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「感謝しなきゃ」は感謝じゃない
親への感謝ができないあなたへ。なんつって達観ぶってみた。
本物の感謝にたどり着くまでのプロセスを#2#3に渡って書きます。
親への感謝が、自分の人生の幸せにつながると聞いて、「じゃあとりあえず感謝しよう」と思ったけど、無理だった。だって、親に酷い仕打ちを受けた記憶がある。そんな中でどうやって感謝しろと言うのか?この感情に悩む人は少なくないのではないでしょうか。
この記事では、親に対する感謝をテーマに、自分自身が形だけの感謝に違和感を抱き、本当の感謝にたどり着いた過程を振り返ります。これは親に限らず、すべての人間関係に応用できるプロセスなので、感謝ができず悩んでいる方の助けになれば幸いです。
【形だけの感謝に違和感がある理由】
感謝の感情は、表面的な「ありがとう」で無理に作り出せるものではありません。実際、怒りや恨みが心に渦巻いているときに「感謝しろ!」と自分に命じても、腑に落ちる感覚は得られませんでした。それどころか「こんなに怒りや悲しみがあるのに、感謝なんてできるわけがない」と、自分をさらに追い詰める結果になったのです。
感謝という感情は、悲しみや怒りなどのネガティブな感情が昇華された後に自然に湧き上がってくるものです。つまり、「感謝しなきゃ!」と無理に呼び起こそうとする行為は、感情の本質を無視した不自然な行動だったのです。
【違和感のない感謝を感じるために】
ネガティブ感情に素直に向き合う
本物の感謝を感じるためには、まず怒りや悲しみといったネガティブ感情に素直に向き合う必要があります。これらの感情を無視したり、押し込めたりすると、感謝は表に出てきません。
「親が私にあんな酷いことをした。だから許せない。」
こうした感情を否定せず、ただ認めることが大切です。
感情の昇華には時間がかかる
ネガティブな感情を昇華するプロセスは、個人差があります。数日で終わる場合もあれば、数年かかることもあります。大事なのは、「どれだけ時間がかかってもいい」と自分に許可を出すことです。
自分の感情を「初めてのおつかいをする子ども」を見守るような気持ちで接してください。「どんなに時間がかかっても大丈夫だよ」と、安心できる環境を自分に提供することが大切です。
自然の力を信じる
ネガティブ感情を押し込めるのではなく、解放されるのを待つこと。自然の力は私たちが思う以上に大きく、確実に心を癒してくれます。焦らず、自然に身をゆだねましょう。
【本物の感謝が生まれた瞬間】
親への怒りや悲しみと十分に向き合った後、自分がここまで生きてこれた土台を作ってくれたのが親だったこと、親がどんな形であれ自分を支えてきたことに気づいたのです。詳細はこちら🔻
そのとき初めて、本物の感謝が生まれたのです。夜中にボロボロ泣いたのを今でも覚えています。「ありがとう」と心から思えた瞬間は、自分自身の心が癒された瞬間でもありました。
【おわりに】
感謝は無理に作り出せるものではありません。それは、怒りや悲しみと向き合い、それを昇華した先に自然と湧き上がってくる感情です。親に感謝できないと悩む人がこの記事を通して、自分の感情と向き合うヒントを得られたら嬉しいです。
感謝のプロセスは、時間がかかってもいいのです。それが、本物の感謝につながる唯一の道だからです。