文鳥の死‥
文鳥の死‥
文鳥のももちゃんが死にました。
原因ははっきりしないけど、
思い返すと、最近、あんまり鳴かないな
と思っていました。
家にやってきた頃は、可愛い声で鳴き続けるので、外のひとに迷惑だろうか?
と気にしたものですが、
この半年ほどはめっきり少なくなりました。
あの日、放鳥した後、ゲージに戻し、しばらくすると、2回ほど羽音をさせたと思うと、ゲージの底に横たわっていました。
「ももちゃん、どうしたの?」
素早くゲージの中を確認しましたが、
ももちゃんは目を閉じて、うごかなくなっていました。
まさか‥
信じられない思いでももちゃんに触れましたが、ももちゃんは二度と目を開くことはありませんでした。
毎日、出かける際「ももちゃん、行ってくるね」
そう言って声かけしました。
帰宅すると「ももちゃん、只今」と言っていました。
暗がりに電気を灯すと、微かに私の方に首を傾けます。
そんなささやかな繋がりが幸せでした。
元気な鳴き声が聞けず、それでも不思議だけど私には、ももちゃんの変化を異様だと分かりませんでした。
餌を与えると、ゲージから飛び出しそうに食いついてきました。食欲がとてもありました。
ただ、この夏の暑い最中に、ももちゃんも暑かろう
そう思った私は、人握りの氷をももちゃんの水飲みに入れてあげました。
ひと口飲むと、10秒ほどかけて飲み込むようです。
体の小さな子は、水もガブガブと体内に入ってゆくわけではないのでしょう。
一つ一つが学びでした。
その頃、ウンチに緑っぽい水のようなものが混ざっている事に気がつきましたが、あれっ、と思っただけで、済ませてしまいました。
文鳥はインドネシア原産種なので、元々夏には強いかもしれません。氷は不必要だったかもしれないのです。
よく懐いて、ゲージに開くと、すぐに私をめがけて飛び出してきます。頭の上、肩先どこでも私の側にやってきて、私は可愛さが増しました。
でも、放鳥しても部屋を縦横に飛び交っていた様子は無くなりました。それより、カーペットの上に降りたり、歩いたりが増えました。
飛ぶ元気がなかったのかもしれません。
私は可愛い外見だけ見ていて、ももちゃんの様子から病気を見つけられませんでした。
空になったゲージを見るたび、「あー、ももちゃんいないんだ‥」失ったことをあらためて感じます。
たった3年しか生かしてあげられなかったももちゃんに対して、私の至らなさを申し訳なくて悲しくてしかたがありません。普通なら10年は生きたのに、友達もなく、こんな小さな部屋で生を終わらせたのは、私のせいです。
一晩添い寝して、次の日
近くの公園の大きな木の根元に、ももちゃんを埋めました。ももちゃん 安らかに‥
つぎお友達が増えたら、精一杯面倒見てあげられると思う
モモチャンの亡くなったことを、記録に残すため
ここに記すことにしました。
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