北アルプス西銀座ダイヤモンドコース縦走(2020.09.19-2020.09.22)[2] - 2日目
1日目の記事はこちら。
2日目のコースは、薬師峠(2294m)→北ノ俣岳(2661m)→黒部五郎岳(2839m)→三俣山荘(2559m)→鷲羽岳(2924m)→三俣山荘(2550m)。キツかったら三俣山荘←→鷲羽岳のピストンをやめて三俣山荘で休むつもりではあったけど、トータル13:10の行動時間予定。全日程で一番きつい予定の日。宿泊先の三俣山荘のテント場も早いもの順なので、行動も急がないといけない。
3時に起きる予定で20時に就寝、お酒を飲み過ぎよくは眠れたが、寝ぼけて起きて時計を見て「ヤバイもう4時!!」と飛び起きる。実際は3時で一安心。お酒は少し残っている。
コーンスープとモンベル のリゾッタ(トマトクリーム味)317kcal、アミノバイタルの顆粒2本を食べる。
昨日のスタート時に雨だったので完全に油断していたら、がっつり日焼けしてしまったらしく、腕や首がヒリヒリ痛い。日焼け止めを塗る。
夜は思っていたよりずっと寒かった。東京がバカみたいに暑いのでまだ夏の気分だったが、山はすっかり寒い。
黒部五郎岳へ
テントを撤収し4:10スタート。予定より20分早くスタートできた。三俣山荘には早く着いた方がいいのだが、距離も長いし、ゆっくり歩く。
太郎平小屋あたりから折立方面。富山市だろうか。4:22撮影だが街が明るい。結構遠いと思うのだが。
5:37。2570m地点。振り返ると太郎平小屋が小さく見える。
進行方向、これから歩く道が続いている。ぐっと来る気持ち良さそうな道だ。
6:10、北ノ俣岳(2661m)到着。スタートが予定より早いのも含め35分巻き。
これから歩く道と稜線がはっきり綺麗に見える。
見た目はのどかな風景に見えるのだが、実際に歩くとなかなかきつい。2500mを境に前後100mぐらいのアップダウンが続く。風も強くて寒い。毛の手袋も持ってくればよかった。
朝飯が足りなかったのか、ちょこちょこ行動食は食べているが、終始シャリバテ気味。
狭いハイマツを通り抜けた際にサコッシュに雑にくくりつけていたタオルをなくし、どこかの岩の隙間でストックのカバーもなくした。
7:15 中俣乗越(2450m)。この写真の一番高いピークが黒部五郎岳。標高差400mぐらいある。
8:38 黒部五郎の肩(2770m)に到着。予定を1時間巻いて進めているが、結構ヘロヘロ、シャリバテ気味。ここから15分ぐらいで黒部五郎岳に登り、この場所に戻ってくるので、ザックはデポして、黒部五郎岳頂上へ。
最初はざれた道だが、すぐにでかい岩がゴロゴロ転がったような地形になる。
8:55 黒部五郎岳登頂。百名山22座目。
山頂から槍ヶ岳方面。奥で一番とんがってるのが槍ヶ岳。明日はあそこまで行く。遠いなぁ。
今日は雲が多いが北アルプス内は見渡せるぐらいには天気はいい。そのうち晴れてきそうだ。
山頂でのパノラマ写真。
黒部五郎小屋へ
黒部五郎の肩に戻る。北側から来るとわからないが、黒部五郎岳は涸沢みたいに立派なカールを持つ山として有名。南側には黒部五郎カールが広がる。
このカールに降りていく。
巨岩が転がり、足下には沢が湧き出ている。三俣山荘から降ったところに「黒部源流」とされる場所があるが、標高的にこっちのほうが黒部の源流ではないかという気がする。源流の定義ってなんだろうな。
ボルタリングに向いてそうな数m〜十数mある巨岩がごろごろ転がる。素晴らしい景色だが、足下も大なり小なり岩が転がった地形で、かなり歩きにくく、バテ気味なのもあり降りだけどペースが上がらない。
黒部五郎小屋までは400mほど降るだけなのだが、ガンガン人に抜かれた。
ようやく黒部五郎小屋が見えてきた。
10:45到着。雲はどこかへ行き、快晴に。暑くなってきたのでレインウエアを脱ぎ、カレーを注文。ここからまた350mぐらい急登を登るし、もうヘロヘロなので栄養補給。
計画を立てていたときは、この小屋のテント場に泊まりたかったのだが、この4連休は予約制になっており、電話したときにはもう埋まっていた。平で整地されたテント場で快適そうだった。
三俣山荘へ
黒部の山賊で知られる三俣山荘へ。私もこの本は昨年読んだ。
とりあえずは、黒部五郎小屋の裏手から急登を登る。
急登の途中から振り返る黒部五郎岳。あそこから歩いてきた。
2667mのピークに12:20到着。
谷を挟んである台地が、日本最後の秘境と言われる雲ノ平。その奥には最も遠い温泉と言われる高天原温泉もある。いつか行きたいものだ。
天国とはこういう場所なのではないだろうか?
だいぶえぐっていたけど、気分盛り返し、ここから三俣山荘まで1時間降る。
三俣山荘(2550m)に13:23、ヘロヘロになりながらやっと到着。予定よりは50分ほど早いが、すでにテント場はいい場所は取られ結構斜めなところにも張られている状態。
小屋からは遠いが、通ってきた道のすぐ脇に平なスペースがあったので、とりあえずそこにテントを張ろうとしていたら、三俣山荘の方が見回りに。
通常なら私がテントを張ろうとしていた場所はNGとのことだが、今日はいっぱいになるだろうからということで許可いただく。
テントを貼り、少し体操をして鷲羽岳に登る準備をして小屋へ。
先にテント張っちゃったけど、テント場の手続きとお金を払い、食料が心許ないので、晩ご飯セットを注文。牛丼が食べられる。
鷲羽岳
14:25に山荘を出発。登り1時間半ほどのコースタイムだが鷲羽岳は標高2924m。374mの登り。
稜線をひたすら登り詰めると、鷲羽岳山頂だ。
(途中で振り返って。)
前半はざれた道。標高が高くになるにつれ、大きな岩がゴロゴロ転がるようになる。登りはいいが、私はこういう下りがとても苦手。細かな石で足も滑るし、ゆっくりとしか降りれない。
一番高いピークが槍ヶ岳、左に続くのが北鎌尾根。
その手前の少し低い赤茶けた岩肌は硫黄尾根という尾根らしい。赤岳、硫黄岳という名前がついているが、一般登山道はないようだ。かなりキツそうな山に見える。
2850mぐらいまで登ると右手に鷲羽池が現れる。風は強いがとてもいい景色だ。
15:35、鷲羽岳(2924m)登頂。百名山23座目。
10分ほど写真を撮ったりした後下山。
テントめっちゃ増えてる。
16:40、テントに戻って今日は行動終了。行動時間12時間半。ぐったり疲れた。
プロテインを飲み、コンプレフロスで筋膜リリースとストレッチをしていると、周りからモルゲンロートの声。(モルゲンロートは朝焼けのことだと思うが・・)
テントから外を覗くと、正面の鷲羽岳が真っ赤に!
横をみると槍ヶ岳も。
(みんなテントから出て写真を撮っている)
雲ノ平からのルートで来ていたKくんたちはちょうどこの頃、鷲羽岳から駆け降りてたらしい。この日はテントも多く、テント場も広いし、Kくんたちが到着したのは真っ暗になってからだったので、会うことはできず。携帯の電波もつながらないし。後から聞くと割と近くにテントを張っていたようだった。
晩ご飯は三俣山荘2Fの食堂で、晩ご飯セット。コロナ対策で始めた個食らしい。アルファ米ではあるがレトルトの牛丼とサラダが嬉しい。ガスとコンロは自分で持ち込む必要がある。
今日は終始シャリバテ気味だったので、テントに戻ってからさらにチキンラーメンを食べ20時に就寝。
23時ごろ、あまりに空気が乾燥していて喉が痛くて一度目覚め、お湯をわかしコーンスープを飲み、マスクをして再度寝る。
寝るといっても、意識はちょくちょく飛んではいたがだいぶ浅い眠りだった。
今日の食事
朝はコーンスープとモンベル のリゾッタ(トマトクリーム味)で400kcal。
昼というか行動食にカロリーメイト2本(200kcal)、エネ餅x1(145kcal)、トレイルバター(200kcal)、カレーライス(500kcalぐらい?)。
夜、プロテイン60g(240kcal)、アルファ米(366kcal)に牛丼肉部分が300kcalぐらいだろうか。チキンラーメンが274kcal。
合わせて2625kcalほど。運動量の3分の1ほど。
3日目はこちら。