝から土産物探しに向かう予定だ。
バンフ最終日
この日は朝10時からTと会う約束をしていた。
仕事がナイトシフトだったので昼までの時間を割いてくれたのだ。
10時前に目が覚めベッドから飛び起きて荷物をスーツケースに放り込む。
結局合流したのは半ごろになってしまった。
合流したのちカフェで朝食を食べ、店を回る。
土産物を探すつもりが、Tのウエア探しをすることになった。
どのウエアが良いかと一緒に探し回った。最終的にどれか一つに絞ることはできなかったが、自分の買い物みたいに楽しかった。
午後からはMさんが社割の使える土産屋に連れて行ってくれた。
お財布事情の厳しい僕にとっては願ったり叶ったりである。
本当に助かりました。ありがとうございます。
帰路
バンフから空港のあるカルガリーまでは、行きの便と合わせて予約をしておいたので、来る時とは違い心配することも少ない、とか思ってたらメールがかなり直前まで届かなかった。ちょっと焦ったが、ピックアップ場所まで行くとバス会社のバスがわかりやすく停まっていた。
カルガリー行きのバスは乗客が僕1人だけだったので、道中運転手の男性と話して過ごした。
彼はフィリピン系の移民らしく、比較的簡単な英語を話すので会話がしやすかった。
バンフでの滞在について楽しかったことを話すと、ワーホリを勧められた。カナダは諸外国に比べ永住権の取得が比較的、容易である。
カナダに住み2年の職歴が必要であるが、日本からであれば簡単だからと色々と教えていただいた。
そのほかにも、道中ロッキー山脈の山々に囲まれたハイウェイを進みながら山の名前を教えてもらったり、東京ディズニーランドに子供と訪れたことなどを話してくれた。
バンフを出た頃には明るかった空もだんだん暗くなり、つられてなんだか寂しい気持ちになった。旅の帰路のこういう気分も旅の醍醐味ではないだろうか。
こんな気分の時は楽しいことを考えるのが一番だ。
明後日のスノボのことを考えることにした。そいいえば寒波が来るらしい。うふふ。
帰りの便は翌日の11時30分。遅れてはいけないのでまたもや空港泊をする。初日に見つけたベンチを今度は早めに陣取って一息。
夕食には、昼にEDO japanで購入した牛肉のすき焼き丼の残りを食べた。
数日分の疲れもあり、食事をとった後はすぐに眠ることができた。
ぐっすりと眠り、翌日早朝に目を覚まし飛行機に乗る。
帰り道にようやく気がついたことだが、
カルガリー空港にも、バンクーバー空港にも日本人の職員の方がちらほらいる。
いざというときに日本語が通じる相手がいるのは海外旅行先の、特に空港では心強いなと思った。
朝から何も食べていなかったので、バンクーバー空港ではハンバーガーを食べた。
さすが海外、コーラがやたらデカかった。
行きよりも帰りの飛行機は早かった。
バンクーバー羽田間でよく眠れたからだ。
帰りの便もABCの真ん中のB席だったが、今度はどちらの2人も細身だったので、ストレスなく眠ることができた。隣の席の若者が序盤からこちらに寄りかかって眠り始めたが、行きに比べればはるかにマシであった。
眠っていたせいで機内食を一食ぶん食べそびれた。
後から夕食についていたであろう水を手渡されたのがなんだか余計に悔しい。
帰りの便は向かい風の影響で到着が1時間遅れたが、無事に日本に帰還。
最後に。
楽しい時間というのはあまりにも早く過ぎ去ってしまう。
この旅はどの瞬間を切り取っても刺激的でワクワクする素敵な旅路となった。
あまりにも幸せで夢のような時間。
今回の旅が楽しくてワクワクして、1秒も忘れたくなくて。
そんな思い出ができたので、こんなに長い記録に残すことにした。
全部読んでくれた人、ありがとう。
海外旅行、おすすめですよ。
道中様々な人に出会い、その中でも特にTさんとMさんにはお世話になりっぱなしになってしまった。
ふかーーーーーーーく感謝をしている。ありがとう。
ほんとにずっと笑ってた。ここ半年分はずっとニコニコしてた。
いや、ほんと。
2人のおかげでカナダでの滞在はとても充実したし、笑顔の絶えない旅になったこと、改めて、ありがとう。
またどこかで会えるのを楽しみにしています。
次はどこ行っちゃおうかな!!!!!
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