生き方いろいろⅡ
子供は父と母の存在があって初めて誕生するがその過程は一様ではないようだ。昨今では誕生についてさえ選択肢はあるようだが、それについてはまた別の機会の話としよう。
不妊で悩む夫婦がいるし、体外受精をしたり、さらに事情があって別の女性に出産を依頼したする人さえいる。片や、希望していないのに妊娠して、産んだと同時に病院の前などに赤ん坊を捨てたりする人がいる。
子供の登場にはいろいろ親というべき立場の人にまつわる事情があるようだ。でも、第三者の立場で何の遠慮もなく、さらに無責任に言わせてもらえば、高額な治療代を払ってまで出産するよりも、親のない、行くあてのない子供の親になるという選択肢はどうなんだろうか。
子育てとは、一人の子供の性格や、こののちの人生をいかに生きるかということ、その他いろいろな角度から考えないとならないし、簡単に回答は出せないものだろうが、生まれたと同時に親を知らない子供は気の毒というしかない。
かといって無理をしてまで他人に出産してもらう人などのことを思うと、私的には子供はみんなかわいい、そこそこ幼児でも底抜けに愛らしいということを伝えたい。
スティーブ・ジョブスは里子として成長した話はあまりに有名だが、実の母親は誕生したとき大学院生で、母親自身が子育てを希望していなかった。さらに他方には子供がいなく引き取りたいというジョブスの親となる夫婦がいて、そこで健康に成長した。実の母親は手放すとき、なんとしても大学を出してほしいと希望したというが、引き取ったジョブス夫婦は余裕のある経済状況ではなかったが、その約束をなんとしても守った。そして、だれもがご存じの活躍をして51歳で世を去った。
他人と張り合ってよその子よりいい子であってほしいという気持ちはよくわかる。いずれ成長すればさらに優秀な子であってほしいと願う親がほとんどだ。
このジョブスような例はおそらくまれな例と言わざるを得ないだろうが実の子だってそれは同じではないか。父親が優秀なら子供もさらに優秀かといえば、そうでもないこともある。経済的に余裕があればいい教育を受けさせて、今後の人生に可能性を広げることができるというくらいだろう。
しかし、育てるのに必要なことは何かという究極的に必要な要点は、親子の間の血のつながり以上に、精神的な結びつきが重要なのではないかと思うのは私だけではないだろう。平たく言えば本物の愛情さえあれば、いい子が育ち、見勝手に育てたらそれなりにしかならない。
子供は親が何を望んでいるのかを知っているようだ、
子供はやっぱり天からの授かりものに違いない。
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