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いつかね、といういつかは、やらなきゃこない、永遠に
とてもとても久々に、新たに楽しいことをし始めた。今のところ、飽きずに楽しんでいる。
あんなこと、こんなこと、やったら楽しいだろうな、ああ、でもお金と時間がないからなぁ、一緒にやる仲間もいないしなぁ・・・なんて、やりたいなと思ったことにすぐに言い訳をして、結局やらなかった。わたしの気まぐれな好奇心は淡泊で薄情だ。言い訳がすぐに浮かぶ、そんなことは、ほんとにやりたいことではないのだ、きっと。もしくは、いつでもできるから、まだいいやと見くびっている。
「どうしても、今、たった今、それがしたい!しないと絶対後悔する!」と思うことなんて、今までそんなになかったかもしれない。
いつまでも、生きていると思って生きていたから。人は100%死ぬのだという知識はあるけど、想像しようとしても怖いしうやむやにしてしまう。ずっとずっと年齢を重ねて、年老いてから眠るように死ぬのだと、じぶんに言い聞かせる。交通事故や殺人、重い病気なんて知らない。わたしは大丈夫。根拠のない自信をなぜ持てるのか。だって今までそこそこ元気に生きてきたし、まだまあまあ若いんだもの。
年老いるまでに、できることはたくさんあるよ、大丈夫、慌てなくても。だから、いつかしたいことができたらしたらいい。
そう思っていた。思っていても、言い訳でうやむやにしていた。でもさ。いつかなんて、来ないのだ、じぶんがやらなきゃ、永遠に。
生き物は、そこそこ丈夫にできているようだが、あっさり連れ去られることがあるのだと、ここ何年かで体験した。職場の先輩、飼っていた猫。まだ、本来なら死ぬような歳ではなかった。衝撃を受けた。元気だったのに、若かったのに突然死ぬことがあるのだと。
だから。身近な死の出来事を経験して初めて、じぶんもそうなることもあるのだと、実感した。じぶんも明日死ぬかもしれないんだと。
だから。やりたいな、と思って、じぶんの身の丈に合ったお金も時間もかけても惜しくないと思えることは、すぐにやってしまおうと、考えられるようになった。
死ぬ前に、気づけてよかった。
ソロキャン、楽しいよ。