20240311 晴れ
きょうも山の仕事。
半分くらいの時間は焚き火に費やされた。
焚き火にはコツがいる。
イノシシにへし折られたミカンの大枝は油分が多かったらしく、よく燃えた。
よい熾火ができ、焼きいもも成功。
ブルーベリーの剪定はあと一日あれば終わりそうだ。
近くの小さな映画館で「PERFECT DAYS」が始まり、観に行く。
きっと来るのではないかと思って、郊外のシネコンに行くのをやめていた。
商店街がどんどん空洞化していく中、この映画館も近くなくなってしまうのではないかとひそかに恐れている。
映画はとてもよく、私は上映中、ボロボロと泣いていた。
今も、あるシーンを思い出すとすぐに泣いてしまう。
一方で、こんなにかっこいいおじさんはどんな職業であれ、現実にはほぼいないよ、と思う。
随所に「いかにも日本的」な風景が織り込まれ、こういうのは海外の映画祭でウケるだろうなと思った。
しかしアカデミー賞は逃したらしい。
おそらく夫は、平山のような生き方、暮らし方を望んでいるのではないかと思う。ふだんから変化を好まないし、目新しい何かも望まない。
ずっと同じことの連続でよさそうだ。
でも私は、そういう生活は物足りない。
平山は事情があって今のような生活を選んでいるらしい。
特段の事情がない人が、あのような生活を続けられるのだろうか。
夫とは、志向するところが違うなと思うことが最近よくある。
それを強く意識するようになったのは最近だ。
いっしょに同じことをやろうと思うからいけないのか。
それぞれ勝手に好きなことをやればいいのか。