NY州司法試験@バッファローの留意点メモ


NY州の司法試験を2023年7月25日・26日に受けてきたので、その受験記録を残しておきたいと思います。結果も出てませんので、試験への内容面でのアドバイスみたいなものは一切省き、ロジの部分だけを書きました。

なお、私はバッファローを受験会場として選択しておりますので、他の会場の方は別途調べていただければと思います。また、2023年7月の時点の内容であることもご留意ください。

1.バッファローへの到着日程の決定

西海岸にいたため、時差調整のため、試験初日の4日前の7月21日にはバッファローに到着して、宿代節約のために空港周辺のホテルに3泊滞在して、その後会場近くのホテルに移りました。ただ、時差調整は西海岸にいても現地でできるので(ロサンゼルスで午前4時に起きていました。)ここまで早めに来る必要はなかったように思います。自分は家にいるよりも集中力も落ちてしまい、空港周辺は出歩けるような場所もなく、気が滅入りました。

ただ、飛行機が予定通りに飛ばないことはアメリカでは頻発するので、2日前には着いておくことをおすすめします

2.ホテルの予約

大事なのことは、日程を決めたらすぐにでもホテルを予約することです。
ホテルは、前に予約すれば予約するほど安いです。キャンセルが前日くらいまで無料でできる場合も多いので、会場をバッファローにしないかも、そもそもニューヨークの司法試験受けないかも、7月じゃなくて2月受験にするかも、、、等々を考えていても、絶対に予約した方がいいです。私が泊まったCurtiss Hotelは、2023年1月18日の予約段階で1泊330ドル弱でした(普段でも一泊200ドルはするホテルではあるようです。)。ハイヤットはもっと高かった記憶です。もっと早めに予約していれば、100ドル台でハイヤットが予約できたという話も聞いたので、とにかく早めに予約することが大事です。

なお、多くの人は会場直結のハイヤットに泊まりますが、ハイヤットに泊まる必要性は特に感じませんでした。むしろ日本人が非常に多く宿泊しているので、知り合いなどと試験前に顔を合わせたくないという人は避けた方がいいと思います。

一点、ホテルの設備で気にすべきは、電子レンジの有無かと思います。自分が泊まったCurtiss Hotelは、電子レンジが施設全体にないとのことで、日本食を持参したのが無意味になりました。。日本からレンジのご飯等を持っていくことを考えている方でしたら、電子レンジの有無は確認した方がいいと思います。なお、ハイヤットに泊まった友人は、部屋には電子レンジやケトルは設置されていなかったものの、電話したら部屋に持ってきてくれたとのことでした。
一方で、Curtiss Hotelは、ウォシュレットが設置されていたので、お腹ヨワヨワの私には最高でした。

3.会場の様子

(1)午前の入場時

会場には、まず入り口入ってすぐのところに控室があって、そこに持ち込める品以外は置いていきます。控室に荷物を置いたら、受験票と身分証を見せた上で、セキュリティーチェックを受けて、試験会場に入ります。

なお、7時半くらいには建物の扉が開くので、控室に入れて、セキュリティーチェックは通れるのですが、結局、8時過ぎになるまでは受験会場の部屋に入る入り口は空かず、セキュリティーチェックと会場の途中にある広間で待たされました。なので、早めにセキュリティチェックを超えて入ってしまうと、メモ等は見返せず、会場にも入れず、広間で待たされることになるので、8時前にセキュリティーチェックを超える必要はないと思います。

午前8時には会場に着くように求めるメールもあったと思いますが、会場に近いホテルであれば、午前8時ちょっと前くらいにホテルを出るくらいでちょうどよいように思います。

(2)昼休憩

受験生は、昼休みには一旦会場を追い出されて控室や外で休憩しなければいけない感じでした。
昼休みに試験会場の外に出ることは規制する可能性があるとメールに書いてあった記憶ですが、そのような制限はありませんでしたし、控室の狭さを考えても、受験生が外に出られないということはありえないと思います。
なので、会場近くのホテルの人はホテルの部屋に戻ることも可能です。ただ、休憩時間は、実質的には40分くらいしかない(12:30に午前の試験が終わって、14時から午後の試験が開始しますが、問題冊子が集められて、数が揃っているのを確認するのに大体20分弱かかっていた記憶で、30分前には会場に戻ることが求められるのと、会場を出るにも、戻るときもやや混雑があるのとで、実際に外で休めるのは40分ないくらいだと思います。)ので、その点は気を付けておいた方がいいと思います。
女性トイレはいつも並んでいるので、実質40分という時間を考えても、会場からすぐのホテルならホテルに戻るのは合理的選択かもしれません。
なお、ハイヤットは昼休みの間に多くの受験生がホテルに戻るので、ホテルのエレベーターが並ぶと聞いたので、ホテルに戻りたい人は、ホテル選択でそういったところも考えて方がいいかもしれません。

(3)試験会場

1階と2階で分かれていたようで、1階の会場はいくかの部屋に分かれている感じでしたが、2階の会場は超巨大な1つの会場でした。私は2階でした。
試験会場は寒いという触れ込みだったので、かなり厚着していきましたが、薄手のスウェットで寒さは全く感じなかったので、そこまで気にしなくてもいいかなと思いました。(もちろん備えで多めに持っていくことはいいと思います。)
あと、隣の受験生は、試験官からひざ掛けを借りていたので、寒さが耐えられなければ、試験官にお願いしてみるといいと思います。

座席は、2階の会場は、長机に二人、長机が3つつながって1セクションという感じ(なので、6人が横に並ぶことになります。)でした。決して広いスペースとはいえず、初日の論文試験は、パソコン、マウス、キーボード、問題冊子を置くと机のスペースはギチギチでした。

4.持ち物

(1)レギュレーション

僕が会場に持ち込んだのは、受験票、運転免許、PC・キーボード・マウス・マウスパッド(初日のみ)、鉛筆、鉛筆削り、消しゴム、クレジットカード、ホテルのカギ、水500mlボトル、スナック(カロリーメイト)、耳栓とかだったと思います。詳しくは公式のレギュレーションを見てください。

PC・キーボード・マウス・マウスパッド(初日のみ)は裸で持ち込み、それ以外のものは、1ガロンサイズのジップロックに入れていました。1ガロンサイズより小さいジップロックでも当然なにもいわれまてませんでしたし、メーカー名が書いてあるようなジップロックでもなにも指摘されていませんでした。
スナックは、ジップロックに入れて、そのうえで上記のジップロックの中に入れていました。

(2)控室に持ち込む品

このレギュレーションとは別に、メールで指示もありました。そのメールには、時計、バッグ、携帯電話、勉強メモ等は、ホテルに置いておくこと、と書いてありましたが、厳格に守っている人はいなかったので、自己責任で持っていくことは問題ないとの認識です。(なお、ロッカー等はなく、机や床においていくので、盗まれるリスクは考慮してください。盗まれたとしてもおそらく司法試験委員会は責任は取ってくれません。)

上で書いたように、受験生は、昼休みには一旦会場を追い出されて控室や外で休憩しなければいけないのですが、そこではほとんどの人が携帯電話や勉強ノートを見ていました。

(3)昼ごはん・スナック

事前に購入しておけば、会場とセキュリティーチェックの間にある広間みたいなところでランチボックスを受け取ることができます(事前購入については試験一か月前くらいにメールで連絡があります。)。僕は初日も二日目も買っていましたが、ランチボックスはファーストネームごとに分けれて列に並んで受け取るところ、なぜか自分の列が異常に並んでて面倒くさかったことと、初日で中身をみてげんなりしたこと(Wrap、クッキー、ポテチ、りんご)で、二日目はもらわず、自分の用意した昼食を食べました。
自分で自分に合ったご飯を持っていくのがいいと思います。

スナックを持ち込めるので、私は、午前の試験が終了して、休憩が宣言されるまでの間にカロリーメイトを食べて、必要なカロリー摂取は終えていました。ほかの日本人の方では、おにぎりをスナックとして持ち込んだ方もいたので、それもよいかもしれません。外国人は、バナナ等の果物を持っている人が散見されました。

(4)飲み物

レギュレーションには、One beverage in a clear, re-sealable one-litter plastic bottleと書いていますが、当たり前ですが、1リットル以下のペットボトルであれば何も言われませんでした。あと、500mlのペットボトルを2本持ち込んでいる人もいましたし、そこまで厳格な運用でもないと思います。
あと、水でなくても、お茶でもスポーツドリンクでも特に文句は言われていないように思います。

ウォーターサーバーがあるので、ボトルのみを持って行って、水を入れることもできます。現地のスーパーでは1リットルの水が売り切れていたということなので、ややばからしいですが、空の1リットルペットボトルを持っていけば、そうした心配はしないで済むかもしれません。

私はトイレが近いので、なるべく水は飲まないようにしていたので、500mlペットボトル1本だけ持っていきました。Uber Eatsで水24本をホテルまで宅配してもらい、友達と分けました。

5.その他の留意点

  • 宣誓:こんなミスをしたのは私しかいないと思いますが、不正行為等をしないという宣誓の文言を自分に筆記した上でサインする必要があるのですが、私は筆記せず、ただサインしていました。なので、初日のMPTの試験中に、宣誓文言を筆記させられる羽目になり、時間をロスしました。笑。そんなバカな人はいないと思いますが、念のため、お伝えしておきます。

  • あと、当たり前ですが、パソコン受験を申請した場合、初日の論文は、紙の冊子を見つつ、パソコンで回答することになりますが、2日目の択一は、紙の冊子で解いて、鉛筆でマークシートで回答します。私は直前までパソコンで解くものだと勘違いしていたので、念のためお伝えしておきます。

  • 択一は冊子ごとに順序がバラバラなので、横の人とは問題の順序が違います。カンニング対策だと思いますが、他の人がどんどん先に進んでいっても、順序が違うと安心しましょう。

  • Adptibarで択一を解いていると、電子媒体で択一を解き続けることになるのですが、本番は書き込めるので、冊子のEmanuelの模擬試験パートやBarbriの模擬試験などを印刷して解いておいて、実際の試験の解き方に慣れておくのは意味あることかと思います。

  • 時間の計り方は、僕は、17問で30分、34問で1時間、50問で1時半、67問で2時間という基準を満たしているか、というところだけ確認していました。時間を気にしすぎるのも無駄なので、数か所ペースを確認できる関所を設けておくがいいと思います。10問18分というのもありですが、18分を足していくのは、自分の頭で計算が必要になって僕のは面倒に感じましたので、上の程度でいいかなと思いました。

  • 午前も午後も、最初の50問だと試験時間3時間から30分強余るようなペースで解けたのですが、結局仕上がりは20分弱余るくらいで終わりましたので、ペースが落ちることは踏まえて演習しておいた方がいいです。なので、10問ごと18分という基準で解くよりも、100問3時間という実際の問題数を実際にこなすことが大事です。私は決して英語を読むのが早いわけではないのですが、慣れれば時間は絶対足ります。これは選択肢をいかに読まないかと決断力の問題なので、とにかく実際の時間間隔のなかで解きまくるしかありません。

  • 初日にセキュリティーチェックを受ける際にリストバンドを付けられ、それは二日間取ることができません。私は2日目にはリストバンドのところがかぶれてかゆくなってしまい、最悪でした。。対策しようもないですが、かぶれやすい方は、リストバンドをつけてくれる人に少し緩くつけてもらうよう言った方がいいかもしれません。

  • 初日のMPT・MEEは、答案をExamplifyに保存して、インターネット環境があるホテル等に戻ったときに答案をアップロードする仕組みになっているので、その前提でいてください。隣の受験生は答案を試験会場で提出しなくていいのかと不安がっていたので、念のため。

  • 択一の際には、始まる前に解答用紙の空欄のところに、The jurisdiction code for the New York State is 33.??みたいな文言を書けと指示があります。リスクニングした内容が合っているかか不安なら、試験官に聞けば、その文章を見せてくれますのでご安心を。(私は冒頭のtheが抜けていました。笑)


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