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土星先生について

子どもの頃、社会の授業が好きでなかった。
この社会のしくみを知ることに積極的になれない子どもだった。
それは、自分のネイタルチャートを見たら、
まあ、そうなるかなというのはあるけれど、
でも、地球上に生まれたからには、
社会に関わって生きることは必要不可欠で、
そのために、仕組みやルールを学ぶことは必要。
それが土星の役割。

(インスタからの続き)

若い年齢期においての土星は、先生。
難しいことやあまり面白くないことを教えてくれる人。
自由さより、制限や型、ルールばかりを押し付けてくる人。
でも、大人になると、社会ルールの知識があってこそ、
この世で活動する術を身に付け、自由も味方にできる。
自由といえば、響きはいいけど、土星を外してしまっては、
真の意味での自由ではないのかも。
生き方に正解はないから、どれがいいかという話でもない。
でも、その仕組み、流れ、法則を知ったうえで行動をすることは、
確かな実感を伴っていて、力になるとも思う。

私は、茶道を習っている。
茶道においても「型」というものを大切にしていて、
毎回、それに則ってお稽古を積み重ねる。
その型の根底にあるものは、
お椀等のモノや、同席する人への思いやり、心配り。
また、季節を感じながら、今ここに在ることを体感して味わうこと。
同じものをその場で共に口にし、そこで共鳴する時間。
それをただひたすらお稽古を通して繰り返す。
その中で、作法という「型」を、肉体を通して体感して浸透させていく。
無意識に動くその一手に美しさが宿るのは、
繰り返してきた型があるからこそ。
そして、その型をさらに越えていく段階に入った時、
それは、型破りとなり、自由な発想として新しい風を送り込むことになる。

「型があるから、型破り。
 型がなければ、それは形無し」

この言葉は、十八代目中村勘三郎さんの座右の銘として知られる。
そう、型破りは自由さがある。
自由さは新しさ、未来への感覚をもたらす。
古き良き伝統を超えていくものだから。

だから、コツコツと日々の繰り返しを怠ってはいけないよということで、
土星先生は、実はただの苦手な先生ではなく、
私が私を超えていくための登竜門的な存在なのだということ。

ちなみに、土星の公転周期は、約28~29年。

これだけの時間がかかるということにもなる。7年周期で見直しをしながら、自分の道を進んでいく。

今の時代、風の時代ともいわれ、物事のスピード感があり、簡単さ、かろやかさが主流であるので、こういう感じはまさに土の時代的なものと感じるかもしれない。

でも、一見、社会で成功しているような人でも、自身の中では、まだまだその道中にあると思っているかもしれない。地道にコツコツを見えないところでしているのかもしれない。

ストイックさが正しいわけでなく、新しい何かに到達するには、それなりの時間や努力も必要なことを知っている人の輝きは惹きつけるものがあり、すばらしいなと感動する。

そう思うと、土星先生、ありがとうございます!となりませんか?
そして、日々精進しますという気持ちにもなる。

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