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#5 Terveet Kädet来日ツアーに行ってきた話

みなさんTerveet Kädetはご存知でしょうか?
いや俺も知らなかったのですが、フィンランドのハードコアパンク、いわゆるフィンコアのオリジネイターの一つというではありませんか。

調べてみると活動が1980年からで、UK82なんて言葉がある通りハードコアパンクが爆発した82年よりも前から活動している超ベテラン。
Sepultura/Soulflyのマックス・カヴァレラのお気に入りのバンドの一つでありRatos de Porãoにも影響を与えた等ブラジルのメタル/ハードコアにとっても重要なバンド。
現メンバーはボーカル氏(なんと66歳らしい)だけがオリジナルメンバーで他メンバーは同郷のバンドKürøishi、Bonehunterからなること
ボーカルであるLäjä Äijäläは他にもフィンランドで初のインダストリアルグループやシンセポップのメンバーも兼ねていたりコミックブックの作画も担当したりetcとかなりの才人らしい。
ちなみにバンド名の意味は「健康な手」らしい。

そんな超レジェンドが日本に11年振りに来日、しかもなんでも全国を新幹線を使って自力移動で各地のバンドと対バンするガチDIYツアー

日本縦断とかではなく東京からグルっと下ってまた登ってくイカれたツアー日程(しかもオフの日なくないか?)

という感じで、今回はこのFrozen Hell Tourから10/13のMETAL WAR in FROZEN HELL公演に某氏からの誘いもあり参加してきました。

あえてメタルバンドだけで揃えられたらしいツアーの中で一番メタル色の強い公演

当日は小金井駅から東高円寺駅に向かって出発、最近は余裕を持って駅に向かって近くのこがねちゃん弁当で弁当を買い
駅前のベンチでもそもそと昼食を済ませてから電車に乗るのが遠出のルーティン。

今回は海苔から明太弁当(570円)をセレクト
最近はこういう外の空気の中で一人落ち着いて弁当食ったりするのに喜びを感じる。老いか?

昼食を済ませ電車に揺られながら東高円寺駅に向かい、今回の会場の二万電圧に着いたのが開場10分前

ダラダラしつつライブが始まるまで過ごし、1組目はVERDALACKからのスタート

VERDALACK

初めてライブを見たVERDALACKでしたが、様式美メタルのようなツインリードもありハードコアパンクの匂いを感じないスラッシュメタルではなく純メタルの超ピュアスピードメタルという感じで昔のジャパメタっぽさもあり個人的に好きなメタルでありました。
来年1stアルバムもリリースされるそうでそちらも聴いてみようかなと。

BRUTAL DECAY

2番手はこちらも見るのは初めてなBRUTAL DECAY、事前にTwitterで刻みが凄い、めっちゃ速いのようなぼんやりとした情報は入っていたのですが話に違わぬ刻みっぷりに凄まじい速さのガチスラッシュメタル。
最後の方にやった(バンド的には)遅い曲で顕著に感じたけれどスラッシュメタルでありながらハードコア感が強くて、そういうジャンルのライブでもウケそう。

VOLCANIC WAR

チョコチョコと離席してかいつまんで見るような感じになってしまったけど、北欧ブラックメタルからよりHell Hammerや初期Sarcófagoみたいなバンドに影響を受けたロウなプリミティブブラックメタル?のような音かな?
この手のジャンルには疎いのでながら見になってしまったけどコアな人は好きそうなバンドではと。

EVIL

相当前に高円寺でBonehunterの来日の時に見た記憶があるEVIL。
当時はドロドロ感ある80'sジャパコアっぽさもある日本語スラッシュメタルだなという感想だったけど、久々に見て初期SodomやSepultura、Slayerの邪悪さ過激さをそのままモダンにならず更に激しくしたようなスラッシュメタルで、これは確かに世界的に人気なバンドにもなるだろうなと思わされる。

Terveet Kädet

ここまでのメンツで完全に頭メタルになっていたところを一発でハードコアパンクに引き戻されたTerveet Kädet。
楽曲は全く知らないけど、懐古趣味に陥らず多分新旧ひたすら速くやかましく短いチューンを矢継ぎ早にかましてくスタイル。
メンバーもここまでにもツアーで連日ライブをしてきたと思えないエネルギッシュさで流石のベテランを感じさせる。
アンコールも入れて40〜50分くらいはやったと思うけどそれを感じさせない勢いで嵐のようにライブは終了
今回のツアーが引退前の最後の来日ツアー?らしいけど見ることが出来て良かったな〜


会場で購入したツアーTシャツ


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