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[クライミング]指の皮べろんちょ怪我 経緯と治療内容

この記事は割とぐろい怪我の写真が出てきたりするので、血が苦手な人たちは見ないことをお勧めします。
骨折など重篤な怪我ではないが、復帰に2ヶ月かかった皮膚の怪我について、治療の経過などのまとめです。

怪我の発生

甲府幕岩 スパイラルリーフ(5.11b)

この時は2日連登で甲府幕岩に来ていて1日目は宿題だったコジマン(5.11a)をRP。次の課題としてスパイラルリーフ(5.11b)に挑戦開始したところだった。私がいきなりリードでやるには格上の課題なので、クリップ棒使ってヌンチャクとロープつけて上がって、トップロープ状態にしてから、とにかく触ってみる。1日目はそれで終わり。月曜でほとんど他のクライマーもいなかったのでロープ端によせて残置させてもらう。

2日目、トップロープの状態でムーブを色々試しながら試行錯誤。何トライ目か忘れたけど、1つ目の核心箇所にポケット2つからガバを取りに行く箇所があるのだが、そこで落ちて左手薬指の指先を切る。ハングドッグしている状態では全然血が止まりそうにないし、こりゃ無理だといいことで、なんとかゴボウで上がってヌンチャクなどを回収。

ペットボトルの水で傷の箇所を洗い状態確認。爪の端もかけ指先の皮もべろんと剥がれた状態。師匠に鋏で皮を切る処置や半端な状態の爪を切るなどの処理をしてもらい(むっちゃ痛かった)、第2関節をテーピングできつめに圧迫し、心臓より上に手をあげて止血。血が止まるのに10分以上。もう一度水で洗い、ハイドコロイド包帯をつけてとりあえずの現場処理完了。(この時の師匠による治療対応で大変なことにならず、本当に感謝である)

その日に皮膚科に行って改めて処置してもらえれば良かったのだけど、時間的に間に合わなかった。

1日目の処理後の状態
1日目の処理後の状態


ちなみにこの日の記事はこちら。

対処第1期:

翌日、師匠にも付き合っていただき、近所の師匠懇意の皮膚科でさらに洗浄などの処理をしていただき、細菌対策として、抗生物質、出血止め、痛み止め(ロキソニン)を処方してもらった。

ハイドコロイド包帯は毎日はがして水道水で周囲の血を洗い流して、新しいハイドコロイドをつけろとのこと。ハイドコロイド剥がすのが痛くて憂鬱。

2日目(10/4)の状態(ぐろいです)。

ここから、2週間ほど、毎日ハイドコロイド包帯を剥がして、水道水で洗いまたハイドコロイド包帯をするという毎日。痛い。

お風呂などは一番最初に入ったり、キッチン用の手袋をして傷箇所が濡れないようにして入ったり。

対処第2期:液体窒素

10/19

肉芽ができた

2週間。この日と前日はリニューアルしたジムの課題セットだったので、ハイドコロイドのテーピングして、痛いけどまぁあくまで出来る範囲で試登など。ガバの課題だけしかできなかったけど。

師匠にみてもらうとこの爪の端のところに肉芽(白っぽくなってるところ)が出来ていてこれを液体窒素で焼き切らないと駄目だという。師匠が最悪のパターンと言っていた状態に結局なってしまった。

前に言った皮膚科ではやってくれなかったので、週2で液体窒素で焼く治療をしてくれる皮膚科に切り替えて通うことに。

まぁまだ痛くてちゃんとジムでのクライミングはできない。上半身はウェイトトレーニングもできないので、ZWIFTばっかりしてた。

10/23

2回、液体窒素治療をした後。
液体窒素の治療は超低温で火傷させるのでまぁまぁ痛い。後処理として、ハイドコロイド包帯をつけてそれを毎日剥がすなんてできない。
で、どうするかというと、焼いたところに抗生剤のゲンタシン軟膏とプロペト(白色ワセリン)を塗り、メロリンガーゼという片面がポリエステル不織布になっていて傷口とひっつかないガーゼを当て、テーピングで巻く。これである程度がガバ課題とかは登れる。とはいえ安静にしておけとのことで登らず。
最近リード行くときのファーストエイドキットにこの3つは加えた。

11/3

ここまでで液体窒素4回かな。肉芽部分はかさぶたのようになってきた。

ここらへんはテーピングをして課題は選んでたけど、ちょこちょこジムで登り始めた。ただ左手カチ系は全然痛くてできないのと、デッドやランジ系でも左手で止める課題は痛みが嫌でトライしなかった。
肉芽以外の部分の皮がべろんと剥がれて肉が露出してたところも皮が生成され、少しづつ綺麗になってきた。

11/10

皮がいっぱい剥がれた

できるだけ自然に皮が剥がれるのを待っていたが、この日のクライミングの後、大量に皮が剥がれ、なんかすごい綺麗な指に戻ってきた。

その後、丁寧に処理してたらかなり綺麗になった

その後

この後11/28には岩場でのリードに復帰。ただ負傷した薬指の再生してきた爪が食い込んでいたいということを師匠に話してたら、爪の削り方が悪いんだということで、自分では想像していなかったグイグイな感じで爪の端を削ってもらい、かなりよくなった。

その後もジムで登ってたらまだ爪周りで痛くなることがあるが、師匠にやってもらったようにアグレッシブに爪の端っこヤスリで削って結構いい感じに思える。肉芽はぶり返しやすいらしいけど、この調子なら大丈夫そう。

怪我の箇所が左手薬指という割と使うところで、ほとんど直ったけどそこをメインに使うカチ持ちとかだとちょい馬力は下がってるけど、まあ登れるように戻ってよかった。

ちなみに、12/5 リベンジのスパイラルリーフ。リードでやってたらそのダブルポケットの右側のポケットで第1関節に穴が空き出血(前回左ポケット)。写真は家帰ってからで血は止まってるけど、トライ中は中指薬指血まみれで、ヌルヌルで登る状態じゃなかった。というかその前に痛いのだけど。
というわけで敗退。来年なんとかなるかなー。

また穴空けてくる凶悪なポケット

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