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未来のエネルギーどっち? バイオマスそれとも水素

カーボンサイクル物語(5)

場当たり的だが涙と汗のプロセスから再生産されるバイオマスエネルギー、それともスマートで顧客満足を追求するクリーンな水素エネルギー、まるで対極にあるような2つの選択、あなたなら未来のエネルギーにどちらを選ぶだろうか?

バイオマス生産(ユーカリ植林)は楽ではない。草を掃い、土を耕し、広大な大地に黙々と苗を植え、また草を刈り、育てること10年、それでもブラジルでは、1ヘクタール当たり年間70トンのバイオマスを固定できる。太陽エネルギーが温暖化ガス二酸化炭素と水だけからエネルギーレベルを引き上げてくれる。振り返ってみれば浪花節を歌いながらの人生だった。

一方、水素社会はスマートだ。二酸化炭素と水素からメタンができる。水素自動車は二酸化炭素を排出しない。排出されるのは水だけだ。なんとも環境に優しいではないか。でも水素はどうやって再生産するのだろう?

水素水は還元力の最高峰にある。飲めば酸化防止効果がある。早速水素水サーバーを購入した。水と電源があればいつでもどこでも水素水を作ることができる。「ムムッ」。電気が必要ではないか。電気はどこから来るのだろう。火力発電?石炭を燃やしたエネルギーで水を電気分解している。本当にこれで環境に優しいだろうか?

水素を工業的に製造するには天然ガスなどの化石資源が要る。水を電気分解するにはエネルギーが必要である。海水を洋上風力、波力、太陽光発電で電気分解するのが良いだろう。人工光合成には高価なレアメタルを用いた触媒が必要である。

それに対して、バイオマスエネルギーは合自然的だ。必要なのは汗と涙と熱い思い、それさえあればいい。

さあ、あなたはどっち? 私は前者だった。。。でもやっぱりこれからは水素ですよね。。。


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