涸沢カール(2019.10.11-2019.10.14)
今年一番行きたかった紅葉の涸沢カールへ家族で。
なのだけど、巨大台風19号直撃もあり、結局、涸沢カールへは一人で登ることになった。
涸沢カールとは?
北アルプス、上高地から奥穂高岳に登っていく途中にある日本有数の氷河圏谷。標高2300m。穂高登山の中心地でもある。
紅葉が美しいことでも有名。
カールとは、
山岳氷河の浸食作用によって形成された氷河地形の一種。 谷氷河によってつくられた氷食谷(U字谷)の谷頭部に位置し,圏谷(けんこく)とも呼ばれる。
この写真が涸沢カール!
カールつながりだと千畳敷カールの記事はこちら。
計画変更
台風発生の予報前は、3人用のテントや嫁と娘のシェラフを借りて、涸沢カールで初めての家族で山岳テント泊の予定みだったが、結局、ずいぶん大きな台風らしいので、出発3時間ほど前に、小屋泊に切替。
元々テント泊予定だったのはこの時期の涸沢カールが激混みで、涸沢ヒュッテも涸沢小屋も2人で1布団みたいな状態になるというのが理由だったが、涸沢ヒュッテに電話すると台風予報のためキャンセル相次ぎかなり空いてるとのことだったので、小屋泊予定に変更。
バスタ新宿発の夜行バスで上高地に向かい、1日目(10/11)は涸沢ヒュッテまで登る。2日目(10/12)は台風直撃予定なので状況により朝下山か、雨がひどければ涸沢ヒュッテで停滞。3日目(10/13)は台風通過してそうなので下山して、元々予約していた沢渡温泉の上高地ホテルに宿泊。4日目(10/14)帰京。
という計画に変更。
台風予報前は2日目は奥穂高岳に登る予定だったのだけどもそれも諦め。
娘は奥穂高に登るのを日本で標高3位とか結構険しいとかの情報を伝えていたら緊張してたりしつつ楽しみだったようだが、まぁ仕方ない。
荷物もずいぶん軽くなった。
1日目
深夜バスで5:30に上高地に到着。まだ暗い。おにぎりとカツサンド、コーンスープを飲んで6:00出発。
一瞬雨がぱらつく時もあったが、どんよりとした曇り。
河童橋。明神岳は雲に覆われ見えない。
以前上高地に来たときは、岳沢の方に登ったので、明神の方に向かうのも実は初めて。
だんだん明神岳山頂にかかってた雲がとれてきた。
8:20、徳澤園に到着。
嫁が体調が悪くとても眠いということで、徳澤園のカフェで休憩。
徳澤園すごい綺麗。山小屋というかホテルみたい。
嫁は机に突っ伏して1時間ほど寝る。どうやら涸沢まで行くのは無理そうなので、予定変更して徳澤園に泊まることに。台風のおかげで空いているようで、明日は一日雨だろうから2泊予約する。現金十分持ってきていたつもりだったが、いきなり8万円近く出費となり少し焦る。カード使えないのだよなぁ。もっと現金持ってくればよかった。
チェックインは14:00からなのだが、事情を話していたら徳澤園の方が気を利かせてくれて急いで掃除して、部屋を9:30に用意してくれた。ありがたい。
用意いただいた部屋で 再度休憩したあと、嫁も復活したとのことで、暇だし横尾までぶらぶらと行って戻ってくることに。
明神岳
イワミツバかな?だれか詳しい人教えて。
新村橋で、梓川に降りてみたり。
ノコンギクかな?だれか詳しい人教えて。
横尾山荘到着。
屏風岩が見える。ロッククライミングの聖地。まじであれ登るのかなぁ。
横尾山荘で昼飯をたべて、徳沢園に戻る。
ほぼ平地だけどログを見ると、結局今日は17kmほど歩いた。
徳澤園に戻ってからお風呂に入り、娘とオセロをしたり読書をしたり。
今日の晩ご飯のメニュー。
食べかけ写真で申し訳ありませんが、立派なご飯!!
2日目
2日目は雨。それほど大雨ではなく風もあまりない状態。
持って行った森見登美彦の「夜行」をお酒を飲みながら読了。
宿にあった登山関係の本を読んだり。
娘の1つ上の小学生を連れた家族も停滞していたので、一緒にトランプをしたり。
夜24時過ぎ頃から風が強くなっていた。
3日目 - 涸沢カールへ
3日目、この日は沢渡温泉の上高地ホテルを予約していたので、上高地バスターミナルに向かう予定だった。
天気もいいし、ホテルをキャンセルして家族で涸沢ヒュッテに泊まることにするかとかも考えたが、子連れで行くには台風後の登山道が安全かわからないという話もあり、結果、私は一人で涸沢カールまでピストンして嫁・娘とは沢渡温泉で合流することに。
この話をしていたとき7:30ぐらい。沢渡温泉行きのバスは17:05が最終。急いで8時に出ても9時間ない。休憩なしでコースタイムでひたすら歩いて9時間20分、厳しいけど、きっと自分なら行けるはず!ということで一部荷物を徳澤園に預けて8:10出発。
8:50、横尾山荘通過。今日は橋を渡ります。
橋の半ばから、梓川の上流側。水量多いのかな?わからない。
本谷橋へ。しばらくはきっちり整備された道が続く。
途中、下山してきた人とすれ違ったので、登山道の状況を聞くと1箇所倒木があるが問題ないとのこと。(その倒木も私が通りかかったときは既に長野県警のレスキュー隊の方が排除作業中だった)
屏風岩がドーンと見える。しかしいい天気。
ガサガサ音がするのでクマかと思って身構えて林を見ると猿の群れ。
よく見ると我が物顔で登山道の先から歩いてくる。
9:40 本谷橋到着。
猿の写真とったりでタイムロスしたが、30分ほど巻けてる。
大きな吊り橋と、沢の中の木橋とある。今回台風後で増水してるのだろうが、木橋の方でも影響なしでした。
ここから本格的な登りになる。
振り返って、中央の沢道の左が大天井岳、右が常念岳かな。この稜線も気持ちよさそうだなぁ。いつか行こう。
ソーダラップ。このあと、10:30 Sガレ通過。
涸沢ヒュッテの手前は紅葉真っ盛り。台風の後で沢の水量もあり、天国のような風景が続く。
10:58 涸沢ヒュッテ到着。
出発から行動食も取らずに歩いていたので、Sガレあたりから若干バテ気味。
涸沢ヒュッテでラーメンとポカリを注文して食べて、両足太ももにコンプレフロスして回復。その後涸沢ヒュッテをぶらぶらして写真撮影。
台風直後だけあって、この時涸沢ヒュッテにいたのは10人ぐらい。
テントは1張のみ。これだけテントがない状態の涸沢も珍しいだろう。
涸沢ヒュッテより上はだいぶ枯れてきている感じだが、
涸沢ヒュッテより下が紅葉いい感じ。
長野県警レスキューの常駐建物。とはいえ冬はいないらしいけど。
涸沢ヒュッテ近辺に30分ほどいて、その後下山。11:35。
いやぁ、この風景やばいなぁ。癒される。
12:30 本谷橋。その後、13:15に横尾に下山。
あとはほぼ平地なので、バスターミナルに17時までの到着は問題なさげなので、あとはのんびり歩く。
14:00 徳沢園に帰還。徳沢園のテント場は晴れてるとめっちゃ気持ちよさそう。ただそこらへんに寝転びたい。
預けていた荷物をパッキングして、痛みが出てきた足首、スネにコンプレフロスをかける。
晴天での明神岳。こんな険しそうなの登るの?と思ってたけど登れるらしいです。
15:43 河童橋到着。
ここで嫁と娘と合流し、バスで沢渡温泉へ。
4日目 帰京
台風は過ぎたものの、松本からの特急あずさは運休(結局10月いっぱい運休の模様)。
沢渡温泉 上高地ホテルに宿泊した後、さてどうやって東京に戻ろうかと悩みつつ、色々な案を検討したり予約などをしたりしつつ、結局沢渡温泉からバスで松本とは逆の飛騨高山へ。そこから、JR特急ひだで名古屋に出て新幹線で東京へ戻ることができました。
次回はロッククライミングの予定。