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8ハウスの深い谷体験の場

昨日の12ハウスについての話の流れで、
私が思う8ハウスとは、人生においての深い谷底のような場所です。
そこで出会うのは、自分の中の闇や、代々引き継いだ命の継承。
命の本質的なもの。それがあってこそ成り立つ自分の一部が隠されている場所。
そして、それは、明るみにならないからこそ神秘的で、
だからこそ隠された秘密の部屋でもあります。
8ハウスは蠍座的な性質を帯びた環境、場所です。
覗き込んでも地上からは底が見えない暗闇。
吸い込まれそうで足がすくむようなことがあって、
踏み込もうとしても断念してしまうような領域。
または、見えない代々の鎖に気づいて、
その鎖を自分の命の恩恵として受け取るか、
もしくは、負の遺産として自分の見たくない闇として封印しようとするか。
封印してしまえば、その先には進めません。
行き止まり感覚を味わうかもしれません。

よく結婚の部屋ともいわれていますが、
何故かというと、特定の誰かと深く関わる場所だから。
それがなぜ、自分の中の深い谷底かといえば、
特定の誰かと深く関わるということは、
他者に生まれたまんまの自分をさらけ出す覚悟が必要ということ。
結婚という密にかかわるパートナーシップであるのですが、
必ずしも結婚に限らず、自分がこの人と決めた特定の誰かとの関わりを通して、
互いの価値観をともにゼロにして融合してからの再生します。

芋虫が自分は芋虫として生きるかといえばそうではなく、
蝶となって変容して広い世界に出るイメージです。

人間は、そのために特定の誰かが必要なんです。
自分より力のある相手の価値観を自分の中に取り入れる、
受け取ることができるのは、
それまで気づいてきた自己価値を手放す体験が必要で、
それによって、それまでの自分が持ち合わせてきた
自己価値プラスαの自分に変容します。
それは、対抗にある2ハウス的要素(牡牛座)を
きちんと体験してきているか。
自己価値を自分自身で見出さず、他者に依存していれば、
おそらく、8ハウス的な体験は傷ついたり、
そもそも自己一致がなされないまま生きてきたことに
自分の不甲斐なさを感じたりして
痛手を負う体験になるかもしれない。
その痛手も、ズレた自尊心によるものだと気づいているなら、
さて、どうしましょうという視点になるのですが、ここがなかなか難しい。
しかし、難しいと言っている段階では、
自分の本当の力を受け取れないままなんだと思うのです。

なので、8ハウスに個人天体がある方は、
自分だけでない他者の力を取り入れたい人。
そうしてこそ、1人では受け取れない大きな力。
そのためには、表面的な付き合いは好みません。
深く深く関わる相手が必要で、人によっては結婚になるだろうし、
自分が目指す世界を先に体現している先駆者かもしれません。
そういう方と関わることで、今までの自分の浅はかさに
打ちのめされてこそ、8ハウスでの体験は生きてくるのです。
痛みほど、自分にとって大事なことを教えてくれます。
違和感や不快を駄目なものとせず、
自分の向かう先を教えてくれるものだし、
闇を光を通してそのまんま見ます。
それが自分の一部として内在してまんまるのチャートに
なっていることを知れば、
8ハウスは大きなジャンプアップのための大きな踏み込みの場となります。
踏み込み体験が必要なので、
自ずと特定の誰かに執着するかもしれませんし、
家系的なものに振り回されるかもしれません。

そう云ったことを体験してこそ、
自分の内面の成長が促される星を持っているとしたら、
ちょっとやそっとのことでへこたれてはいられない。
海底深くの底辺にタッチしてこそ、
自分を生きている実感を得られるタイプなのだと思います。

VIVA8ハウス!(蠍座)

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