「脚本が命!」期待の新人女優が語るチャン・イーモウ監督の助言が話題に
昨年公開された映画「一秒鐘」(One Second)で、ヒロインに抜てきされた女優のリウ・ハオツン(劉浩存)。彼女は中国を代表する映画監督チャン・イーモウ(張芸謀)に見いだされた新人で、逸材とのお墨付きを得ている。そんな彼女が取材者に語ったチャン監督のアドバイスが、いまネットで話題を呼んでいる。
そのアドバイスとは、
「映画でもドラマでも、脚本さえよければ出演してよい。時代が変わってきているので、融通を利かせるべき」
「お金を稼ぐために自分を消耗しないように。よい作品に着実に取り組むように」
というもの。
この内容が報道されると、初のドラマ「上陽賦」(原題)に出演中のチャン・ツィイー(章子怡)が、過去にチャン監督から受けた助言が注目されることになった。それは、皮肉なことに「ドラマ出演は絶対に避けるべき」というもの。
実際のところ、チャン・ツィイーは「上陽賦」で15歳の少女役に挑んでいるが、ネットからは「違和感を覚える」「美しいけれど少女を演じるのは無理がある」などと大不評。チャン監督は、チャン・ツィイーがドラマにふさわしくないと思ったのか、当時はドラマを重要視していなかったのかは不明だが、ベテラン監督の助言はある意味的中したことになった。
新世代の「謀女郎」(イーモウ・ガール)として、中国映画界期待の星とされるリウ・ハオツン。チャン監督の助言を糧に、女優としてどこまで成長するのか。今後の活躍に注目していきたい。