詩|愛という名の祈り
沈む夕日を見つめるあなたの
整った横顔を盗み見る
茜色の空にかざす美しい指から
光の束がもれいづる
受けとめきれないとあなたはつぶやく
私のことかと、一瞬たじろぐ
好きという言葉ではとうてい表せない
「想い」はいつしか、「願い」に変わった
純粋な人だから、騙されたりしませんように
夢みがちな瞳が、曇ることがありませんように
その独特なこだわりにも、一番の理解者となり
海を渡る壮大な夢にも、千里を超えてお供する
誰も信じられないとなれば、黙って静かに側にいる
だから、どうか
このまま、ずっと
立ち上がったあなたの姿が美しい夕景に浮かんだ
ああ、やはり
この輝きを、ただ眺めていられるだけでいい