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北アルプス西銀座ダイヤモンドコース縦走(2020.09.19-2020.09.22)[4] - 4日目

3日目の記事はこちら。

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4日目のルートは、殺生ヒュッテ→(東鎌尾根)→槍ヶ岳山荘(3090m)→槍ヶ岳(3180m)→槍ヶ岳山荘(3090m)→千丈分岐(2548m)→槍平小屋(1984m)→滝谷出合(1754m)→白出沢出合(1532m)→新穂高温泉(1089m)。
これにて今回の山行は終了となる。

最終日は降り9割。登りより降りのほうが筋繊維が破壊されるので、急がずゆっくり降った。

槍ヶ岳は厳冬期にソロで登りたいとも思っており、今回は冬の下見も兼ねて是非登っておきたかった。

槍ヶ岳へ

3時起床。高山病っぽい頭痛も出て、あまり眠れず。カロナールを一錠飲む。
モンベルのカレーリゾッタを食べ、その後、カロナールをもう一錠。だいぶ楽にはなった。
テントを片付け荷造りし、殺生ヒュッテのトイレにより5:00出発。

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(もう東の空は赤くなり始めている)

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東鎌尾根にとりつく。思っていたより体は動いた。東鎌尾根は、梯子もあったり狭い岩場のトラバースなど、少しだけスリリングな場所もあり、槍ヶ岳のウォーミングアップにはちょうどいい。

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夜明けが近い。そしてすごい雲海だ。

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この時点ではまだガスが巻いており、槍ヶ岳の山頂は見え隠れしていた。

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5:36 ご来光。

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槍ヶ岳も赤く照らされる。素晴らしい光景。

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こういう橋や奥に見える梯子なども登りながら東鎌尾根を進み、5:55、槍ヶ岳山荘へ。

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ザックを建物の影において、とりつき。10人以上は登っている。

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こういう岩場も久しぶりだが、やっぱりロッククライミングの課題とは格段の差がある。簡単だ。登りに関しては、鎖も梯子もいらないぐらいだ。落ちる気はしない。

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すばらしい雲海にご来光の上、さらに槍ヶ岳のブロッケン現象まで見えるとは!!(雲に映った槍の頭の周りに出ている円の虹のような光)

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だいぶ上がってきた。あと少し。

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6:20、槍ヶ岳登頂。百名山24座目。そして初めての3000m峰。

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(東:大天井、常念方面)

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(南:穂高方面)

こんなに素晴らしい天気の日にこれて本当に運が良い。今までで最高の山行となった。写真を撮りまくったあと下山。

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6:55、槍ヶ岳山荘まで戻り、お土産に手拭いや登山バッジを買ったり、行動食食べたりしつつ休憩。

下山

7:25下山開始。
飛騨乗越に行く途中に、槍ヶ岳山荘のテント場がある。どうやらここはあらかじめ区画が分かれているようだ。山だとあまりこういうテント場ないが、稜線の小屋でスペースもないし、こういう感じなのかもしれない。

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テント場を抜けると飛騨乗越。風が強く寒すぎるため防寒着を着た。

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右手に昨日登った西鎌尾根。

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ひたすら降って、8:10、千丈分岐に到着。

厳冬期登山を考えると、千丈分岐から飛騨乗越までは急なカールで雪崩の巣になりそうな地形。千丈分岐からすぐ降ると樹林帯。千丈分岐まで出たら冬なら西鎌尾根にとりついた方が良さそうな気がする。ざっと調べた感じだと冬はアルパインな人たちの記録が多いが、時間をかけて調べてみよう。決して難しくはないはず。距離が長いけど。

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ここからは樹林帯を歩く。大なり小なり岩が転がり、足首を痛めやすい道だ。まぁ黙々と下山し、槍平小屋へ。

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10:00、槍平小屋到着。ポカリスェットとチョコクロワッサンを食べる。
ちなみにこの小屋はゴミ箱一切なく、小屋で買ったものもゴミは持ち帰ってくださいというスタイルだった。
ほとんどの山小屋では自分のところで販売したものに関しては引き取ってくれるものだが・・・コロナの影響でこうなっているようだ。

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さらに降って、11:00。滝谷出合へ。

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藤木レリーフ。藤木九三さんを祀ったものらしい、

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この滝の奥が、滝谷のようだ。

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一本橋を渡る。

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白出沢出合 12:10着。
ここを渡るとあとは林道。

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1時間半ほどかかるので結構長い。

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地形図だと避難小屋になっているのだが、だいぶ立派な穂高平小屋がある。

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13:40、新穂高温泉到着。
なんとか13:46の高山行きにバスに間に合ったので、乗車。
が、調査不足だったが、別に飛騨高山に出なくても、このバスで平湯温泉に行き、そこで松本行きのバスに乗り換えられたらしい。
飛騨高山から名古屋経由で帰るより、そっちのほうが早かっただろうなぁ。

というわけで、22時自宅到着して、今回の山行はFinish。

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鷲羽岳登ってる途中でスマホの充電が切れたので、総距離は70kmは超えたはず。

軽く振り返り

<良い>
・天気最高だった。序盤2日は雨の中の行動を覚悟していただけに、素晴らしい天気でほんと嬉しい。
・今の自分ならいけるであろうというルートの作成と、そして実際その通りに進むことができたことが良かった。

<悪い>
・結果足りてはいるのだが、防寒認識が甘かった。東京がまだ夏な感じでクソ暑かったため、その感覚だった。とはいえ、常備のFinetrackポリゴン2ULのダウンジャケットとダウンパンツ、雨対策として2重に持っていた雨具で十分こと足りたが、手袋なんかはちょっと心許ない装備だった。
・いらんもの。ラジオはやっぱいらない。天気予報とか欲しい情報はあるものの、今回の山の中だとAMでも聞き取るのがつらい。モバイルバッテリーは20000ah二つだったが、20000+10000で全然足りた。もっと軽量化したいんだけどなぁ。ファーストエイドキットはもっと軽量化できる。
・テント内でできるストレッチをもっと探求するべき。特に腰。どうも帰ってから右足先がずっと痺れている腰椎あたりで何か神経を圧迫してないだろうか。またヘルニアだったらいやだなぁ・・心配だ。

というわけだけど、次にがっつり登山するのは雪山になるかなぁ。。またしばらくクライミング三昧。


これまでで最高の山行だった!




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