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遠来の客に失礼な態度を取るマメルリハ

前回我が家のマメルリハ・シャルが、最愛の人間のぱぱ(弟)とお気に入りの知人・Y氏(稲生家が一年前まで住んでいた地域から来訪)が揃って来たので大喜びした話を書いた。

その2日後の4月30日、こちらを離れて遠くの居住地に帰る前にY氏が再度稲生家にあいさつに来た。

Y氏がシャルが普段いる出窓の外を通りがかると、気配を察知したのかピピッ!ピピッ!ピピピピッ!とシャルが興奮したように鳴き出した。同居している母や私が帰宅してもほとんど鳴かないのに。

Y氏がやって来て、シャルのことを生意気なのにいつもかわいがってくれているので、さっそくシャルをY氏の指に乗せた。Y氏の指にシャルは乗ると、先日と同様にすぐY氏に背中を預けた(信頼できるY氏に背を向けた)。

私はこの後を見ていなかったのだが、母とY氏が言うにはシャルはちらっとY氏を振り返った。母はその時のシャルの目から不穏なものを感じ、Y氏にシャルが「落とし物」をするかもしれないと注意喚起をした。私が慌ててシャルを受け取ろうとすると、Y氏が言った。

「もう手遅れです。何か熱いものが・・・」

案の定シャルはY氏の指に「落とし物」をしていた。Y氏に平謝りの上、シャルを鳥用アスレチックに行かせ、落とし物の始末をした。それが終わった頃にシャルは、のこのことY氏の所へ自分から飛んで来た。しかも肩に!

Y氏の肩にしがみついた状態でシャルは、Y氏の顔を「どうせ怒らないよな?な✨✨?」とまったく悪びれない様子で親し気に見ている。出会った時と全く同じ厚かましさである。

実際この失礼なマメルリハにY氏はまったく怒っていなかったが、「落とし物」をしてしまった後にY氏の肩に飛び乗って来たシャルに母が心底驚いていた。以前も書いたが、シャルが人の肩に自分から乗るのは珍しい。まして他人の肩である。

シャルは恐ろしく人を良く見て判断している。
シャルが私の指で「落とし物」をする時は、明確な私への悪意がある。要するにケンカを売ったり、自分の不満をぶつけたりしているのだ。まあ、鳥嫌いの私がシャルに優しくはないからだが、被害に遭わないために私は日々ちゃんとシャルにあいさつして未然に被害を防いでいる

一方Y氏はシャルに対して絶対に怒らない希少人類なので、シャルは良く言えば完全に気を許して、悪く言えばなめているのだ。それでシャルがあのような態度になるのだろう。でもY氏からするとそれすら可愛いらしい。私には分からない感覚である。

少なくとも私には相手を見て態度をちゃんと変えているシャルが、改めて怖いなと思うできごとだった。

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稲生瀬鴉(いのうせあ)
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