虹ヶ咲2期9話の考察
なぜ璃奈だったのか?
・「美味しいものはみんなでシェア」の意味
この会話、最初全く意味がわかりませんでした。なぜ美味しいものはシェアするのか? なぜ璃奈とかすみの間で了解が取れているのか? なぜ璃奈とかすみだけが立って、しずくは座っているのか?
璃奈とかすみは立っていて、しずくは座っています。1年生組の中で、璃奈とかすみにはあって、しずくにはないものがあります。それはQU4RTZのメンバーであるか否かです。
「美味しいものをシェア」で連想されるのは、QU4RTZのミルクティーです。
余談ですが、DiverDivaは愛が紅茶、果林がコーヒーを飲んでいました。
すなわちこのシーンでは、QU4RTZのミルクティーが、同じ役割を持つものとしてミアの好物であるハンバーガーに置き換わっており、QU4RTZのイズムが徐々にミアに伝わりつつあるわけです。
・QU4RTZとミアの関係
QU4RTZのライブには、栞子とランジュが来ていました。しかしミアだけは来ていません。正確に言うと、来ているかどうかは描かれていないので解釈の余地はあるのですが、描かれていないということは来ていないのだと捉えました。
ミアがQU4RTZのライブに来ていないということは、ミアはQU4RTZのメッセージを受け取っていません。
だからこそ、QU4RTZのメンバーであり、特に、美里から愛、愛から璃奈へと渡されたバトンを次の人に渡す役割を負っている璃奈がこう言うのです。
「ミアちゃんにもっと、楽しんでほしい」
QU4RTZの曲名は「ENJOY IT!」です。
また、愛のモットーは「楽しいことがしたい」です。
ハンバーガーのくだりで、璃奈を仲立ちとして、ミアとQU4RTZが結びつけられていくだろうと予想できたわけですが、愛からの系譜と、QU4RTZのメッセージの2つが、「楽しんでほしい」の一言に集約されているのです!!
神の脚本です……。
・璃奈の本質は「手」
璃奈の本質の一つが「手」です。
璃奈は誰かを気にかけているとき、そっと手を置きます。
ツナガルコネクトでも最後は両手を重ね合わせて終わります。
「繋がる」ことを信条としている璃奈にとって、手を繋いだり、手が触れ合ったりすることは重要な行為です。(愛のハグを璃奈なりの形に昇華した結果だと思っています。)
(「繋がる」だけじゃなくて「引っ張る」でもありますが)
璃奈がミアを勧誘したとき、璃奈は、ミアとランジュが手を伸ばしたけれど届かなかった空の方向から手を差し伸べます。
空港のシーンでは、栞子、ミア、ランジュの3人で手を重ねます。
寝言
ミアは、寝食を忘れて作曲に没頭していました。
からの、寝言でハンバーガーです。
作曲に没頭していたことを表現したいなら、ボサボサの頭で登場するシーンか、久々に食事をとるシーンのどちらかがあれば十分なのではないかと観ながら思っていましたが、しっかりと最後に両方とも回収してきました。
同好会に入ったことによって、欠けていたものを満たすことができました。よかったね。
雑記
・久々の食事でハンバーガーにかぶりつくミアのシーン、まだ何かある気がしている
・「曲ももう作らなくていいわよ」←絶妙にイラっとするセリフ回しが流石
・ランジュが自分のアクスタを同好会のと並べるが、額縁の中には入っていないので、みんなの輪に入りたいけど入れなかったもどかしさ満点の演出。なんていじらしい……。
・「相手の気持ちが分からないことはあります!」←姉の心情を理解できていなかった栞子が言うのが最高。そのキャラの発言に至るまでの過程がしっかり描かれているからさりげない一言でも感情になる
・罵倒賞賛なんでもいいので感想ください!!