「当たり前」は当たり前じゃない
「当たり前じゃないことに気づくこと」
こんにちは。今日は、ちょっと前の自分の気持ちを振り返りながら、大切だと思ったことを書いてみます。もしかしたら少し感情的に聞こえる部分もあるけど、これも心の一部として受け取ってくれたら嬉しいです。
「当たり前のことに感謝しなさい」ってよく言われますよね。でも、昔の私は「いやいや、当たり前のことなんだから感謝する必要なんてなくない?」って思っていました。お金を払えば手に入るものにいちいち感謝なんて…って。
子供の頃、「世界にはごはんが食べられない子供がいるんだからありがたいと思いなさい」なんて言われても、ピンとこなくて、むしろイラッとすることすらありました。だって、目の前の自分のことでいっぱいいっぱいだったから。欲しい服や、友達と同じ美容院に行けるかどうかの方が、よっぽど大事だったんです。
でも、ある日ふと思ったんです。
「今、自分が“当たり前”って思っているものは、本当に当たり前なのかな?」
例えば、たった100円で手に入る消しゴム。これを自分で作ろうと思ったらどうなるんだろう?必要な材料を集めて、工場を用意して、作り方を学んで…って考えたら、きっと何年もかかるし、できるかどうかもわからない。
キャベツ1個だって、自分で育てようとしたらどうなる?土を用意して、種を植えて、水をやって、虫に食われないように世話して…って、本当に大変だと思うんです。それが、500円で買ってすぐ食べられるなんて、実はすごいことなんですよね。
家族や友人もそうです。目の前にいるその人と全く同じ人を、世界中探しても見つけられるわけがない。たった一人の、かけがえのない存在。そんな「当たり前のようにそこにあるもの」の背景には、実は多くの努力や奇跡みたいなものが詰まっているんだな、と気づきました。
感謝って、ただ「ありがとう」って言うことじゃないんですよね。自分の中で「ありがたいな」って心から感じることが大事なんだって、今ならわかります。
災害で家を失った人が、初めてコップ1個のありがたさを知ることがあります。でも、そんな風に失ってから気づくのは遅すぎる。だからこそ、今、気づけるうちに「当たり前じゃないこと」に目を向けてみるのもいいんじゃないかな、って思うんです。
目の前にある爪や皮膚、風や太陽、水や木―普段は意識しないようなものに目を向けてみると、実はすごく大切なものだって気づける。
「感謝」って、何か大きなことをする必要はなくて、自分が気づいて心で感じること。それが自然にできるようになったら、きっともっと豊かに、幸せに生きられるんじゃないかなって思います。
そんな気づきの一歩を、一緒に見つけていけたらいいですね。