コワーキングを始めたきっかけ&CUAsia2015
MOEがコワーキングを知ったのはバリのウブドHUBUD
2014年、3年半のタイの離島タオ島の生活の後、バリ島への移住を決めウブドのはずれに住み始めた。デザイナーである自分の日本からのクライアントのための仕事をこなすため、500円近いインターネット料金を毎日のように払っていた。ウブドも現在はインターネットが改善されているかもしれないが、カフェに行ってもスピード・安定性ともに仕事にならなかった。『インターネット使うならあの店がいいよ。みんな集まってるらしいよ』と聞いたのがそれがHUBUDだった。
初コワーキングの世界へ
コワーキングスペースは看板が小さいことが多く、HUBUDもその一つ。石造り+竹をあしらったかっこいい建物だが、外側からはオフィスのように見え大勢が出入りしていて、「何これ?」というのがHUBUDに足を入れる前の印象だった。
そして看板を見つけたとしても、コワーキングスペースを知らない人にとっては『何それ?』となる。実際にコワーキングスペースを訪れたとしても、そこにいる人達が何を目的に集まっているのか一概にはわかりにくいのだ。勇気を出しHUBUDの扉を開け、パソコンを開き働いてみて、ようやくコワーキングスペースというものがわかった。あの日がMOEのコワーキングの世界への第一歩だった。
スタッフとの小さな日常挨拶が私を癒してくれた
バリに友人はいたものの小さなことの相談(これはどこで探せるかとか)に乗ってくれるHUBUDのスタッフたちとの挨拶&会話で私はとても癒された。新たな居場所をみつけたと感じれたからだ。
HUBUDにはメンバー同志の素晴らしいコミュニティがあるのだが、その頃の私はコワーキングメンバーのコミュニティに参加する勇気はもてていなかった。ゴミ箱をドカっと倒しては、必死にソーリーソーリーと言い続けるしかできなくて自分の英語能力の低さにガッカリしたのを覚えている。
受け入れてくれるコミュニティがあるという安心感を新たな土地で仕事をしながら感じれることがHUBUDメンバーになったもう一つの価値だった。
コワーキングがタオ島にあったらよくない?
HUBUDで日々の仕事をこなしながら、タオ島にコワーキングスペースあったらいいのになと思い始めていた。ちょうどその時、HUBUDでは第1回目のCUAsiaを準備していたこともあり、タオ島にいた元ビジネスパートナーのKUKAにコワーキングの話をした。
『コワーキングスペースをタオでやりたいと思えるなら、私がカンファレンスに行ってきてコネクションを作ってくるから、やりたいか決めてほしい。立ち上げの2−3年は私がガッツリ手伝うからその後自分のビジネスにしたらいいよ』と確認した。
意外にも、コワーキングの何もわからないKUKAが『やる』と回答したのだった。(今になると、KUKAはむやみにチャレンジするタイプではないのになんであの時にやると答えたのかわからない。運命ですね。)
準備したのはロゴと名刺
CUAsiaの費用は安いものではない。(タイ&バリの物価で暮らしていた私には特に高かった。)CUAsiaに参加する=本当にビジネスを立ち上げる!そう意気込んだ私はまずロゴを決め、名刺を作った。5分程度でシンプルに決めたロゴとウブドで印刷してもらった名刺は実に役にたった。何よりも自分の意思をしっかりと定めるいいキッカケにもなった。
参加の決断をした時、開催まで一週間もなかったので、ギリギリの日数で印刷をお願いし、前日に名刺をウブドはずれの印刷会社まで取りに行ったのを覚えている。
コワーキングの大御所&初カンファレンスに洗礼をうける
さて本番!CUAsiaは丸3日間朝から晩までコワーキングを語りつくすのだが、カンファレンスも初めてだしコワーキングの何もわかっていない私には衝撃の連続だった。トイレに並んでいても隣の人と自己紹介が始まりコワーキングの話をする。休む暇もない。ド緊張している私の救いはHUBUD滞在中に知り合いになっていたHUBUDスタッフと友人の韓国人Yejiだった。Yejiは韓国のコワーキングのパイオニア的存在でその時も10名近くの韓国チームをCUAsiaに呼んでいた。パネラーとしても登壇した彼女の緊張も計り知れなく、初日のイブニングパーティの飲み放題のワインでYejiと私は2人でハメをはずし飲みすぎたのを覚えている。(だって緊張しすぎてたんだもの)
まんがByみっちゃん http://rin.mangadiary.com/
このまんがは事実に基づき描いてもらったものです。
いかに私が緊張し、意気込みすぎていたか 笑
150名近くの参加者全員の顔を覚え挨拶した
三日三晩みんなと一緒にいて、挨拶したり少人数でのセッションを何度もこなしていると大体の人の顔を覚えてくる。最終日のクロージングパーティで『あぁ私まだご挨拶できてなかったですね』って名刺渡したら『僕、このパーティ会場のマネージャーなんです』って、、、そりゃ見覚えないはず!っていうか初めて会った人だ。でも、そんな自分を褒めてあげたい第1回のCUAsiaだった。
講演を聞いてもチンプンカンプン(内容が分からないのはもちろんだが、英語が全く聞き取れない)、アンカンファレンスの少人数のセッションでも自分の自己紹介以外の会話はまともにできない私が得た成果は、英語の自己紹介が以前よりもできるようになったことだった。コワーキングをしたい想いを人に伝えれるようになった。そして、コワーキングを実際にやっている知り合いをつくることができた。今になって思う。本当にあの時がんばってよかった。
第1回CUAsiaの印象はとにかく疲れた。だが得るものは本当に多かった。
印象深いプログラムは
・バリコワーキングツアー
・グリーンスクールでのアンカンファレンス
だった。
バリコワーキングツアー
バリのコワーキングスペース巡りをしてくれた。すごい刺激的だった。コワーキングをやりたいと言いつつも、何もわかってない私には場所を見るのが一番の勉強だった。様々な形があり、ターゲットの違うコワーキングスペースを訪問することができた。TAOHUBはどういう風になるのか、私たちは何を提供できるのか、このコワーキングツアーでいろんなことが見えてきた。
コワーキングツアー訪問先
・Dojo bali
・Kumple
・Outpost
・Livit
グリーンスクールでのアンカンファレンス
グリーンスクールの建物やコンセプト自体を知ることができたのも刺激的で驚きの連続だったが、あの開放的な環境の中での初アンカンファレンスは非日常すぎて正直ついていくだけで精一杯だった。
アンカンファレンスとはそれぞれが話したいトピックを出し、内容をある程度お題ごとに分け、その都度のセッションは参加者も4−5グループに分かれ、自分の興味のあるセッションに顔を出す。途中の出入りも自由。トピック提案者が主に舵取りを行い、書記となる人がメンバーから自動的に選出されてそれぞれが役割を果たす。小さな部屋に分かれてそれぞれのトピックをビシバシ話していく。CUAsia第1回というのもあってみんなも慣れていない訳だが、私はとにかく必死に様子をつかもうとしていたのを覚えている。興味のあるトピックの部屋で会うメンバーは意外と同じメンバーで、TAOHUBと同じ状況にあるタイのコランタ島のKoHubのJamesとシェムリアップのAngkorHUBのジェフと知り合いになれた。他メンバー達の顔を覚えたのもこのアンカンファレンスのスタイルのおかげだと思う。
出会いが宝
その他の大人数で聞く講演的なものは正直、聞き取れず理解にいたらない事も多かったので、プログラム・講演内容がすごかったというよりも、参加することで得ることができた宝はCUAsiaメンバーとの出会いであった。
出会った人、あの場にいたことが私に多くのことをもたらし、しっかりとCUAsia熱・コワーキング熱におかされてしまった。来年にオープンするとこんなにたくさんの人に言ってしまったからにはやるしかない!という思いしかなった。
コワーキングを考える人にはぜひオススメしたいCUAsia
英語が話せる話せないではない。コミュニティを考えるコワーキングをやりたいと思っている人にはなんの迷いもなく『CUAsiaにくるべきだ』と言いたい。あのCUAsia独特の雰囲気がコワーキングへの熱を盛り上げてくれる。不安や迷いを吹っ飛ばし『コワーキング最高』と叫びたくなる。同じようなカンファレンス&コミュニティを日本で作りたい!
あれから5年あっという間である。毎年参加するCUAsiaだが、毎年のように日本からの参加者がいないことを気にかけていた。カンファレンスアジアなのに、、、
2018年2月にペナン島で開催されたCUAsia2018に参加した日本人3人でレポートイベントを4月に行い、2019年2月のCUAsia2019にはインドのゴアという遠い開催地にも関わらず13人の日本人チームが参加した。CUAsia2020はインドネシア バリ島で開催される。去年よりも多くの方がご参加いただけることを願っています。興味のある方は下記をご参照ください。
3月2日&3日 Coworking Academy 2020
3月5日から7日 メインイベントCU Asia 2020
※プログラム詳細はまだ発表になっていない
日本人チームの10%オフ特別割引コードをいただいています。
興味のある方はどうぞお気軽にご連絡ください。
フェイスブックで少しずつ情報をシェアしていきます。
https://www.facebook.com/cuasiajp/
CUAsia 2020 バリに行こう!という参加者の連絡用の限定グループもあります。
この記事はコワーキングスペース運営者たちの Advent Calendar 2019の14日目(12/14)の記事の補足用として書かせていただきました。