「常識」と言う名の変数を受け入れる
__22歳からの独学帳
常識とは、18歳までに身につけた偏見のコレクションのことを言う。
by アルベルト・アインシュタイン
常識とは定数ではないという事実
人と会話していてたまに「常識だから」だとか「当たり前」と言う言葉を耳にします。これは決して間違った表現ではありませんし批判するつもりもありません。
しかし、その常識や当たり前の中身についてよく考えてみると使い所を間違えている場合が多々あるのではないかと考えます。その考えを説明するためにまずは常識とは一定の決まった値ではなく、常に変動する値であることを受け入れていただきます。
学校の常識・会社の常識
さて、皆さんは一体幾つのグループに属して生きているのでしょうか?大抵の人は生まれた瞬間に家族と言うグループに所属します。さらには日本と言うグループにも所属することでしょう。次に、大人になったあなたはきっと○○学校の卒業生で元○○クラスの生徒です。そして社会に出れば無限に所属グループが増えて行ったと思います。
ここであなたが「常識でしょ?」と問いかける場面を想像してください。
果たしてその中身は常に一定でしょうか?
常識の侵略戦争
「最近の若いやつは...」「おじさんダサい...」「だから○○人はこうなんだ...」「○○してるやつはみんなそう...」
私たち人間は自分の常識を守ることが大好きです。そして優れた常識を持っていると考えているため他者の常識を批判します。それはそうすることで自分の常識が守られるためです。
あなたは最近いつ他者の常識を否定しましたか?
過去を遡れば言語の違いや肌の色の違いで「言葉もろくに喋れない」「人間ではない」という常識を創り上げ侵略が行われました。現代日本では世代間での常識の侵略戦争が勃発しています。
『形式と過去を重んじる世代』と『効率と自由を夢想する世代』の対立です。
正直に言うと常識を掲げた争いに意味はありません。何故なら、彼らも今後生きていく中で常識の中身に編集が掛けられることで同時に争う理由も変化を遂げるからです。
そのため常識は知るものであると考えてください。
あなたの変数
ここまで世代や所属するグループと言った環境型の常識(変数)について話してきました。しかし、変数にはまだまだ種類があります。その中で私が一番面白いと感じているものが「個人の常識(変数)」です。
「ここで個人の常識ってなんだよ」と考えた方は日頃考えることを面倒くさがった怠け者です。
個人はそれぞれ複数の変数を持っており、それらはあらゆる方向から絡み合って個人が形成されています。そうして出来た個人とはまさに変数の塊です。あなたは沢山の経験をして様々なグループに所属してあらゆる考えを巡らせました。そして今後もあなたはあなただけの変数を創り上げていくことになります。
ではここで、あなたはどんな変数を加えますか?
これからの常識・個人とは70億通り以上...いや、まさに無限の数があるべきだと受け入れてください。それはつまり自分は自分で創り上げることとほとんど同じではないでしょうか?
常識とは変数です。
そして、あなたは変数の塊です。
そうして形成されたあなたは、今後誰が創り続けていくのでしょうか?
1996年生まれの渋谷周辺で働くwebエンジニアです。鉄道業界に居たり営業マンをやったりとフラフラしていたおかげで血縁者には心配されていますが、誰にも理解されなくとも高校3年生の時に思い描いた設計図の通りの行動を貫き通す変人です。どうもよろしくお願いします。