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今お前が持っているものはなんだ?

以前こんな場面に遭遇した。


ゲームセンターのクレーンゲームの所で、店員と子連れの親の客が何か揉めていた。


声が大きかったので話を聞いてみると、どうやら女の子(小学1年生くらいの子)がスヌーピーのぬいぐるみをゲットしたがもう一つ色違いの方も欲しいので景品を置いて欲しいというお願いに対して、


店員側がスヌーピーのぬいぐるみは人気景品で個数制限があるので、一つで勘弁して欲しいという事だった。


要するに、


客「もう一個欲しいから出して!」、店員「個数制限にご協力下さい」。


これの言い合いだった。結構長く言い合っていた。


そして女の子がだだをこねて終いには泣き出してしまった。


欲しい欲しいと。俺は近くのテーブルでジュースを飲んでたから全部丸聞こえだったわ。


この場合客と店員のどちらが正しいだろう?なんていう議論をするつもりは全くない(笑)。興味ない。


それよりもこの女の子に注目して欲しい。


俺は思った。お前1個持っとるやろ、なんで泣くんや、と。


君はどう思った?やっぱり子供はしょうもない事でワンワン泣くんだなーとか思った?


けどさ、すぐにハッとさせられた。


この女の子は自分の手で持っている白いスヌーピーなんて見えていないかのように後ろにある茶色のスヌーピーを欲しがって泣いた。


彼女は持っているものではなく持っていないものに注目し泣いた。果たして俺はこの女の子の事を笑えるだろうか。


自分はあるものに感謝する事が出来ているだろうかと思った。いや、正直出来てなかったんだ。


不思議なもんでさ、あるものより無いものの方がよく見えやがる。


これはきっと人間の心理として仕方のない事なんだろう。


だからこそ意識的に今の自分の持ち物を再確認して感謝する事が必要だ。


誰だって、他人が持っていて自分が持っていないものは欲しい。


けどやはり、上を見ればキリがないから「足るを知る」ってことを知らなきゃいけない。


それに、誰だって他人には無くて自分にはあるものだってちゃんとあるさ。世の中には手足が無い人もいる。


その人達からしたら俺の人生なんてイージーゲームだ。


そんな俺が「何も持ってない」とか言ってたら恥ずかしいよな。


君はどう?人生最悪な時でも実は既に豊かだったりするかもよ?

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