真夏のサンタさん
旦那さんの職場の先輩らしい、三太という名のおじさん。
旦那さんもそんなに親しいわけではないみたいだし、私なんて初対面なのに、どういうわけかわが家に遊びに来ることに。
家に人を招くなんて、いつもならありえないレベルのイベントだし、ましてや初対面のおじさんと3人……なんて最初は思っていたけれど。
三太さん。
サンタと言っても、お腹は出っぱってないし、白いもこもこヒゲもないし、真っ赤な服も着ていない。
どちらかというと、シュッとしていて爽やかな雰囲気のイケおじタイプ。
たわいもない話をしてよく笑う三太さんは、かたくなっていた私たちの心をほぐした。
気づけば癒やしのような存在になっていて、そろそろお開きになる頃には、私は自分の人見知りの悩みを相談していた。
「私、とっても人見知りなんです。だから、人から誘われたとしても用事なんてないのに用事があることにして断ってしまったり。三太さんみたいに、いろんな人と自然体で楽しく接するにはどうしたらいいですか」
「断っちゃダメだよね。行ってみないとわからないんだから!ハハハ!」
私のジメジメした悩みも嫌味なくカラッと笑い飛ばしてくれて、私の心もスッと軽くなった。
実は今日は、引っ越し予定の日。
旦那さんの転勤が決まり、今度は西の方へ。
空は淀み、けっこうな雨が降ってるし、なんと他の部屋の人も引っ越し被りでエントランスはその人のもので溢れかえってる。
広がる憂鬱な気持ちの中に、ふつふつと思い立ったことがある。
お手洗いから戻ってきた三太さんに、勇気を出して伝えてみる。
「三太さん、あの、引っ越した先のおうちにも、遊びにきてくれますか?」
「んーと○○だよな?うん、行くよ!」
にっこり笑った三太さんと、些細だけど私にとってはとっても大きな約束をした。
という夢を見て、起きたてほっこり。
ちなみに旦那さんの職場には三太さんという先輩はいないそうです。
てか、やっぱり三太さんはサンタさん?
サンタがうちにやってくる的なやつ?
よく笑う癒しのおじさんは、サンタさんだったの!?
1夢で2倍楽しい、素敵な夢でした。
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