敗退の大峯奥駈道(2019.04.28-2019.05.01)[3] - 2日目
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04月29日。大峯奥駈道2日目。天候は曇のち雨、気温は10度から15度。
今日の目標は持経の宿だったが、途中地蔵岳の連続鎖場の突破に時間がかかり、かなり手前までしか行けなかった。
行程
実際の行程は、以下の通り。
* 玉置辻(本宮辻) 746m 5:07
* 玉置神社 975m 5:47 水の補給や結局、道を間違えて出発してしまい 結局6:39出発 休憩20分
* 玉置山 1046m 6:49 休憩5分
* 花折塚 927m 7:30
* 蜘蛛ノ口(岩ノ口) 658m 8:35 休憩5分
* 塔ノ谷峠(貝吹金剛) 938m 9:50 休憩10分
* 香精山 10:45 休憩8分
* 地蔵岳 1250m 12:26
* 葛川辻 1137m 13:25
* 笠捨山(仙ヶ岳)1351m 14:01 休憩10分
* 佐田辻(行仙宿小屋) 1128m 15:25 (水場行って16:00、雨降り出したので行仙宿小屋宿泊)
行動時間、約11時間、約19km。
起床
3:50起床。まだ外は真っ暗。
お湯を沸かし、コーヒー入れてナッツやビスケットを食べて朝食代わりに。
あまり眠れなかった。元々痛い腰と重い荷物を背負ってきた肩が結構筋肉痛。
テントを片付け5時すぎに出発して玉置神社へ。
玉置神社
まだ夜明け前だが玉置神社に着く頃にはちょうど明るくなるだろうと出発。40分ほど登って玉置神社到着。
なかなか立派な神社だった。
ここで一つめの悲劇が・・・
コンデジを落としてしまい、シャッターが壊れる。メーカー修理に出さないと直らない感じ。2日目にしてただの荷物が増えてしまった。
社務所の入り口あたりにある水場1。普通の水道のようにドバドバ出るのでここは安心。
社務所の入り口あたりにある水場2。こっちはチョロチョロですが、水場1の水に何か違いがあるのかはわからない。トイレもそばにあります。
顔もタオルも洗いスッキリして、出発するも、ここで二つめの悲劇・・・
道を間違える。。。
神社からの出口を間違えて、真北に進むはずが、西北方向の枕状溶岩堆積地へ。途中で気づいて引き返したが、30分ほどロス。
本当はこの緑のルートに階段を登り、玉置山山頂へ向かうのが正しかった。
第十靡 玉置山
10分ほど登れば、第十靡の玉置山。何もない。第十靡は玉置神社のことだと思うのが自然だと思う。
花折塚・蜘蛛ノ口へ
玉置山を越えてしばらく進み、かつえ坂を過ぎるとしばらくアスファルトの道が続く。
玉置山の展望台。トイレもあるテント適地。
アスファルトの道を1.5kmほど進むと、林道と森の道を行ったり来たりするようなルートになる。
水呑金剛
稚児之森
蜘蛛ノ口
ここら辺に来るとずっと森の中。
第十一靡 如意珠岳(にょいじゅがだけ)
あまり統一感ないが新しい看板が立っている。
第十二靡 古屋宿(ふるやのしゅく)
第十三靡 香精山(こうしょうざん)へ
貝吹之野。このちょっと前に追い抜いたお坊さんがいたのだが、ここを私が過ぎてしばらくしたら法螺貝を吹く音が聞こえたので、ここに来ると法螺貝を吹くルールがあるのではないか。ここ以外にも二日目はあちこちから法螺貝の音が聞こえた。道中あったお坊さんは初日に玉置辻で一緒に泊まった人だけだったが。
貝吹之野からしばらく行くと、2,3張いけそうなテント適地があった。下の地図で緑色の箇所。
さらに登って、第十三靡の香精山に着く。
香精山山頂。地味。
第十四靡 拝返し(おがみかえし)
第十六靡 四阿宿(しあのしゅく)
第十五靡 菊ヶ池も通ったはずと思うのだが、気づかずに通り過ぎてしまった。
険しい方の地蔵岳
さて奥駆道のルート中に地蔵岳は二つあるのだが、より南にあるこの地蔵岳はかなり険しい。この日は水をそれほど持っていなかったのでザックは17,8kgだと思うが、これだけ荷物を背負っていると鎖場はどこもしんどめ。
7,8箇所ぐらい鎖場が続き、地形も馬の背。木ははえているので断崖絶壁という訳ではないのだが、ミスったら怪我は確実なところ。
唐突にこのような垂直鎖場が現れる。ストックをザックにしまって登る準備。
山と高原地図では香精山から葛川辻のルートは1時間15分になっているが、これ、嘘。2時間半ぐらいかかった。荷物が多少軽くても、それほどペースが上げられる感じでもないし、一部不明瞭で間違って谷に下ってしまったりもした。
最初に玉置神社で道を間違えたのもあるが、この香精山から葛川辻のルートで大幅に予定が狂ってしまったのがこの日一番の誤算。
無事、地蔵岳の山頂へ。
葛川辻に到着。地蔵岳と葛川辻の間に、 第十七靡の槍ヶ岳(やりがたけ)があって通過しているが、特にそれらしき表示は見当たらなかった。
第十八靡 笠捨山(かさすてやま)
この時点で14時。計画では12時半ぐらいのはずだった。
行仙宿小屋
15時半、佐田辻(行仙宿小屋)に到着。
行仙宿小屋、この右手に水場への道がある。
この時点ではここで泊まる予定はなかったのだが、平治の宿までまだ3時間以上かかり日没までにつくのはかなりギリギリ。そこまでに事前に調べていたテント泊可能な場所はなく、歩いてみないとわからない状況。
平治の宿まで行けない可能性があることを思うと、水はここで確保したほうがよいので(いちおう1.5km先ぐらいの怒田宿跡あたりにも水場はあるようだったが)、ちょっと休憩してから水場へ。ここの水場は遠いという資料を読んだ気がしていたが、看板には水場まで10分って書いてあって思考力が落ちてたのか行ってしまった。よく考えたら行きだけじゃなくて帰りもあり、実際は行き13分、帰り17分で30分。
水場の写真。かなり水量は豊富。山側の水たまりを汚しちゃダメだけど、谷側に向けてはまぁ顔を洗ったりしてもいいかと思う。ってか私も洗った。
水を補給後、行仙宿小屋に戻り始めたところ雨に、結構な雨。
行仙宿小屋の軒先で汲んできた水をザックにしまいながら、どうしたものかと思っていたが、先に進んで幕営する場所もよくわからないし、まだ先も長いし、2日目でテントがビショビショになるのもしんどいし・・・
というわけで結局2日目はここ、行仙宿小屋に宿泊することに。
素泊まり2000円。
行仙宿小屋は定員20人だが、予約も含めて結局22人ぐらいいたけど、詰めて寝れた。普段は無人小屋だが、GWということもあり、管理している新宮山彦グループの人たちが上がってきていたので、有人小屋になっていた。とはいえ、食料の補給はできない。山彦グループの方が山菜の天ぷらを作ってくれて、それをちょっと頂きつつ、アルファ米、フリーズドライのカレー、ソーセージ5本、カニ味噌汁。
私は頼まなかったが、本数限定(10本ぐらい?)でビールの販売をしていたようだ。
山彦グループのリーダー?の方が色々、奥駈道整備の経緯を話してくれたが、すっかり忘れてしまった。
2日目感想
2日目になってようやく仏教感というか、古道感が出てきた。しかし、このペースの遅れはまずい。4泊5日で終わらせるのはかなり厳しくなってきた。
スマホのモバイルバッテリーがだいぶ減っているのが気がかり。あと2回充電できないかもしれない。このままだと最後まで持たない。
行仙宿小屋には充電できたようだが、ライトと同時につける必要があるようで消灯後使えなかった。
板の間なので、がっつりストレッチはできたが、翌日、太もも、肩の筋肉痛は激しく、腰は相変わらず痛い。
18時半消灯だが、19時になってもまだ十分明るい、やっぱり歩けば良かったかなぁ。
トイレの出入り口に近いところで寝ていたので、人の動きが多くあまり眠れない。横になって体を休めつつ、ウトウトして朝を迎える。
3日目へ。