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コミュニティの価値の変化 2021
こんにちは。
コワーキング・コリビングスペース タイ王国タオ島TAOHUB&秋田県三種町のTANEHUBを運営しているMOEです。
この記事はコワーキングスペース Advent Calendar 2021
の12/20の記事として年末に書いています。☃️
一昨年から参加させていただいているこのアドベントカレンダー。
過去の記事はこちら
・地方コリビングのコミュニティ術
・CUAsiaが私に与えてくれたもの MOEのコワーキング持論
・ローカルとフリーランサーの架け橋となれ!
20日のバトンなのに年末になってしまった。。。
TANEHUBの運営を準備さるために秋田に来てもうすぐ一年。タイから日本に入国してからは既に一年経った。あっという間の一年だった。あれもこれもできていないと反省するものの、あれから一年しか経っていないのであれば、「うん。結構がんばったね私」と言ってあげたい。たとえこの記事が10日間遅れてしまっていても。
助け合いのコミュニティ
2021年12月22日、私のFacebookで訃報が流れた。
私が10年住んだタイの島 タオ島は多くの外国人が住みついていて、私の10年居着いていますなんていうのはザラなのだが、そのローカル移住者の1人の訃報だった。私の直接の友達ではなく、友人の友人という感じなのだが、彼には特別な思い出があった。そして彼との思い出が今回この記事の内容を決めさせてくれた。
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私がガス爆発をしてミイラみたいに包帯グルグルで、とんでもない見た目だった2017年(その詳細は割愛させてください。面白くおかしく死ぬ目に合ったトークイベントでも開催します。)彼は私に『なんで連絡してくれなかったの?なんでも助けれる事があったら言ってね』と言ってきた。「電話番号知らない」と答えた私の携帯に彼の電話番号をすぐに保存させた。(一言付け加えておく。下心ではない。)
社交辞令じゃない「困った時は言ってね」カルチャーが人種のるつぼであるタオ島には存在する。それを彼は実践している心あたたかい人だった。
欧米人と頼れるほどの友達関係になるという事に慣れていなかった私は、あの時本当に嬉しかった。*RIP Francis xx
TAOHUBのメンバーになると、TAOHUB=HOMEの気分を味わってほしいと私は思って運営をしている。挨拶をする。ご飯を食べる。何か困った事があると連絡する。メンバーがバイクで事故れば病院・警察へ駆けつけ、熱を出せば薬や水・食料を届ける。自分を守ってくれるコミュニティがあるという安心感は私が初めて行ったコワーキングスペースHUBUD(インドネシア バリ島 残念ながら現在休業中)のスタッフが私に与えてくれたものだった。それこそが私のコワーキングの原点だ。
コロナ直前CUAsia2020で多く語られていたこと
2019年に記事にもしたように私のコワーキングはCUAsia=Coworking Unconference Asia で培ってきたものである。CUAsia2020はパンデミックの直前の開催だったにも関わらず、CUAsia2020で気になったPOPワードが『Belong to=所属する』だった。
その後、私はタイのタオ島でTAOHUBメンバーとコロナの初期を過ごし、TAOHUBのメンバーのHOMEとしてのあり方、情報の共有、”コワーキングスペースに所属することでの安心感”を考えるようになった。
ある日、隣の島にいる外国人から、今のタオ島の状況を聞かれ、タオ島にきたら、TAOHUBのメンバーシップを払うお金はないけれど、コミュニティに入れて欲しいと言われる。コロナや島の対応の情報が欲しいし不安だと言う彼女にコロナで外部の方とのオープンイベントは行っていないこと、メンバー以外のTAOHUBへの訪問はお断りしていると伝えた。彼女は少し強めの口調でアプローチしてきたが、もちろん新メンバーになることは大歓迎であることをお伝えして、メンバーを守ることを優先していると私は説明した。
不安だからこそ、コミュニティに所属するのだ。そして時にそれは有料である。コワーキングスペースはあなたの椅子・インターネットに課金をしている場所ではない。所属するからこその安心感をゲットできるだ。そしてそういう事をパンデミックの前からCUAsiaでは話し始めていた。
CUAsia2018&2019ではCoLivingの話が活発だったが、CUAsia2020では社会的役割・社会貢献なんて話がとても多かった。パンデミックだからではなく、コワーキングのフェーズがそういう風に変化し始めていたのだ。
コワーキングスペースに所属する意味の変化
働き方の自由、住む場所の自由を語ることがコワーキング・コリビングでフォーカスされがちな世界だが、コワーキングスペースに慣れている人やデジタルノマドの中で重要視されているのは、「働く」「住む」以外になってきている。方法論やファシリティなどハードではなく、どのコミュニティに参加するか、どんな情報へのアクセス権を得るか、どんな保護を受けれるか、どんな体験をサポートしてもらえるかのソフト面がコワーキングスペースに”Belong=所属している”ことの意味になっている。
デスクとインターネットはどこでも得られる。でもワクワクと安心ができるコミュニティがあるコワーキングスペースはなかなか見つからない。
オンラインコミュニティに所属する意味
手軽な情報交換はオンラインのコミュニティでほぼ欲求は満たされる。多種多様な人と簡単につながれる。それはコロナ以降、何百倍も加速した。
タイの離島でも、秋田でも、家に引きこもっていてもコミュニティに”所属しているという安心感”は得られるのだ。みんコワで私がタオ島からリゾートスリップドレス+ノーメイク+ジャングル背景で入ってきたのは日本の皆様には衝撃だったと思うが、そんな私でも受け入れてもらえ日本の人とつながっている安心感は半端なかった。異国の地でコロナというパンデミックを乗り越えるのに、心の平和を日本語でのコミュニケーションに求めていた。
オンラインのコワーキングスペースである「みんコワ」の運営に携わらせてもらって、都会派のコワーキングスペースに所属することの意味のほとんどがオンライン(「みんコワ」)でまかなえるのではないかと思ってしまう。
では、ローカル・オフラインである事の意味とはなんなのだろうか。
地域のコミュニティの意味
想像してほしい。秋田で地元の方との関わりを大切にしたい時、きっかけはどこで得ればいいのだろうか?町で住むための情報は町役場で聞けるが、コミュニティに参加すると感覚とは違う。
私たちインターネットを使いこなしている世代は関わる人の数が膨大で、むしろそれに振り回されてしまうほどになっているが、TANEHUB周辺の方達とリアルな情報の交換はどこで行うのだろうか。
昔ながらの、自治会や子供会という住民票のある場所を基準に分けられているコミュニティに参加する権利をもらえる訳だが、実際その活動は私が子供の時とは異なってきているのではないだろうか。
オンラインでは得られない感覚が地域・エリアに限定したコミュニティだからこそ、デジタルノマド達はそのエリアに特化した人との繋がりを求める。インターネットやテレビ・ガイドブックで得られる情報ではなく、地元の人と話して笑って・感じることで得ることができる生きた情報を得て”Belong=所属する”ことの体験をすることを求めるのだ。訪れて、中長期過ごさないと得られない最高のご褒美なのだ。
地方のコワーキングスペースがおもしろい
秋田でも、コワーキングやコミュニティスペースが中心になって町が盛り上がっているところがいくつかある。いいコミュニティが出来上がり、そこから面白いイベントを仕掛けて町がおもしろくなってきている。コワーキングスペースがおもしろい人を発掘して、面白い人をつなげて、面白いことがどんどん起きる。おもしろい場所になる。
その中心を担うのが地方のコワーキングスペースであると本当に思う。リアルなコミュニティを持ったコワーキングスペースが地方にどんどん増えてほしいし、そのお手伝いをできる限りしていきたい。
つながりましょうコワーキング&コミュマネ
各地でおもしろいコミュニティができあがったら、あとはそれをつなげよう!秋田のうまいものをあっちのポップアップショップで売ったり、TANEHUBで誰かがポップアップバーを開いてくれたり♪
オンラインのコミュニティへの所属の仕方とオフラインでの所属の使い分けをみんなができるようになる日は近い。いや、コミュニティのハイブリッドは、もうとっくに始まっている。
私がまだまだアワアワしているだけだ、日本にも秋田にも、日本人コミュニティにも、オンラインコミュニティにも慣れていなくて、慣れるペースもゆっくりで、、、何がコミュニティマネージャーだ と言われそうだけど。
つながりましょう!コワーキング!今の私たちはオンラインで簡単につながれる!24時間無料で開いている「みんコワ」という最強のプラットフォームがある
こんなイベント・あんなイベント、こんな失敗談・あんな成功話、こんな迷惑な人・あんな神がかった人、いろーんな話をシェアしながら おもしろい場所・人・コミュニティを日本中にたちあげていきましょう!!!
私、デジタルノマド的ツアーでみなさんのコミュニティ巡りたい!
みなさんにTANEHUBにイベント企画しにきてもらいたい!
最初の一歩として是非、みんコワに足を運んでみてください。私がいなかったらFacebookのチャットからご連絡くださいー。
(最近あんまり入れていないもので、、、)