災害の前と後
前日、子どもを泊まりの行事に送り出した直後に大雨警報が出た。写真は霧に包まれる船の様子。ちょっと不安だったけど近くだし何かあったら駆けつける気でいました。
子どもの荷物には念の為とわたしの安心の為に災害用の米を3日分くらいこっそり入れておきました。保健室の先生と災害時にウチの子だけ食べれるものがあって安心になっちゃいますねと笑いながら話したけど、本当に使う事が無くて良かった。
翌日メールが届いた。学校が雨で休校になり、でも子どもたちは元気です、通常通りお迎えお願いしますと連絡があった。その後、給食室の先生から電話があってメニューの変更の知らせを受け、また電話がかかってきて今度は担任の先生からで雨が酷くて予定を変更して食堂で昼食をとりますとのことだった。持参していたレトルトカレーを食べさせてくれた。迎えの場所は車だと10分くらいで電車だと20分。どちらが安全に家まで帰れるか悩みながら結局時間が無くなり車で行った。
全員もう着いていて安心した。
行く途中にその後の習い事が夕方過ぎるのでお休みにする。
この時晴れたらただのお疲れ休みなんだけど、無性に不安だった。
電車も車も普通に動いていて、でもその週はずっと雨というか元々この辺りはあまり降らない印象を私は持っていて珍しく長引いたので少し怖かった。
夕方の少し暗くなる頃に夫から連絡があって車が1階にあるなら2階に移動させてと言われた。川の上流の水位が上がってきたからと言われて(ナントカ水位を超えたとか言われたけどよくわからなかった)夕方は人の出入りがあるから見に行かなくても大丈夫だよとキレ気味で見に行ったら2階に移動されていたのでそれを伝えて、それにしても下の道からザバザバ聞こえる…と思ったら車が波を立てて移動していて、風や雨で普段ないゴミやなんかが浮いていたり駐車場の段差スロープが流されていた。
こんなになってるの見たことない、やばいやつや!と車どころか家にいる事を決めた。
習い事の先生、お休みさせてくれてありがとう。帰ってこれなかったかもしれない。帰ってこれても車が故障してたと思う。とかのん気に考えていた。この辺りから携帯に緊急警報が入るようになる。地震と音が違った。子どもは疲れて寝ていた。
夫に帰宅前に当面の食料の買い出しをお願いしたら「電車は動いてるけど、膝くらいの波を掻き分けてるし、乗車してる人全員の警報が鳴るよ」って。キッズケータイも鳴っていて子どもが起きた。
警報は避難勧告で学区内の小学校とか公民館に避難して下さいというものだった。でも私達の住む地域はなかなか出ず道路挟んで向こう側が徐々に勧告が出されていき、マンションだから大丈夫って夫は言っていたけれど、今思えば電気と水道は止まってもおかしくなかったから携帯の充電と懐中電灯はすぐに用意しておくべきだった。一応災害袋はあるけど、簡易トイレと水が足りないかも。
夫が帰宅した頃、特別警報に変わった。
家の前の道を見てみたら水位が下がっていたのでこの辺は大丈夫かと思っていたら
わずか先の場所でいくつも土砂崩れが起こっているとニュースでやっていた。
今まで行った事がある場所だったり、子どもたちの宿泊施設があった市でも冠水が起こっていたようで詳しくはわからないけど規模が大きい事は分かった。
家の裏の道路が渋滞していた。すぐ先に山があってそこで何かあったのかもしれない。なかなか動かないので迂回する車も何台もあった。
ニュースで地図が表示され、救助要請があった箇所です。というのが時間を追うごとに増えていった。でも雨は降ってるけど水位がさがっていたし今表示されてる以上は増えないんじゃないかなと勝手に思っていた。
翌朝こどもが朝から習い事で開校しますと連絡があったので寝坊したけど送り出した。
迎えの時間まで2時間あったので私の持病の病院に行こうと電話をかけると通じなくて、固定電話からかけたら通じたので、夫が電話代を払い忘れてるのかな?くらいに思っていた。
予約が取れたので出かけたらお迎えにギリギリかもしれないと気付いて夫に電話をしたらやはり通じない。通信障害だとその時気付いた。仕方なく家に戻り夫に説明して病院へ行くと空いていてお迎えに間に合ってしまったので私が行くことに。その日は久しぶりの日差しで電車と車は普通に動いていた。
テレビでは特別番組をやっていたけど、犠牲者のことよりも今後の天気のこと、これから起こりうる災害についてを放送していて
全く把握出来ていなかったんだと今になって分かる。その日の夕方に夫はスーパーに買い物に行ったけど品揃えは普通だったと言っていた。
翌日は日曜日。夫は朝から夕方まで用事があったので帰宅を待って買い出しに出かけた。
知人からガソリンがないかもと聞いた。スーパーも品薄状態だと聞き、昨日の今日でそんなに変わるもの?と思ったらガソリンは大手のところだと大丈夫だったけどスーパーや飲食店はいつも通りではなかった。
フードコートは所々臨時休業の貼り紙がしてあり、材料が届かないと書いてあった。
スーパーではパンの棚が空っぽで総菜屋もあるもので作った感じの(卵焼きとか)同じおかずが大量に並んでいていつもと違った。
魚もお肉も少なくて豆乳も無くなりかけていた。念の為に買い込みすぎず無かったら困るものとか保存のきくものを買い出しつつ、帰宅した。
月曜日、休校になった。
知り合いで被災した方はいなかったけど学校の子が無事なのか心配だった。
安否確認をしたところ、全員無事だった。
ちらほらと避難した子も居たらしいけど大丈夫だったみたいで安心した。
テレビのニュースを見ると日に日にひどいものになっていて
遠方の義母さんは全然知らなかったみたいだけどやっとニュースで知りましたと連絡があった
義姉さんからも連絡があった
無事です。被害の範囲は広くて物流に影響がありそうだけど通行止めも徐々に解除されると…思う…(でも、被害のある所に先に行って欲しいし…)このやりとり何人かとしたんだけど、ちょっと混乱してしまった。
今何か不自由なことは無いけど。
そして火曜日の昼に学校から連絡があり、晴れてるのに川が決壊したので近くに住む人は迎えに来て下さいと。
ニュースで見て分かったけど、よく行くところの近くのチョロチョロした小さな川だった。
豪雨で流木が詰まって決壊してしまって行き場をなくした泥水が辺りを覆っていた。
他にも悲しみに打ちひしがれてるお父さんを映していたのも見た。現実味を実感してきたのはこの辺りから。
実際に行った事がある場所が浸水してしまった。それまでも少し遠くのよく行く場所が被害が出ているのは見てたけど離れた場所だったし山も川もあったから、被害を受けたのはわかっていたけど現実味が無かった。
でも、そこは近くて、しかも今日なんか晴れていたのにまだまだこれからなんだと思い知らされた。被害の範囲が広すぎて全然気持ちが追いついていない。子どもを守れて良かったとも思うし、被災された方はこれから暑くなるのにどんなに不安に過ごされているのかとも思う。
復旧に携わる方も出来る限り安全に、これ以上の被害が出ない事を願います。
混乱してまとまりがなくてごめんなさい。
自己流でパンを焼いています。あまりに上達しないので記録することにしました。子供が乳製品と卵が 食べられないので代わりのお菓子やパンを既製品みたいに作れる事が当面の目標です。