2023/2024シーズンのロシアリーグ男子のスタッツ(〜2024/03/31まで)を一部可視化してみた

今ちょうど(2024年4月1日時点)、ロシアリーグ男子はプレーオフ真っ只中で現在8強が揃っています。久々に(数年ぶりに)やっとまたロシアリーグのスタッツ眺めてちょっとまとめてみたい気分が出てきたので、少し触った部分載せてみます。公式サイトから取得できるデータで可視化した形です、、、

ちなみに今シーズンのRRの順位は以下のようになっています。翻訳かけたページなので変な表示のとこはご了承を

レギュラーラウンド30試合順位&勝敗表

全チームの統計グラフに載せると意味不明になるので現在プレーオフで戦ってる上位8チームでまとめました。ちなみにレギュラーシーズン8位はShakhtaraだったのですがプレーオフでEniseyとの対戦で負けたのでプレーオフラウンドでの8位はEniseyとしています。

1. オフェンス(アタック効果率)

各チームのシーズン通して2024年3月31日までの以下のアタック効果率を箱ヒゲ図でプロットしました。

  1. レセプション成功時(良以上)でのアタック効果率 attack_point_pos_rec_eff_%

  2. レセプション失敗時でのアタック効果率 
    attack_point_neg_rec_eff_%

  3. ディグからの(トランジッション)アタック効果率
    attack_point_dig_eff_%

あと、8チームのアタック効果率の平均値グラフの中に引いてます。

  1. 8チームのレセプション成功時(良以上)でのアタック効果率平均値 Average_Positive_Reception_Attack_eff_%

  2. 8チームのレセプション失敗時でのアタック効果率平均値
    Average_Negative_Reception_Attack_eff_%

  3. 8チームのディグからの(トランジッション)アタック効果率平均値
    Average_Transition_Attack_eff_%

各チーム状況別アタック効果率(RR ~ Playoff1戦目まで )

グラフから見える感じだと

  • 今季一番強いカザンは1. > 2. > 3. と綺麗な階段状、それに近い形してるのがEnisey

  • Dynamoはわかりやすくレセプション成功時に高い効果率を出す一方でレセプション崩れると一気に効果率低かったりバリバリのサイドアウト型だなと思ったり、それに近いのがLokomotivだったり

  • Zenit-Spbはレセプション失敗時のアタックの効果率≒トランジッション時の効果率、同じくKuzbass、Fakelもこちらに近い

  • BelogorieはDynamo型とSpb型中間くらいかな

のように各チームでオフェンスの強みと傾向が多少見えたかなと思います。

2. ディフェンス(対戦相手のアタック効果率)

各チームのシーズン通して2024年3月31日までの以下の対戦相手のアタック効果率を箱ヒゲ図でプロットしました。相手のアタック効果率をどれだけ下げられているかを見る感じです。

  1. 対戦相手のレセプション成功時(良以上)でのアタック効果率 attack_point_pos_rec_eff_%

  2. 対戦相手のレセプション失敗時でのアタック効果率 
    attack_point_neg_rec_eff_%

  3. 対戦相手のディグからの(トランジッション)アタック効果率
    attack_point_dig_eff_%

こちらでも8チームの対戦相手のアタック効果率の平均値グラフの中に引いてます。

  1. 今回の8チームの対戦相手のレセプション成功時(良以上)でのアタック効果率平均値 Average_Opp _Positive_Reception_Attack_eff_%

  2. 今回の8チームの対戦相手のレセプション失敗時でのアタック効果率平均値
    Average_Opp _Negative_Reception_Attack_eff_%

  3. 今回の8チームの対戦相手のディグからの(トランジッション)アタック効果率平均値
    Average_Opp _Transition_Attack_eff_%

各チーム状況別対戦相手アタック効果率(RR ~ Playoff1戦目まで )

こちらは対戦相手の降下率なので値が下に行くほどいいディフェンスを発揮していると捉えることができます。

  • カザンはレセプションが崩された相手に対してもトランジッション時でも同じくらいにディフェンス効いてそう、次に近いのBelogorieかな、この2チームが試合観てると一番ディフェンス強かったイメージある

  • FakelとEniseyも上に近い型だけど、逆にサーブでちゃんと崩せなかった時に簡単にやられる感目立ってるように見える

  • ここで一番きれいな階段状なのはZenit-Spb、レセプションアタックよりトランジッションで捕らえる感じかな、Lokomotivも近い型

  • Dynamoはレセプション崩した時を一番の捕え時にしているように見える

  • Kuzbassが箱の振り幅小さい、もちろんレセプション成功時のアタック効果率は一番高くなるけど、どのパターンのアタックでも同じか近いくらいの強さのディフェンス力を発揮してるように見える

今回は以上

それ以外にもサーブ、ブロック、レセプションとか算出できる材料まだあるのでシーズン終わった後に何か他にも各チームの特徴掴めるものないか探ってみます。気力がその時にもあったら…

おまけ

個人のスタッツとかチームのスタッツはサイトにアクセスすれば見ることができます。例えば下の画像はサイトで見れる今シーズンRR(レギュラーラウンド)の全チームスタッツだったりします。

https://volleyservice.ru/index.php?option=com_volleyplayers&task=statistic&act=main_stat&gender=m

ただもうちょっとこの限られたスタッツのデータからチームの特色とか見れる統計量の出し方とかないかなとか色々思ったりしたので今回のように何か違う可視化できないか悶々としていました。

ちょうどいいとこで今季からリニューアルしたロシアバレー協会のサイト(https://volley.ru/calendar/01H6XABKE6DZMV0NXGVB2Z0CK5/predvaritelnyy)でも各試合のスタッツ載せていて、下のようなデータも見れるようになったのでこちらのデータをサイトから取得してまとめました(Pythonでスクレイピング→加工→プロット)。各項目はDataProjectのシートと同じやつです。

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