『推し』について考える

前々からずっと書きたかったテーマ。
そして定期的に自分の中に芽生える疑問。

『推し』とは何か?

自分のことをふりかえって話そう。
学生のことから絵を描くことが好きで、活字は嫌いだけど漫画は読む。二次創作もしていた。

一方でジャニーズも好き。ここで担当という文化を知る。
今やこれも『推し』である。わたしが好きになった頃は、担当の掛け持ちや、箱推しというのは、あまりいい目で見られなかった印象だったけど、、最近はよい時代になった。

自分がオタクだという自覚はある。
というより、わたしは人類みんな何かしらのオタクだと思って生きている。
コスメ、電車、料理、お洋服、ギャンブル、漫画、ゲームetc
ときに身を削ってまでなにかに没頭するように遺伝子レベルで組み込まれているんじゃないかとすら思う。

自他共に認めるオタクではない友人もいる。
「何かを、誰かを、熱狂的に愛したことがない」と言うけれど、わたしからしたら、恋愛して、結婚して、お子さん育てて、仕事もしてる、って十分ものすごいエネルギーを使っていると思う。

「なにかにハマれるのいいな」と言われることもある。
これは個人の見解だけど、オタクは最高に楽しい。人生のコスパがいい。
ただ人に薦めるかと言われると、わたしはオススメはしない。(理由は後述。)


ここで時代を最近まで戻そう。
昨今の『推し活』文化、にわたしは違和感を抱いている。
『推し』がいることが正義!みたいな世の中が少し気味が悪い。

渦中のオタクではあるけれど、まずそもわたしはオタクをステータスだと思っていない。むしろ隠すように生きてきたので、自分を着飾るアクセサリーみたいに扱われるといい気はしない。
だからこの昨今の『推し』ブームには動揺を隠せない。
どうせすぐ廃るだろうと思っていたけれど、受け入れる世の中のおかげもあってか、廃るどころか商売にする企業まで出てきた。サブスクのおかげもあると思う。

よく言う、オタクに優しい世界になった。

本当にそうかな。そう思ってたらこんな記事は書いていないんだろうけど。
なんなら『推し』という単語を使わないと会話が面倒になったとすら感じる。
円滑に生きるために順応はしているけれど、(どんなプライドだと思われるかも知れないけれど)、わたしが二次元で1番愛している人は『推し』という言葉じゃ収まらない。どんなときでもこの人だけは『好きな人』と言う。

また個人の性格もあるかも知れないけど、わたしは大多数の人間が似たような容姿で、同じような言動をとっていることにかなり違和感を覚える。
でもこの行動心理がないとブームは生まれない。だから特に否定する気はない。ブームはブームでいい。勉強になるから。

みんながいい、というものが、自分がいい、と思うとは限らない。わたしは数が少なくても、自分がいいと思ったものを大事にしていたい。
そして先が読める物語はつまらない。何事に関してもそう思って生きている。

この文化はどこまで続くんだろう。
まあでもオタクは経済を回しているので、オタクが生きやすい世の中はいいと思います。(結論が雑)
と、同時に本当に敵に回すと怖いのはオタクだとも思います。

このテーマ、特に終着点とかなくて、違和感覚えてるのわたしだけなのかな〜ってのを、蓋したくなくて、ちゃんと書き留めておいたくて、キーボードを叩いています。



上記はここ数年ずっと思ってたことなんだけど、出力のきっかけになったのは、はい、KAT-TUNですね。(たぶんここから長いよ)

デビューの頃から、わたしなりに応援させてもらっています。
CDは全形態買って、FCにも入って、ライブも行く、グッズも買うというhyphen。(会報とか配信コンテンツは苦手なのでよく見逃すが‥)

もともとTくんが好きだったわけだけど、抜けて3人になるときは、引き続き応援できるのかめちゃくちゃ不安だった。
でも、誰よりもhyphenのことを考えて、直接話をしてくれる3人だったから、ついて行こうと思った。

わたしはKAT-TUNが好きであって、個人の仕事はあまり追わないタイプだった。でも周りの人が名前を覚えてくれたり、活躍を教えてくれたら、一緒に喜んだ。

毎年約束通りライブをやってくれる。
20周年は盛大に、なんて言ってくれたよね。
それがどうかな、いつも夏にやってたライブの発表はなく、新曲も出ない。
増えるのは個人のお仕事ばかり。なんか謎にイヤな予感して、ウィア魂は入った。今年見れないかも知れない、KAT-TUNをこの目で見た。生きててくれてよかった。

そして先月、記憶にも新しいよね、メンバーの一人が謹慎になった。

自分の中でなんか大事なものが崩れた気がした。
しかもFCサイト内の短い文章だけで片づけられた。メンバー個人のブログは読んでないし、インスタライブも見ないから、たいしては知らない。
切り抜きに涙を流しているhyphenもいた、なんてこころが綺麗なんだと思った。

いま、わたしは、少しでもKAT-TUNに触れるのがしんどくなってる。
充電期間でもないのにKAT-TUNの活動がない現実を受け止めきれない。
基本芸能人の恋愛は興味ないし、結婚とかで離れたりもない。
Nくんの行動がどうこうじゃない、KAT-TUNが止まることがわたしは納得できない。
個人のYoutube、FC、活動じゃ、埋められないんだよ。

そして周りの人も心配してくれたり、なんならあのニュース以降KAT-TUNの話題気を遣って振ってこない人たちもいた。
よく考えると、これも不思議だ。
hyphenでいることが、いつの間にかわたしの一部、アイデンティティみたいになってたのよね。


で、わたしが1番、なにが怖かったって、このわたしの状態そのもの。
この今まで感情のまま綴っていた、これら↑。
こんなにも自分の人生を、他人に預けてしまっていたこと。それがとても恐ろしい。

そして許せない、という感情を抱いたり、攻撃性も増すこと。
同時に虚無感を覚えること。わたしの感情のコントロール、わたしができてない。それだけ、我を失うほど何かを愛すって怖いことなんだ。

それにね、なんならさ、「だって好きになったのはそちらの責任ですよね?」って、言ってきそうな男じゃんね。でもこれ真理なんだよね。

当たり前のことだけど、アイドルにとってのファンも、ファンにとってのアイドルも、絶対常に在るなんて、あり得ないから。
「推しは推せるときに推せ」という格言もあるわけですから。

いくつも、いろんなこと、経験したから、強くなったつもりでいた。
なんなら一周回って安定してるとすら、錯覚してた。
自分でも、今の状況には困惑、びっくりしてる。

わたしは幸い好きなものはたくさんある方なので、瞬間的に別のことで感情を昂らせることはできる。
でもやっぱ15年以上のものってないのよ、なかなか。
今年もうKAT-TUNに会えないのか〜って現実突きつけられてからさ、明らかに目は死んでるし、ため息も多くなったわけ。
それだけ大事にしているものだったから、たぶんなくすの怖いし、綺麗な思い出としてしまうとしたら、結構時間かかるんだと思う。

でも知ってしまったから、甘んじていては同じことをきっと繰り返す。
この痛みも、初めての感情も、向き合う期間なんだと思って生きてる。

正直、受動的なものだけで自分を埋めようとするのは、危険だよ。
自分のいのちは、他人に預けちゃダメだって気づいた。
自分の人生の舵は、自分で握ってないと。

これが先にも述べた、オタクをオススメしない理由。

もっと能動的な時間を増やさないと、自分が自分でなくなってしまいそうになるから。
髪の毛の色や長さだって、お洋服だって、全部ライブのために設てたのにな!ね、ほら、わたしが本当にしたいことはなんなんだよ。主語がわたしじゃなくなってきてるんだよ。

どうせ見るのもしんどいし、活動もしないなら、今までKAT-TUNに使ってたお金も、時間も、気持ちも、全部わたしのために使ってやる。
そう、決めたところです。

ぶっちゃけアイドルはKAT-TUN一筋だから、、、
いや現場ほしさにWEST.やSixTONES他アーティストも入ったりしましたが‥(入った)どれも最高の時間でしたが‥(最高)
それでも帰り道に思い浮かべるのはKAT-TUNのことばかりだった。
どんだけ好きなんよってあきれるほどに。諦めたくなかったんだとも思う。

これからのことは正直わかんない。
こんな思いするくらいなら三次元足洗いてェ〜〜!という気持ちもあるけど、なんか「降ります」とかいうのとはまた違うと思うし、わざわざ表明することでもないと思うし。
ただ次のライブが正念場になりそうな気がしている。
当日のわたしが決めるでしょう。わたしの人生なので。

KAT-TUNよりも圧倒的に長く、変わらないきもちは、
絵は一生描いていたい。
わたしは絵を生業にしたいわけですよ。
本当に、いつ死ぬかわからない世界だから。
やりたいことに向き合って、やっていこうね。うちの子達が待ってるよ。

や〜も〜この際、変な話、ひとりでもしっかりずぶとく生きてやる。(笑)
いっそ資金増やしまくるのもありだなとか考えたりしてる。のびしろ。


‥書き出したらだいぶすっきりしました。
自分のきもちをつらつら書き留める場所、自分にはどうしても必要で。なんやかんや高校の頃から場所は変われど、定期的な吐き出している。

そして未来の自分が読んで「こんなこと考えてたんだ(笑)」笑うところまでセットだから。(笑)
笑えればもうそれは済んだことになるのです。なのでどちらに転んでもこの記事も笑われることを願って。

たったひとりのオタクが思うことでした。

おやすみなさい🌙

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