自分を大切にできる場所。

4月も3分の1が過ぎたという今日
今頃になって息子が1年の成績を発表してきた。

中学の頃はそりゃもう散々だった成績。

でも演劇の部活では3年間重要な役どころを演じたり、1から原稿や構成を考えラジオの生放送を休まず続けてきたり、NHKの取材にも1人で応じたりと「机上の勉学ではないもの」に関しての対応力は親としても凄いと思っていたので、机上の勉学よりも息子が選んだ自分の熱を思う存分に注げる進学先での生活を応援してきた。

今までずっと息子を見てきて
勉強と熱を注ぎたい事との両立は
息子には困難だと思っていたから

息子自身がはじめて自分で決めた進路なんだから
高校での「勉強成績」については目を瞑ろう!どんな成績でもいい。好きな事を好きなだけやれていれば。と私も主人も考えていたので想像していたのは中学の時と同じくらいの成績。

それがなんと!
5の中に4が数個あるという幻みたいな評価。
信じられない!

夫婦揃って10段階なんじゃないの?と
聞き直す始末。

そしてなぜ今頃それを言う!!

私と主人はびっくりしすぎてなぜか大笑い
私の実家の父と母は電話口で号泣するという
想像してなかった結果に一族全員戸惑いまくり。

当の本人はというと評価評定にはあまり興味がないようでそれよりも月末の学校のイベント準備に大忙しの様子。

自分の価値を悪くても良くても
一貫して誰かに出された数字だけでは決めないところは流石。

そして息子の熱意やチャレンジしたいことを
スピーディーに全力でサポートしてくれる学校の先生方も本当に素晴らしいし感謝しかない。

可能性が偏差値という
数字でしか評価されない世界もある事を
いろんな子ども達が知ることができる場が
これからどんどん増えたらいいな。

「怠けたいわけじゃない。どうしてか自分でもわからないけど他の好きな事みたいに、学校の勉強やテストに興味が持てなくて辛い」と泣いていた息子は

今月末に行われる学祭のテレビ班として昼夜準備に没頭し将来は大学に行って起業したいと言っている。

子ども達ひとりひとりが
自分が自分を信じられるような場所がある事を知ることができて、みんながそこにたどり着けたらいいなぁ。

勉強
スポーツ
優しさ
ユニークさ

それぞれが持っている
いろんな事が
いろんな人の支えになるのだから。