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ヘリタンスアフンガッラ・インフィニティプールと夕日とバワの椅子

ヘリタンスカンダラマが森のバワ建築の傑作ならヘリタンスアフンガッラは海のバワ建築の傑作。
39年前、1981年に建てられたホテルとはとても思えない。バワの別荘ルヌガンガで浮かんだアイデア「インフィニティプール」はここヘリアンスアフンガッラ(当時はトリトンホテル)で初めて現実のものとなった。

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インフィニティプールはシンガポールのマリーナベイサンズを始め、世界のリゾート地で当たり前のように見かけるようになった。
最近ではインフィニティプールと言えば、バワよりシンガポールのマリーナベイサンズを思いうかべる人が多いのではないだろうか。バワファンとしては少し淋しい。

ヘリタンスアフンガッラのエントランスは海側の壁がなく、潮風がホテルの中を通り抜ける。内と外の境界線が曖昧なバワの世界。

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バワ建築のアイコン的存在、バワの椅子はインフィニティプールと海の間に浮かんでいるよう置かれている。悩ましい場所にあるバワの椅子は、写真を撮らないということができない(笑)。写真を撮ってしまうのは人間の本能と割り切るしかないと思っている。

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バワは好んでプール周辺に木を植えた。波の立たないプールに木陰が映る。海でも川でもない湖をイメージしたオトナの静けさ。

ヘリタンスアフンガッラの宿泊者にバワが本当に見せたかったもの、きっとインフィニティプールでもバワの椅子でもなく、インド洋に沈む夕日。

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バワが愛したスリランカの夕日。


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