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八ヶ岳アイスクライミング合宿(2020.02.29-03.01)
今回は3回目のアイスクライミング。1泊2日なので3日目&4日目というか。
前回と同じくStr登山部A君と二人で、登山ガイドの有持真人さんの講習に参加。有持さんは、アルパインクライミング&エクストリームスキーで確固たる実績を残しつつ、さらにMTBのエリートライダーでもあり、きき酒師というなんかすごいお方。
1日目は八ヶ岳赤岳等に登る登山口である美濃戸口の氷柱。
2日目は、美濃戸の角木場の氷柱でのアイスクライミング。
角木場の氷柱は八ヶ岳山荘から15分程度なのだけど、こんなところにこんな道が!!という場所にある。よく知らずに行くと滑落する可能性が十分あるので、最初は知ってる方と一緒に行った方がよい。
ざっくり位置を示すとこんな感じ。
美濃戸口氷柱の方は、途中までガイドさんのバンで移動し、そこから徒歩5分。角木場も八ヶ岳山荘の駐車場から徒歩15分ほどで、たっぷりアイスクライミングの練習ができる。
1日目 美濃戸口氷柱
8:30に八ヶ岳山荘の駐車場に集合。
我々の他に、もう1名の方が参加。水産系の大学教授だけど、今シーズンもう10日ぐらいアイスクライミングしているという猛者な方だった。
荷物を整え、有持さんの車に乗り換え美濃戸口氷柱に向かった。
車で5分ぐらい。そこから歩いて5分ぐらい。
こんな感じ、高さ5mほどの氷瀑で練習、ですが、割と手前もアイスバーン。
最初はこういう斜度あるアイスバーンも怖いんだよなぁ。
(こうしてみると手前のアイスバーンもそれなりに角度があるのがわかるかと)
1ヶ月前にも講習も受けたし、遠崎の方は最初は腕がバンプアップしてギリギリだったけど、だんだんコツを掴んできて、どのルートもノーフォールでクリア。
A君はクライミング練習サボってたのがたたり、てっぺんまでに腕が疲労で登れず・・。
大事なのは足。アイゼンの爪の引っかかる感触、体重かけられてるか、によって腕の消耗が変わる。あと腕は打ち込む位置も大事。できるだけ遠くへ、中途半端に肘が曲がる距離にアックスを打つと、その肘を曲げた体勢を維持するのに筋力を使って消耗してしまうので、できるだけ骨で支えられるように打っていって消耗を抑えるのが大事(たぶん)。
そういえば、こんなプチ事故も。
終了点までついて、「テンションかけてくださーい」「かけましたー」で降りようとしたけど、テンションが全然甘すぎてアックス外せず手袋ごと外れて落ち、アックス外せず氷柱に置き去りという・・・
有持さんに回収していただきました。
他にもA君が落ちたときにアックス保持できず、落ちてくるという怖い事態も・・
最後は、足荷重やバランス感覚の練習として、アイスアックスを持たずに登る練習。ロッククライミングなら手で持てるところは色々ありますが、アイスクライミングにおいては持てるところが全部氷。岩だったらガバな形状でもツルツルで持てない。有持さんはそれでもてっぺんまで登っていましたが、私は3,4手目あたりで脱落。難しい・・
この日は、5本ぐらい登って終了。
この日はカンデオホテルズ茅野に宿泊。知らなかったけど、ここ良かった。美濃戸口まで車で30分弱なので、八ヶ岳の前泊にはちょうどいい。素泊まりも出来るし、サウナ・水風呂・露天風呂もあり、きっちり整えられる。ただ、茅野駅から歩くにはちょっと遠くてタクシーで10分ぐらい。電車で移動だと使いづらいところ。
夜はガイドの有持さんと晚飯&飲みで、色々教えてもらいつつしっかり酔っ払って寝た。
2日目 美濃戸 角木場の氷柱
こんな所から降りてくんだ!って感じでビックリでしたが、八ヶ岳山荘から美濃戸山荘へ向かう登山道を5分ほどで、谷川にそれ、ピンクテープ&ロープはついてますが、かなり急な斜面を降りていくと、そこが角木場の氷柱。
タイトル画像がそれですが、昨日の氷柱より2倍程度は大きく、高さのあるルート。
先週までは登れるコンディションじゃなかったようですが、ようやく氷結してくれたとのこと。ここをトップロープで登った。
今日は、我々の他に2名参加。二人とも我々より経験豊富でした。
この大きさ、垂直具合になると『氷瀑』という雰囲気があります。
氷の側面を登ったり
氷柱の間を登ったり。
トップロープですが振られ止めのために、こんな感じにアイススクリューとヌンチャク(二連のカラビナ)で引っ張っています。
下を見下ろすとそれなりに高度感あり。
最後は誰も登ってない一番右の氷柱を正面からチャレンジ。一番難しかった。。。
色々なルートで6,7本登り、この日も遠崎はノーフォールでいけました。
氷瀑といっても滝が凍るわけじゃなくて、(激しく流れてる滝は凍らない)
こういう地面からしみ出してきたような水がつららになり、それが大きくなって氷瀑になります。
13時ごろ上がって、ストレッチなどのケアをしつつ、八ヶ岳山荘前のJ&Nでステーキ定食を食べて東京へ。早めの移動だったので、小仏トンネルの渋滞を回避して17時前には東京に戻れました。
今年は半端ない暖冬で、アイスクライミングには不遇な年でしたが、初心者的にはみっちり練習できたので良かった。
来年忘れてないといいのだけど。
次は常念岳リベンジ。その前にロッククライミングかも。