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北大生の就活攻略法


◆はじめに

初めまして!とある24卒北大生です。突然ですが、自分は面接が苦手で、就職活動に苦戦しました。最近になってコツを掴んできたものの時すでに遅しで、とても後悔しています。後輩の皆さんには、自分と同じ轍を踏んでほしくないので、今更ながら気づいた就活攻略法を公開します。

◆私のスペック

◎文系
◎志望業界:コンサル
◎エントリー:100社以上
◎戦績:DEKAPAI 4社最終落ち、外資系ITベンダーのITコンサルなど計4社内定
◎4年4月末までNNT
◎語学力もこれといったガクチカもなし
◎プログラミング未経験

◆前提知識

◎就活で最も重要なのは、面接突破に必要なコミュ力及びガクチカ並びに適性検査突破に必要な学力。
◎強いガクチカは、主に「①他人と関わって結果を出したもの(ビジネス関連またはリーダーポジションが望ましい)」、「②海外経験」、「③体育会系」の3通り。
ex)
①長期インターン、起業、学生団体リーダー
②留学
③体育会主将
◎大学での専攻内容、英語力、プログラミングスキル、資格などは一部の企業/職種においては必須になるものの、それ以外の場面では加点事由程度。
◎理系は修士>学士、文系は修士≒学士(専攻、年齢、志望職種次第)。
◎浪人はあまり不利にならない、留年はやや不利(ストレート+2歳までならあまり減点がない)、ただし既卒は最悪。 ※諸説あり
◎学歴は大切だが、それだけで受かる企業はほぼない。

→志望業界の選考ラッシュまでに適性検査を突破できる学力、面接で上手く会話する力、強いガクチカの3つを揃えることが大切。難関企業に内定したいならこれらを高水準に揃える必要がある。逆にこれらが極端にできなければ、高学歴でも大手全落ちするリスクがある。

◆やるべきこと

①適性検査で高得点を取るための勉強

北大レベルの基礎学力があれば、普通の大手ならここで落ちることは多くない。ただし、極端な国弱/数弱の場合や、戦略コンサルなどのwebテストボーダーが著しく高い一部の難関企業を受ける場合は努力が必要。また、難関企業で出されがちなTG-Webというテストの計数問題が公務員試験の数的推理に似ているので、民間志望でも対策しておいた方が良い。ちなみに私は苦手だった。

②ガクチカ

強めのガクチカ(長期インターン、起業、留学、学生団体リーダー、体育会主将など)を複数作ると良い。

北大生の場合、

◎スポーツなど大学でやりたい趣味がある人→体育会、サークル、学生団体のリーダー
◎お金に余裕がない人→長期インターンやDemola
◎お金に余裕がある海外志向の人→新渡戸カレッジや留学

がおすすめ。

特にDemolaは、

・選考倍率の高い長期インターンと異なり、北大生というだけでほぼ参加できる。
・2ヶ月という比較的短期間最後まで参加しさえすれば、他人と協力したビジネス/社会課題の解決経験を得られる。
・大半オンラインで完結。
・まともな発表をすれば一人当たり10万円以上(最大50万円近く)もらえる。
・北大の産学・地域協働推進機構に就職できる可能性が生まれる。
・海外就職のためのコネが作れる。
・北大のVCに出資してもらえるので、ほぼノーリスクで起業にチャレンジできる。
・起業の際に、教授のコネ、研究者の知見、大学の所有物やブランドといったアセットを活用可能。

などと至れり尽くせりである。


③面接対策

◎志望動機、ガクチカ、人と関わった経験、強み/弱みなどをわかりやすく端的に答えられるように練習すべき。
◎結論ベースで話すのを心がけると良い。
◎できる限り各質問1分以内に回答できると良い。
◎面接官との会話を意識すべき。
◎ワンキャリアや就活会議などで選考体験記を読み、それに合わせた想定問答集を作成する。
◎細かい内容は企業によって求めるものが違うので、SNSやOB・OG訪問サービス(ビズリーチキャンパス、Matcherなど)で志望業界/企業の内定者を探して模擬面接してもらうのが理想。

◆就活失敗時の対応策

おすすめ度☆☆☆

院進学+ガクチカ醸造
2年延長できるのでガクチカを作り直せる。また、就活をやり直していること自体が履歴書からバレない。さらに、学位が上がることで有利になる場合すらある。文系の場合、修了が楽(論文不要など)で就活にも強い、社会科学関連の社会人大学院等が望ましい(公共政策大学院、MBA、学際系など)。

おすすめ度☆☆

就職留年
院には行きたくない(またはすでに院生)けど既卒にはなりたくないという場合にはベターな選択肢。経歴だけでいえば現役より多少不利になるのが少し痛い。留年した理由は聞かれることになるので、上手い言い訳を考える必要がある。

おすすめ度☆

就職浪人
既卒を採用している企業は少ないらしい。個人的には留年と何が違うかわからないが、とにかく不利になるようなのでお勧めはしない。もしやるならせめてワーホリ、語学留学、長期インターンなどはしておこう。

(追記 2023年12月26日)
既卒をほぼ採用しない企業もあれば、選考時に不利に扱わない企業まで様々のよう。一例として、PwCコンサルティングのビジネスコンサルタント職や日本IBMのデジタルビジネスコンサルタント職は既卒でも分け隔てなく採用しているようである。実際、SNS上にて24卒NNTの旧帝大生が、25卒の採用枠にて戦略コンサルタント等の内定を獲得している事例を観測した。昨今、就活の早期化により卒業前での既卒就活への切り替えが行いやすくなっているので、現役での内定を保持した状態で、既卒枠にチャレンジするという選択肢もありうると感じた。

◆公務員試験について

一口に公務員試験と言っても、重視する項目は官公庁や自治体によって様々のよう。概ね都道府県庁や市役所は人物(面接)重視、国家公務員一般職は学力(筆記)試験重視、国家公務員総合職はどちらも必須といった傾向があるようである。一部の市役所試験や地方上級試験では筆記試験がSPIに置き換えられているので、 民間企業の対策の流用でチャレンジすることが可能。また、面接が苦手な方は官庁訪問(面接)の倍率が低い国家一般を狙うと良いかもしれない。
※ちなみに私は公務員試験を受験していないため、友人からの伝聞を掲載しました。したがって、以上の内容は話半分に読んでください。

選考で求められる能力の比較表

◆その他のTips

◎夏、秋、冬インターンやOB・OG訪問の重要度は企業によってかなり差があるので、第一志望群の企業については事前に調べておくべき。
◎英語が重視される業界/職種の場合、TOEICスコアが重視されがち。早めに取っておこう。
◎開始時期はできるだけ早い方がいいが、強めのガクチカができていなければそちらが優先。ただし、どれだけ遅くても3年12月には始めたい。
◎選考内容は企業によってかなり差があるので、事前に調べておこう。おすすめのサイトは就活会議とワンキャリア。
◎求人サイトは全部使うくらいの気概でいい。特にリクナビ、マイナビ、キャリタスといった王道サービスはすべて登録しよう。
◎逆求人型はESの練習になるし、稀に優遇ももらえるので積極的に入れるべき。お勧めはビズリーチキャンパス、iroots、OfferBox。
◎外資に行きたければ、外資就活ドットコム、Linkedin、Daijob、CFNオンライン、type就活、openwork等も使うと良い。
◎待遇については、openwork、転職会議、ライトハウス、openmoneyなどから内情を垣間見れる。
◎北大博物館にて、協賛企業一覧が掲載されているコーナーがある。そこにある企業は明らかに北大枠を設置しているところが多数あるため、一度チェックしてみても良いかもしれない。

◆さいごに

就職活動は対人関係能力重視かつ落ちて当たり前の世界です。私もNNT状態のとき、落とされるたびに自分の人格や過去を否定されたような気分になり、「自分は社会に必要ないのでは」と感じてしまっていました。しかし、「この世に会社は無数にあり、そこがダメなら他を当たればいい」と気づいてから気持ちが楽になりました。場数を踏んでいれば面接にも慣れていくので、そういう意味でもこの考え方は有効です。また、就活に向いていなくても、他の道で才能を開花させる人はたくさんいます。どうかご自身をいたわりながら、無理せず頑張ってください。


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