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【AIバブル崩壊の序章?】NVIDIA株-17%の大暴落!中国発のAI「DeepSeek」が引き金に
1月27日、アメリカ株式市場を震撼させる出来事が起こりました。
AI関連銘柄が軒並み暴落し、特にAIブームを牽引してきたNVIDIAは、なんと-16.97%という歴史的な下げ幅を記録。
一日で約92兆円もの時価総額が吹き飛ぶという、まさに"AIバブル崩壊"を予感させる衝撃的な一日となりました。
今回のnoteでは、この未曽有の暴落を引き起こした要因と、アメリカのAI関連銘柄に投資していても大丈夫なのか解説していきます。
◆暴落の引き金は中国発のAI「DeepSeek」
今回の株価暴落の背景には、中国のAI企業「DeepSeek」社が発表した、驚異的な性能を持つ新型AIモデルの存在がありました。
DeepSeek社は昨年12月に、生成AI「DeepSeek-V3」を発表。その性能は、半年前に公開されたChatGPTの中位モデルと同程度とされ、当初は「中国のAIも成長してきているな」程度の印象でした。
しかし、今月発表された「DeepSeek-R1」は、その常識を覆します。なんと、先月発表されたばかりのChatGPTの最新モデル「O1」を上回る性能を叩き出したのです。
◆衝撃のコストパフォーマンス
さらに衝撃的だったのは、この「DeepSeek-R1」の開発コスト。ChatGPTの開発費用のわずか3%という、驚異的なコストパフォーマンスで開発されたことが発表されました。
これにより、次のような不安からAI関連銘柄は軒並み売り込ました。
先端半導体の輸出規制が無意味化?:
中国が最高ランクの半導体を使わずに高性能AIを開発したことで、輸出規制の効果が疑問視。また、中国がAI分野で覇権を握る可能性が浮上
AIへの投資削減?:
莫大な資金を投じなくても高性能AIが開発可能なのであれば、今後はAIへの投資が削減され、関連企業(主に半導体)の業績が悪化するのでは?
つまり、「莫大な投資によってアメリカがAIの覇権を取る」という
AI株価バブルの根拠となるシナリオが崩れつつあるのです。
では、アメリカのAI関連銘柄はもう売ってしまった方が良いのでしょうか?
現段階では、様子見が正解だと思います。
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◆本当にDeepSeekは革命的か?
一方で、この「DeepSeek」の発表には、いくつか気になる点があります。
既存AIの活用:「DeepSeek」の開発にはChatGPTのような既存の優秀なAIモデルがふんだんに活用されたため、今後、これ以上のレベルのAIを生み出すのは困難なのではないか?
発表された開発費用の内訳:発表された開発費用は、あくまで直接的な費用であり、事前研究などその他のコストは含まれていない
→発表ほどのインパクトはないのでは?使用されたGPU:「DeepSeek」の開発には、規制の対象外である性能を抑えたNVIDIAのGPUが使用されたと言われていますが、
「そのGPUではここまでのスペックのAIは開発できない」
「裏ルートで先端半導体を手に入れたのではないか」という意見も
これらの点から、DeepSeekがどこまですごいのかまだ判断は難しいです。
また、
・DeepSeekは「今後AI開発にかかるコストは増加する」と発表
・ChatGPTを開発したOpenAIのトップのアルトマン氏が
「自分たちはもっと素晴らしいAIをまもなくリリースする」と発言
・4年で78兆円を投資するAIプロジェクト"Stargate"が発足
するといったニュースもあり、楽観視はできませんが過度にアメリカのAI業界を心配する必要はなさそうです。
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(coming soon…)
Disclaimer: 本記事は、特定の投資を推奨するものではありません。投資判断はご自身の責任において行ってください。