北アルプス西銀座ダイヤモンドコース縦走(2020.09.19-2020.09.22)[1] - 1日目
というわけで最近準備記事を書いていた、北アルプス縦走。
深夜バス泊も入れて4泊4日の長期日程。昨年敗退した大峯奥駈道に並ぶ最長期間のテント泊での山行。距離こそ敗退時の大峯の方が多いが、高低差はほぼ同じ。とはいえ、今回ほとんど標高2000m以上なので、だいぶきついことが想像された。テント泊の登山も半年ぶり。
無事に全行程を終えることができたが、いやー、疲れた。なんかお尻から下が二回りぐらいでかくなったようだ。腫れてるというか浮腫んでいるというか。
北アルプス西銀座ダイヤモンドコースとは?
今回の北アルプス西銀座ダイヤモンドコースは、登山県の折立登山口を起点とし、太郎山・黒部五郎岳・三俣蓮華岳・双六岳から西鎌尾根を経て槍ヶ岳へ至るルート。
コース上にある代表的な山は、
太郎山 (2,373m)
北ノ俣岳 (2,661m)
黒部五郎岳 (2,840m)
三俣蓮華岳 (2,841m)
双六岳 (2,860m)
樅沢岳 (2,755m)
槍ヶ岳 (3,180m)
このうち、黒部五郎岳と槍ヶ岳が百名山。三俣蓮華岳が三百名山。
今回これに、薬師岳(2926m)と鷲羽岳(2924m)の2つも加え、百名山を4つ登る欲張りコースに。
また今まで登った山で一番標高が高いのは、木曽駒ヶ岳(2,956m)なので、3000mを超える山も初めての経験。
槍ヶ岳からは新穂高温泉に降り、GPSアプリによると総距離70kmほどだった。
1日目…折立→薬師峠→薬師岳→薬師峠
2日目…薬師峠→北ノ俣岳→黒部五郎岳→三俣山荘→鷲羽岳→三俣山荘
3日目…三俣山荘→三俣蓮華岳→双六岳→樅沢岳→殺生ヒュッテ
4日目…殺生ヒュッテ→槍ヶ岳→新穂高温泉
深夜バス
今回は、まいたびの毎日あるぺん号で折立に向かう。23時に新宿都庁の大型バス広場出発。サイトには新宿都庁には特にスタッフなどもいないとのことだったが、普通に受付があった。
今回ダブルシートという隣り合わせの2席使えるものを申し込んでいたが、コロナだから基本みんなそうするのかと思っていたら、私一人しか申し込んでなかった。なんか恥ずかしい、でもダブルシート快適。一人の席だと足伸ばすことすらできないし。枕もU字型のにしてよかった。寝ても首痛くならない。
ちなみに計画だとザックは15kgぐらいに収まるはずが、なぜか17kgあった。食事の軽量ちゃんとしてなかったからかなぁ・・
折立から薬師峠へ
7:10ごろ折立(1350m)到着。
ご覧の通りで、予報通りではあるが、曇天で小雨。地面もぬかるんでいる。
レインウエアの上とゲイターをつけ、トイレによってから出発。
駐車場も一杯。今日の薬師峠のテント場は早いもの順なので、急がないとスペースがなくなる。
この看板の左の橋から登山道に入る。橋を渡ったところにもトイレがある。
今日のコース。
8:40、第一ベンチ(1866m)到着。コースタイム50分巻。カーボローディングが効いてるのか荷物も重いのにいいペース。
晴れてたら気持ちいいだろうなぁというよく整備された稜線歩き。
標高2000mを超えたあたりでから少し太陽の存在を感じるようになり、
9:45、五光岩ベンチ(2196m)まで来ると、きたー!!
雲を突き抜けて快晴の空へ。向かいに薬師岳の稜線があらわれた。
気持ちのいい稜線。
太郎平小屋(2320m)に10:25到着。
小屋からも綺麗に薬師岳が見える。
テントを張る薬師峠は太郎平小屋から20分ほどだが、管理をしているのは太郎平小屋なので、ここでお金を払い手続き。薬師岳の登山バッジも買い、そのまま薬師峠に向かう。
薬師峠までは少し下りる。
11:00、薬師峠(2294m)到着。コースタイムをだいぶ巻いて頑張って歩いただけあって、まだ7,8張しかテントない。いい場所選び放題!
水場とトイレにも近く、平らで整地されたいい場所をゲット。これで今夜は快適に寝られる。この後、続々と人々が到着し、薬師岳に登って帰ってきた後はもう全然隙間ない状態だった。
(薬師岳下山後のテント場の混雑具合)
シェラフや食料など不要な荷物をテント内に置いて、水を補充し、薬師岳に向け、11:40出発。
水の補充をしたあたりで、ドレインの先っちょの吸うところを無くしてしまった。とりあえずなくても吸えるので助かった・・
それにしても薬師峠の水場の水はドバドバ出て冷たくて美味しい。
薬師岳へ
薬師岳は標高2926mの百名山。薬師平から約700m標高を上げる。往復のコースタイムは6時間弱。
もともとの今日の行動予定だと薬師岳の往復も入れて、行動終了が18:10の予定だったが、すでにだいぶ巻いているので時間に余裕がある。
薬師峠を出発してしばらくはガレた沢の急登。途中でこの沢から右に外れて薬師平に出るのだけど、そこで道を間違えてる人が3組ぐらいいた。
開けた草原が薬師平。遠くに見えるのは赤牛岳や水晶岳の稜線か。
さらにひたすら登ると、右手に薬師岳の東南尾根がすごい存在感。思わず写真をとりまくる。
さらに登って薬師岳山荘(2701m)に12:50到着。薬師岳山荘は登っている間は姿が見えず、唐突に姿を表す。
結構疲れたので、薬師岳山荘で少し休憩。ラーメンと悩んだが卵食べたくて月見うどんと爽健美茶を注文。ここらで風も出てきて座ってると寒いのでレインウエアを着た。
30分弱休んでから頂上へ。標高差あと225m。
下から見えてるピークにはこの避難小屋?が立っている。風避けぐらいにはなりそうだが、地形図には避難小屋と書いてある。屋根はない。山頂はここから少し先。
14:05、山頂到着。百名山21座目。
風は強いが天気最高。
すごい稜線たち。まさに山を渡るという感じだ。
山頂の御堂。おそらく薬師如来が祀られているのだろう。よく見えなかったが。
10分ほど景色を楽しんだあと下山。薬師岳山荘を過ぎたあたりで、登ってきたKくんパーティーに出会う。3月に常念岳一緒に登ったKくんである。この4連休同じようにこの黒部のエリアに行くとは聞いてはいたが、高瀬ダムの方から入山すると聞いてたので3日目あたりにどっかで会うかもねーなどと話していたら初日に出会ってびっくり。結局、僕と同じように折立から入山して雲の平のほうに行くことにしたらしい。私と同じく今夜は薬師峠でテント泊とのことで、夜飲むことを約束して下山。
15:40、薬師峠に到着。トータル2時間半、今日の行動予定時間を短縮できた。標高差上り1524m、下り632m、1日これだけ動けたことに成長を感じる。
テントについてから、まずはプロテイン摂取。今回は筋繊維の分解を抑えるためにたっぷり持ってきた。さらにコップ代わりにシェイカーも持ってきた。60gぐらい飲み、グルタミンの錠剤も4粒。マットを膨らませたり寝袋を出したりして、足回りを中心にコンプレフロスで筋膜リリース、ストレッチと時間をかけてケアする。まだ3日ある。
薬師峠には、太郎平小屋の出張所的な小さな建物があり、そこでビールなんかも売ってる。疲れが抜けなくなるし、あまり飲まないようにしようと思っていたが、どうせ後でKくんたちと飲むわけだしとのことでビールを2缶購入。晩ご飯を食べながらビールを飲む。
折立方面、西の空が夕暮れに。雲海が広がっている。キレイ。
その後、帰ってきたKくんパーティーにお邪魔し、持ち込みすぎたという日本酒をいただき語らう。パーティーのAさんは、食材と酒をたらふくかついできたため、ザックの重さが27kgになったという。半端ない!
私なら途中でへこたれて捨ててるなぁ。
コースは違うが、明日も宿泊は私と同じ三俣山荘のテント場とのことで、明日も会いましょうと分かれて20:00就寝。明日は3時起きだ。
今日の食事
朝はバスの中でコンビニおにぎりを3つ。220x3 = 660kcal。
昼はトレイルバター(200kcal)x2、エネ餅(145kcal)x1、月見うどん(400kcalぐらい?)。
夜は、アルファ米+畑のカレーの赤(570kcal)に、ビール850ml(340kcal)、日本酒400ml(400kcal)。あとKくんパーティーでおつまみを少しいただいたので、それを100kcalぐらいと想定。
プロテイン60g飲んだとして240kcal。
トータル3255kcalほど。アルコールのカロリーは運動には役に立たないかもしれないが。。
消費カロリーは7323kcalのはずで、半分ぐらいしか補えていない。痩せていいはずなんだが・・・
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